“天敵”を叩いて目指すは開幕2連勝!
愛媛FCをホームに迎えた前節は、小池純輝の2ゴールと山本理仁のゴールで3−0の快勝。2018シーズン以来、3年ぶりとなる開幕白星スタートを飾った。流れの中から3つのゴールが生まれたことに加え、守っては守護神マテウスと加藤弘堅、馬場晴也のセンターバックコンビが奮闘。キャプテン・平智広の不在を感じさせない守備でクリーンシートを達成した。
開幕戦は結果以外にもポジティブな要素が多かった。17歳の阿野真拓がプロ初先発を飾って存在感を示すと、後半には2種登録の承認を受けたばかりの中学3年生・橋本陸斗がJリーグ史上3番目、J2では史上最年少となる15歳10カ月26日でプロデビュー。“育成のヴェルディ”を象徴するように若い選手たちが味スタのピッチで躍動した。
もっとも、前半はビルドアップの場面でつなぎのミスが散見され、相手のファーストラインを越える前に引っかかってカウンターを受ける場面が何度か見られた。自陣での不用意なボールロストは、より強度が高い相手、決定力が高い相手と対戦した時に致命傷になりかねないだけに、ビルドアップの精度をより高めていくことが当面の課題と言えそうだ。
今節の相手は昨年10月の前回対戦で0−4の大敗を喫している山形。ここ3シーズンの対戦成績を見ても、3分け3敗と全く勝てていないヴェルディにとっての“天敵”だ。相手のスタイルを分析し、徹底的に持ち味を消しにくるチームだけに、今回もヴェルディのパス回しを分断すべく、強度の高いプレスをかけてくることが予想される。そのプレスをかいくぐり、いかに相手を押し込めるか。永井秀樹監督が強調する『共通理解の優位性』を体現できるかどうかの試金石になる。
今季は東京五輪との兼ね合いもあり、シーズンの序盤と終盤にホームゲームが集中する変則的な日程になっている。夏場にアウェイ8連戦が組まれていることも考えると、序盤戦でいかに勝ち点を積み上げていくかが昇格へのカギとなるだろう。開幕2連勝を飾ってスタートダッシュを決めたいところだ。
対『モンテディオ山形』戦績
通算:8勝7分9敗 21得点23失点
ホーム:4勝4分4敗 9得点8失点
アウェイ:4勝3分5敗 12得点15失点
[直近5試合の対戦成績]
2020/10/24 J2第29節(A)●0-4
2020/07/25 J2第 7 節(H)△0-0
2019/08/18 J2第28節(H)△0-0
2019/04/07 J2第 8 節(A)●1-2
2018/08/11 J2第28節(A)●1-2