日本瓦斯株式会社
株式会社ミロク情報サービス
株式会社H&K
ATHLETA
ゼビオグループ

MATCH試合情報

2021 明治安田生命J2リーグ 第30節 - 東京ヴェルディ vs アルビレックス新潟

マッチレポート

 

【試合展開】

前節、9試合ぶりのホームゲームで9試合ぶりの勝利を掴んだヴェルディ。さらに10試合ぶりのクリーンシートも達成し、勢いにのってホーム連戦に向けて準備を進めてきた。今節味スタに迎えるのは、前半戦に敵地で0-7の大敗を喫したアルビレックス新潟。選手たちも悔しさを口にする前半戦の雪辱を、ホーム連勝という形で果たしたい一戦となった。

 

ヴェルディのスタメンは前節をベースに、体調不良で外れた山下諒也の代わりに杉本竜士がスタメンに名を連ねた。

 

立ち上がりは新潟にボールを持たれて自陣に押し込まれる時間が続く。12分にはショートカウンターからピンチを招くが、ゴール目の前で打たれたシュートはマテウスがファインセーブで切り抜ける。その後、マイボールを保持して押し返す時間帯もあったが、前線でミスがありフィニッシュまで持ち込めない。逆に14分、自陣で押し込まれると、相手がペナルティエリア外で思い切って振ったシュートがDFに当たりコースが変わって先制を許す。反撃に出たいヴェルディは21分、石浦大雅のスルーパスに小池純輝が抜け出してゴール右斜めの位置でシュートを放つが、これは右ポストを直撃してゴールならず。29分にもゴール前に小池が抜け出したが、ワイドからワイドへのパスはファーサイドに届く前に相手GKにキャッチされた。前半終盤に入ると押し込む場面が増えていき、相手ゴール前に迫ったが、32分にはカウンターからゴール正面でフリーでシュートを打たれるが、これはマテウスが鋭い反応で飛びついてセーブした。

 

1点のリードを追う後半、ヴェルディはギアを上げて前からプレスを仕掛けていき、サイドを起点に相手を押し込んでいく。自分たちのリズムで試合を運んでいけると思われたが、52分、前がかりに攻めている中でスペースへの抜け出しを許すと、高木が左サイドを突破し、ファーサイドに向けて早めにパスを入れると、ロメロにフリーで押し込まれて追加点を許した。ビハインドが開き、より一層攻撃に傾倒していくヴェルディ。11分には左サイドで相手の背後を突いた杉本竜士がペナルティエリア内で切り替えした場面で倒されてPKを獲得する。このPKを小池がゴール正面にグラウンダーで流し込んで1点を返した。61分には相手最終ラインの背後にループパスが通ると、抜け出した端戸仁が頭で合わせたが、これはゴール左へと逸れる。67分には途中出場の新井瑞希が果敢に仕掛けて左サイドを突破してクロスボールを入れると、ゴール正面に入ってきた端戸が頭で合わせるが枠を捉え切れない。攻め手を緩めないヴェルディは、79分には持井響太、浜崎拓磨とフレッシュな選手を投入して新潟の守備の打開を狙う。83分にも佐藤凌我と阿野真拓をピッチへ送り込み、佐藤優平を最終ラインに置く形で相手を押し込んでいく。87分には左サイドのスペースへ抜けた佐藤凌がゴール前にクロスボールを入れると、端戸が打点の高いヘディングシュートを放つが、これもゴール左へと逸れた。その後も後方には2枚を残すのみで相手を押し込み続けたが、90分にマテウスからのパスが合わずに相手に奪われて失点。その後もアディショナルタイムの4分を含めて前に出たが、ゴール前を固める相手の壁を崩せずに1-3でタイムアップを迎えた。

 

2点差での敗戦で前半戦の悔しさを晴らすことはできなかったが、前からの圧力を高めて勢いを持った攻撃で相手ゴールに迫るシーンも多く作ることができた。ミスが多く出た部分は課題になるが、次節もホームで戦うことができるアドバンテージを生かし、この勢いを勝利に結びつけられるように準備を進めていく。

 

 

続きを読む

監督コメント

堀 孝史 監督

試合を振り返ってください。
今日のゲーム、最終的に1-3という形でしたが、全体的に見れば選手たちは色々なところにチャレンジしてくれ、ポジティブな面も見られた試合だったと思います。立ち上がりでうまく入れずに失点したのは残念でした。ただ、その後は、自分たちがやろうとしていることを、しっかりとアクティブにできたと思います。

