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2021 明治安田生命J2リーグ 第2節  東京ヴェルディ vs モンテディオ山形
2021.03.07(日)15:00 KICK OFF

PICKUP

若狭大志「山形への苦手意識は全くない」

若い選手の技術やメンタルには感心する

──開幕戦の勝利、おめでとうございます。チームとしての手応えはどうですか?
開幕戦は独特で、難しいところも多いんですけど、その中でしっかりと自分たちの色を出しながら勝ち切れたというのは良かったと思います。

──自身もチーム2点目をアシストし、目に見える結果を残しました。
あれはエーコくん(小池純輝)がすごいシュートを決めてくれたので、もう100パーセント、エーコくんの力です。ただ、あそこまでのボールの運び方というのはチームとして狙っていた形が出たと思います。(佐藤)優平から素晴らしいパスが出ましたけど、おそらく優平も僕のことというか、あのエリアで数的優位が作れていたのは見えていたと思うし、チームとしての共通認識が活きた場面でしたね。

──パスを受けた後、自ら縦に突破する、アーリー気味に入れるなどいくつか選択肢があったかと思います。
ファーストタッチをした後、すぐにカジ(梶川諒太)の姿が見えたので、最初はカジに早めに入れようと思ったんです。でも、ちょっとオフサイドっぽかったので判断を変えて、中に進路を変えました。そうしたら奥にエーコくんと(端戸)仁の姿が見えたので、上背があってヘディングも強いエーコくんへのパスを選択しました。

──ディフェンス陣の一人としてクリーンシートで試合を終えたということも大きかったのでは?
危ないシーンはいくつかありましたが、マテウスを中心に最後の最後で体を張ったりだとか、粘り強く守れたのは大きかったと思います。何より、前線の選手たちがコースを限定するように相手を追ってくれていたので、後ろの選手は非常にやりやすかったですね。新しい選手も入りましたが、練習から声をかけ合っていたので、特にやりづらさはなかったです。

──開幕戦では15歳の橋本陸斗選手のデビューが話題になりました。他にも若い選手が多く試合に出ていましたが、若い世代の選手たちをどう見ていますか?
シンプルにすごいなと思いますね。陸斗なんて中3でプロのチームでやっているんですから。自分が中3の頃なんて、ハーフタイムにファンタオレンジを飲みながらサッカーをやっていましたよ(笑)。それと比べたら、本当に考えられないなと。(阿野)真拓や(馬場)晴也、(山本)理仁もまだ若いですが、みんなすごく技術が高いし、メンタル面でもしっかりしているなと感心します。

──試合後に橋本選手がゴール裏のサポーターの前でスピーチをしました。あのシーンを見ても、今の若い選手たちは肝が座っているなという印象を受けます。
すごいですよね。いや、すごいっすよ。陸斗なんてカンペーさん(富澤清太郎)とずっと話していますし、すごいなーと思います。噂によると自分から「LINE教えてください」と言ったと(笑)。本当かどうかは分からないですけど。

──イヤーブックの富澤選手のインタビューによると、本当らしいです(笑)。
ホントですか? すごいなそれ(笑)。カンペーさんとはジェフ千葉でも一緒にやっていたので、個人的に話しやすいというのはあるんですけど、やっぱりカンペーさんは偉大な方ですし、陸斗みたいに何も考えずに話しかけるというのは僕にはできないです(笑)。ただ、そうやって若い選手が明るく僕らに話しかけてくれるんで、僕らも話しやすいですし、チームの雰囲気は非常にいいですね。

ゴールを決めたいし、アシストもしたい

──昨季から本格的に右サイドバックとしてプレーし、ゴールに絡む機会も増えてきました。改めて自分自身の役割をどう捉えていますか?
もともとディフェンスの人間なので、まずは相手にやられたくい、失点したくないというのはあるんですが、永井さんのサッカーだからこそゴール前に顔を出す機会も増えているんだと思います。他のチームでサイドバックをやっていたら、こんなに楽しくやれていないだろうし、すごく充実感がありますね。楽しくやらせてもらっています。

──昨季は華麗なジャンピングボレーによる得点もありました。数字的な目標を立てていますか?
いえ全然。僕はそんな選手じゃないので。だけどやっぱりゴールは決めたいですね。ゴールを決めたいし、アシストもしたい。だけど失点もしたくない。欲のかたまりですね(笑)。

──永井監督はプレシーズンから『バージョンアップ』という言葉を口にしています。昨季からの変化を感じますか?
相手の裏を狙う選手が多くなってきたなという印象はあります。裏への意識、縦への意識というのはプレシーズンからやってきたことですからね。もちろん、相手を見ながらのことなので、相手が引いきたら手前でボールをつないで相手を引き出すようなプレーも必要ですし、相手が高いラインを敷いてきたら、無理に足元でつなぐよりも裏を狙ったほうがいい。常に相手を見ながら、良い判断をしていきたいです。

──今節の相手はモンテディオ山形です。実は2018年からの3シーズンで3分け3敗と勝てていない相手です。
えっ、そうなんですね。それは知らなかったです。あまりデータを気にするタイプではないので、対戦成績も意識したことはありませんでした。苦手意識みたいなものも全くないですね。

──とはいえ、昨年10月の対戦で0−4の大敗を喫したのは覚えていると思います。
もちろん、昨年からいる選手はその悔しさがあるでしょうし、やり返したいという気持ちはみんな持っていると思います。

──今季は序盤戦にホームゲームが集中します。ここでいかに優位に立てるかが一つポイントになりそうです。
これも選手によると思うんですが、僕の場合は先のスケジュールはあまり意識していないですね。2試合先、3試合先の対戦相手がどこかと聞かれても分からないくらいですから。それぐらい目の前の試合に集中しています。まずは次の山形、勝つしかないですね。

──ホームでの連勝を期待しているファン・サポーターにメッセージをお願いします。
勝つことは最低限として、しっかりと良い内容の試合を見せられるように頑張ります。“ヴェルディのサッカー”を見せる。それができればサポーターの皆さんに、より喜んでもらえると思います。