前節後半の流れを維持してホーム必勝を期す
FC町田ゼルビアとの『東京クラシック』は、前半で2点のビハインドを背負いながら後半に追いついて2−2の引き分け。アウェイで貴重な勝ち点1を手にした。
チームを敗戦の危機から救ったのは、開幕戦に続いて1試合2ゴールを挙げた小池純輝。63分に「Jリーグの公式戦では初めて」というPKを沈めて反撃の狼煙を上げると、71分には味方のシュート性のボールに反応良く詰めて試合を振り出しに戻した。後半のスタートから投入された佐藤凌我と石浦大雅が、積極的なプレーでチームに流れを引き寄せたのも収穫だった。
永井秀樹監督は試合後、一瞬の隙を突かれて喫した前半の2失点を「自滅」と厳しい言葉で表現した一方、「相手の背後を狙っていく、ペナルティエリアに侵入していく」ことを意識づけた後半に選手たちがポジティブなリアクションを見せたことを評価した。今後は町田戦の後半のような、うまく行っている時間帯をより増やしていくこと、またそうでない時間帯で我慢すること、粘り強く戦うことが必要だろう。
今節はヴェルディと同様に1勝1分け1敗というスタートを切ったツエーゲン金沢が相手。最近5試合の対戦では一度も負けていないが、前回対戦ではロングボールを頭で押し込まれる形で2失点を喫し、引き分けに持ち込まれている。マンツーマン気味に圧力をかけてくる相手をどういなして攻撃を組み立てるか、またシンプルな縦へのボールをいかにケアできるかが試合の主導権を握るためのポイントになりそうだ。
開幕から好調を維持する小池、随所で輝きを見せている若手選手に加え、キャプテンの平智広、端戸仁、井出遥也といった欠場中の選手たちも戦列復帰に向けて状態は上がってきている。シーズン序盤でいい流れを作るためにも、チーム一丸で勝利をもぎ取りたい。
対『ツエーゲン金沢』戦績
通算:4勝6分2敗 14得点12失点
ホーム:3勝2分1敗 11得点7失点
アウェイ:1勝4分1敗 3得点5失点
[直近5試合の対戦成績]
2020/11/04 J2第31節(H)△2-2
2020/09/23 J2第21節(A)△0-0
2019/07/14 J2第22節(A)△1-1
2019/03/09 J2第 3 節(H)◯2-1
2018/09/01 J2第31節(A)◯1-0