5月反撃へ。流れを変える勝利を!
アウェイで長崎と対戦した前節は1−1の引き分け。小池純輝の今季7ゴール目で追いついて3連敗こそ免れたが、勝ち点3には一歩届かなかった。
1分け2敗という結果で終えた3連戦で浮き彫りになった課題は、試合への入り方、そして前半のゲームの運び方だろう。京都戦と長崎戦では前半に失点したことでゲームプランが崩れ、思うように試合の主導権を握れなかった。また、比較的良い立ち上がりだった琉球戦も、前半のうちに退場者を出したことで自ら試合を難しくしてしまった。
長崎戦後、永井秀樹監督が「後半は我々が狙っていることが80パーセントぐらいできた」と振り返ったように、どの試合も“ヴェルディの時間帯”を作ることはできている。しかし現状では、その時間が短い、あるいは劣勢に立たされてからようやくエンジンがかかるというケースも多い。自分たちの時間帯をできるだけ増やし、主体的に試合を運ぶためにも、特に試合の入り方には慎重さと大胆さの両方が求められる。
今節対戦する大宮は現在5戦未勝利(2分け3敗)と元気がないが、その分、死にもの狂いで試合に入ってくることが予想される。ヴェルディとしては、モチベーションの高い相手に面食らうことがないよう、キックオフ直後から主導権を握るんだ、という意識で迎え撃つ必要があるだろう。先行されて相手に守備を固められる、攻撃を焦ってミスから逆襲を食らう。こうしたシチュエーションを回避するだけで、“ヴェルディの時間帯”は着実に伸びていくはずだ。
今月はリーグ戦6試合のうち、実に5試合がホームゲームという日程。巻き返しを図るにはうってつけの1カ月と言える。佐藤凌我や石浦大雅の台頭に加え、前節はンドガ ボニフェイスが途中出場で好印象を残した。ジャイルトン パライバもついにトレーニングに合流し、戦力は整いつつある。5月最初の試合をきっちりとモノにして、反撃への足がかりとしたい。
対『大宮アルディージャ』戦績
通算:6勝2分5敗 13得点13失点
ホーム:3勝2分1敗 7得点4失点
アウェイ:3勝0分4敗 6得点9失点
[直近5試合の対戦成績]
2020/10/03 J2第24節(H)○3-1
2020/07/11 J2第 4 節(A)●0-1
2019/09/22 J2第33節(A)●0-2
2019/06/22 J2第19節(H)△0-0
2018/11/25 P.O.1回戦(A)○1-0