梶川諒太「厳しく勝利を求めていく」
軸は変わらないので、選手に戸惑いはない
──前節の大宮戦は前半に2点を先行されて苦しい展開となってしまいました。
あまり良い入り方ができず、簡単に失点をして自分たちでゲームを難しくしてしまいました。前半から自分たちでボールを保持してというところはできていたので、それがジャブのように効いてきて、後半は徐々に相手の足が止まりましたし、スペースも空いてきたという感覚がありました。あそこで失点していなければ、結果も内容も伴ったゲームにできていたと思います。最近は失点が多いですし、まず簡単に失点しないようにしないと。それでも後半のようなゲームを続けていけば、まだまだチャンスはありますし、チームとしても成長していけると思います。
──永井秀樹監督の辞任後、最初のゲームでもありましたが、チームの雰囲気にどんな変化がありましたか?
急なことだったので、最初の2日くらいは雰囲気としても難しい部分はありました。ただ試合はまたすぐにやってきますし、選手たちはやらなければいけない。堀(孝史)さんも「難しいけれど、試合があるのでそこに向けて切り替えてやっていこう」と声を掛けてくれたので、徐々に雰囲気も良くなりましたし、みんなで声を掛け合いながらやれていると思います。
──体制変更によって戦い方も変わっていくのか、あるいは継続してやっていくのか。チーム内でそういう意思統一はできていますか?
今までやってきたもの、積み上げてきたものを継続してやっていくということで意思統一はできています。もちろん、やっていく中で堀さんのエッセンスが加わるとは思いますが、あくまでも軸は変わらないので、選手に戸惑いはないですし、難しくはならないはずです。
──長かったアウェイでの連戦が終わりました。8試合で4分け4敗という結果をどう受け止めていますか?
そこは本当に残念としか言いようがありません。しかもリーグ戦で5連勝していたところからのアウェイ8試合勝ちなしということで、チームの力になれなかったことを情けなく思っています。一方で、ホームのサポーターの力というものをあらためて感じましたし、言い訳はできないですけど、常にアウェイという環境の難しさはやっぱりあったのかなと。アウェイでもしっかり結果を出してホームに帰ってきたかったですね。
とにかく勝つこと。勝利が一番の薬になる
──いろいろな思い、期するものがあって今季ヴェルディに戻ってきたと思います。ここまでの自身のパフォーマンスについてはどう捉えていますか?
結果が伴っていないし、全く納得はしていませんけど、もちろん半端な覚悟で戻ってきたわけではありません。昨年、徳島で学んだ昇格するチームの雰囲気だとか、厳しさだとか、そういうものをヴェルディに還元したいと思っていたので、ピッチ上でのプレーも含めてまだまだチームに貢献できることがあると思っています。
──チームが結果を出すために、自身が果たすべき役割は何でしょう?
自分はもう年齢も上ですし、チームの雰囲気を盛り上げたり、時には厳しく言ったり、そういうものを見極めながら周りに声を掛けていかなければいけないと思っています。ピッチでは結果につながるようなプレー、自分の特徴でもある走力を生かしてチームメイトを助ける、チームに好循環を生み出す。そういうプレーをしなくちゃいけない。
──今節は6月26日以来、およそ2カ月半ぶりのホームゲームとなります。
自分たちのホームでできるというのはやっぱり大きな力になりますし、最後のホイッスルが鳴った時に皆さんと一緒に喜べるように結果も内容も求めていきたい。ホームでできる喜びを感じながらしっかりと戦いたいです。
──ホームのファン・サポーターに見せたいもの、示したいものは何でしょう?
これはチームにとってもそうですけど、とにかく勝つこと。勝利が一番の薬になると思います。前節は決して内容は悪くなかった。じゃあその中で「何が必要か?」と言ったらやっぱり勝利しかないです。それで雰囲気もガラッと変わると思うので、厳しく勝利を求めていきたいです。
──今シーズンも終盤戦に突入していきます。残りのシーズンへの決意を聞かせてください。
まず可能性がある限り、昇格を目指して戦わないといけません。その歩みを止めてしまったら、チームとしても終わってしまうと思うので。結果も内容も求めて、最後に皆さんと喜ベるように頑張ります。