今日の勝敗を分けたポイントに関して聞かせてください。
先ほど言ったように、立ち上がりの時間帯をうまく自分たちの形で過ごせなかったという部分です。

攻撃ではセンターバックとサイドバックの間をうまく突けていましたが、どこに狙いを見ていましたか?
ゴールを奪うために、まず相手の裏を取ることをトレーニングしてきました。最後のところで確率の高いシュートを打つために、相手の裏を取っていこうとトレーニングからやってきました。

最後は点を取るために攻撃的な交代策を行いましたが、リスク管理とのバランスを含めて意図を聞かせてください。
あの時間帯で1点リードされていて、ホームでの戦いと考えた際にリスクもありますが、積極的に前へ、ゴールに向かう形を作っていこうと思っていました。

最後は佐藤優平選手をセンターバックに落としていましたが、あらかじめ想定していたものでしたか?
流れを見る中で、後半自分たちが押し込む時間も増えていました。当然、カウンターのリスクはあると思いましたが、ディフェンスラインで守備する時間があまりなかったので、自分たちがボールを持っているときに1つ前のラインでボールをしっかりと持てる、パスを出せる選手ということで、優平をあそこに置きました。

試合中にタッチラインを割る前にピッチ内でボールを止めてしまう場面もありましたが?
そこは反省しています。とにかく、早くプレーを再開させたいという気持ちで、慌ててボールを取ってしまい、本当に反省しています。

コメントを読む

選手コメント

MF19小池 純輝

試合を振り返ってください。
試合を通してやりたいことはできていたと思うので、やはり自分たちのミスやちょっとした流れを変えてしまったプレーもあったと思うので、そこはチーム全体でやってきたことでもあるので、誰のせいでもなく、チーム全体でうまくいっている部分も多くあったので、そこを続けていくことが大事なのかなと思っています。

PKを蹴る前に杉本選手も蹴りたそうにしていましたが、中でどのようなやり取りがありましたか?
(杉本)竜士がもらったPKだったので、竜士が蹴ると言えば蹴ってもらって、蹴らないと言った場合は自分が蹴りたいと思っていました。最初は竜士がボールを持って蹴ると言っていましたが、その後に「蹴っていいっすよ」って譲ってくれたので、そこは竜士の考えもあったと思いますが、自分は蹴れて良かったです。

PKは真ん中に蹴っていましたが、相手のキーパーが先に動くことを予想していましたか?
そうですね。動くのを予想していたというよりは、キーパーを先に飛ばすというか、その後に自分は真ん中に蹴るというような形を取りました。

石浦選手とのパスの出し手、受け手の関係性はだんだん良くなってきている印象でしょうか?
彼のそういうセンスというか、よくボールを出せる選手なので、そこを引き出すために僕自身が動き出して、うまくボールを受けられればという感じでした。前半に1本チャンスがありましたが、あれをモノにしてあげられれば、彼の自信にも繋がったと思うので、決めたかったです。

コメントを読む

MF9佐藤 優平

試合を振り返ってください。
入りが悪くて立ち上がりに失点してしまいましたが、そこからよく立て直したなという感じです。立て直し方は非常に良かったんじゃないかと思います。

失点後にもプレスを強めていましたが、ベンチからの指示でしたか?
いや、最初からのプランで、そういうプランでした。ここ最近はそういうプランで遂行していて、勝ちにいく姿勢を外から見ている人に伝わればいいと思っています。より自分たちが点を取りにいく姿勢を出さなければいけなかったですが、うまく前半はそれが出せたと思います。

最後はセンターバックに入りましたが、個人的に驚きはありましたか?
少しありましたけど、前回、その話をちょっと監督とコーチと話していたこともあり、特に問題はなかったです。相手も引いてばかりだったので、できるかなと思いました。

石浦選手が右のハーフスペースをとって、相手の最終ラインの裏を取れていましたが?
常に自分がアンカーをやっているときには、常に(石浦)大雅、カジ(梶川)の立ち位置を指示しています。失点前は大雅の立ち位置がちょっと悪かったですが、後半の入りは立ち位置がだいぶ良くなって、(深澤)大輝も高い位置をスムーズに取れて、自分たちのリズムとテンポが出てきたのかなと思います。元々、相手の24番(ロメロ・フランク)がジャンプ(ポジションを飛び越えて)してプレスをかけてくることはわかっていたので、それをうまく利用しようと思っていました。前半の立ち上がりに関してその回し方に関しては、大雅が最初にミスをしてうまく試合に入れなかったですが、失点以降はだんだんリズムを取り戻して、ああいうところを取れるようになったことで、チームとして前に進むことができたと思います。

これまでに比べて繋ぎの部分以外に相手に圧力をかけるような戦い方ができていたと思いますが、その辺りの要因を聞かせてください。
まずは(新井)瑞希、(佐藤)凌我、(持井)響太、(阿野)真拓の4枚と、(浜崎)拓磨もそうですが、非常に前にプレーするのが得意なプレーヤーで、そういうプレーヤーを自分とカジがどう生かすかというところが、ハッキリと見えているので、それがひとつチームにとっての狙いや選手の特徴をわかっているので、そこからよりエンジンをかけていけるだけの選手たちが入ってきてくれたので、よりどういうふうにゲームを進めていくのかが、より明確にわかりましたし、それをうまく使っていけたかなと思います。

コメントを読む

MF13新井 瑞希

試合を振り返ってください。
自分はベンチからだったので、外から見る形でしたが、試合の入りが悪かったです。入りのところで相手にボールを持たれる展開になり、そこを耐えられれば自分たちの時間が来ると思っていましたが、15分ぐらいで失点してしまいました。まずはそこが痛かったです。

今日の試合ではフロントボランチではなく左のワイドストライカーでの起用になりましたが、意識した部分を聞かせてください。
堀さんと保坂さんからは仕掛けることを求められていました。結構、(杉本)竜士君のプレーを見ていたとき、ワイドに張って逆サイドから大きな展開を受けたときにフリーでドリブルを仕掛ける場面が多かったので、自分の持ち味はドリブルなので、堀さんや保坂さんからは一度縦を見せて、その後に中に切り込んでシュートを打つ形もあると言われていて、そこを意識していました。 最初はチャンスがあれば、縦に行こうと思っていたので、ファーストプレーではうまく相手と入れ替われそうだったので、縦に持っていくことができました。ただ、それ以降は相手にドリブルを警戒されて中に切り込んでもカバーがいるという場面が多く、フリーで抜けてチャンスを作る回数はあまり作れなかったですが、相手を寄せてサイドで起点を作るところまではできていたと感じています。交代選手が前目の選手が入ってきてくれたので、自分のところで抜いていくことよりも、一度相手を広げて(佐藤)凌我や(阿野)真拓といったランニングできる選手を使っていくことを意識しました。チームとしてシュートを打つところまでは行けましたが、最後のところがうまくいかなかったです。

相手の守備が高い集中力を見せていた中、攻撃面で一工夫足りなかった部分はどの辺りでしょうか?
相手が勝っている状況で引いてくることはわかっていましたが、そこでシンプルにクロスを入れていくこともひとつの手ですが、ちょっとマイナスのところに折り返してみたり、大外の(小池)純輝君のところからの折り返しを、3人目の選手が入ってきて決めるなど、もう少しやれれば良かったかなと思います。

前回対戦の0-7の敗戦からリベンジを目指す中、試合前には選手間でどんなことが話し合われていましたか?
もちろん、前回7失点という大敗を喫して、そのことに対して特に試合に出ていた選手たちは思うところがあって、そういうことはみんなが話していました。とにかく、前回対戦の屈辱を今日の試合で晴らしたい、という気持ちを全員が持って、今日の試合に臨んでいました。

ミスや課題が出た一方、球際の勝負や勝利への気迫という部分はチーム全体で出せていたと思いますが?
失点のところは股抜きのシュートが少しディフレクトしてしまってずれたり、キーパーとディフェンスのパス交換を取られてしまうなど、ちょっと難しい形でした。ただ、攻撃の部分では、堀さんになってから取り組んでいる、ボールを奪ったら速く攻めるところなど、特に後半に関しては全員がゴールを奪うために、よりゴール方向に向かってプレーできていたので、そこに関しては中でプレーしていても全員の気持ちを感じましたし、良い部分ではあったと思います。今まで点は取れていましたが、今日に関してはなかなか最後のところがうまくいかなかったです。

今季ここまでなかなか試合に絡めない時期にどのようなことを考えていましたか?
腐らずにやるということ。自分が試合に絡めていない中で一喜一憂せずに、自分のためにメンバー外やBチームでの練習に懸命に取り組めば、必ず見てくれている人はいると思っていました。そこをまずは自分の中で取り組んで、結果に繋げていければと思っていました。

次節はホーム3連戦の最後で町田という上位チームとの対戦になりますが、意気込みを聞かせてください。
町田もクオリティが高い選手が多く揃っていますが、ホームでの試合は絶対に勝たなければいけないと思っていますし、ファン・サポーターのためという部分でも選手たちの士気は高いので、そこをうまく勝ちに繋げて勢いに乗りたいと思います。

コメントを読む

MF14石浦 大雅

試合を振り返ってください。
最初のところで自分のミスからボールを失って、すごく悪い入りになってしまったことが、試合全体を難しくしてしまったと考えています。

失点は不運な形でしたが、相手にペースを渡した前半の入りの悪さが試合の流れを作ったという印象でしょうか?
自分のミスでもあったので悔しいところですが、前半にあれだけ相手にボールを持たれた中、0-1で終われたこと自体は、後半の逆転に向けてそこまで悪くはないスコアだったので、後半は自分たちがあれだけボールを持てていた状況で2失点してしまったことで、非常に悔しい試合になりました。

前半の入りは足元のパスが目立って相手のプレッシャーをもろに受けてしまいましたが、以降は個での剥がすプレーや後方からの持ち上がりで流れを変えた印象もありますが?
あれだけ前から来られていたので、どこかのタイミングでカジ君(梶川)や自分のところで、前を向くことができれば、簡単に越えられると思っていましたが、それが最初はうまくいっていなかったです。そこは入りのところから簡単に越えていけるように練習していきたいです。

前半に関しては小池選手、端戸選手に素晴らしいスルーパスを通す場面もありましたが?
そこは自分の武器なので、毎試合自分が出る試合では1本、2本、3本とその回数を増やしていきたいと思っていますし、そこはもっと出していかなければならないと思っています。ただ、それよりもマイナスの部分というか、簡単なミスを減らしていかなければいけないと感じています。

前半に関してはご自身のところでシンプルに捌くだけでなく、タメを作ったり、あえて相手をギリギリまで引き付けてからパスを出すなど、プレーの工夫も見受けられましたが?
そこは感覚でやっていた部分が大きいので、あまり深く考えながらやっていたわけではないですが、とにかく相手が嫌がるようなプレーを選択しようと思ってプレーしていました。

結果的に敗戦に終わりましたが、完敗だった前回対戦に比べてチームとして戦える部分も見せたと思いますが?
自分は0-7の前回対戦をDAZNで観ていましたが、ピッチでやっている選手だけでなく観ている選手たちも悔しい思いがありましたし、新潟に対して絶対に借りを返すという想いでやっていました。結果、勝てなかったことは本当に悔しいですが、自分たちのサッカーの質だったりは上がってきていると感じることはできました。

後半も走れているように見受けられましたが、体力面の感触はいかがでしたか?
いつも自分はそうなんですが、前半はどうしてもプレーしていてキツいという感覚があります。アップのやり方を変えてみるなど、色々と試してはいますが、なかなかうまくいっていないです。逆に、後半はいつもラクに感じるというか、まだまだやれるという感覚があります。いつも後半は走れるけど、前半に走れないという感覚があるので、そこは直していきたいです。

新体制に替わってより攻撃面でアグレッシブさが出ている一方、同時にミスも目立っています。その辺りのバランスの取り方はいかがでしょうか?
個人的には何か大きくサッカーが変わったというよりか、今までやってきたことにプラスして新しいアイデアやパターンが増えてきたという捉え方をしています。ミスに関しては自分を含めチャレンジのミスよりも、もったいないミスが多いので、そこは直していくしかないと思っています。

2試合連続スタメン起用など、堀監督からの期待を感じますが、監督から求められている部分を聞かせてください。
まずは自分の武器である攻撃のアイデアやスルーパスは期待してもらっている部分ですが、守備の部分でももっとやれると思ってくれているので、そこはもっとこれから改善していかないといけないです。

町田はご自身が幼少期にサッカーをしていた地域でもありますが、次節の町田戦に向けて意気込みを聞かせてください。
町田は小さい頃に通っていたスクールがあった地域でもあり、町田のスタジアムでは何試合も試合を見たこともあるので、今回は味スタでの試合になりますが、絶対に倒したいと思います。前回対戦はあまり覚えていませんが、自分が出る試合では良いパフォーマンスを見せないといけないですし、チームを勝たせないといけないと思っているので、自分が出る試合では必ずやってやるという気持ちで挑みたいと思います。

コメントを読む

試合一覧へ