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MATCH試合情報

2014 Jリーグ ディビジョン2 第4節 - 愛媛FC vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

3節を終えて未勝利のヴェルディは、敵地に乗り込んで愛媛FCとの一戦に臨んだ。負傷で離脱した平本一樹に代えて、南秀仁をFWに起用し、その他は前節のジェフユナイテッド千葉戦と同じ顔触れとなった。

序盤はお互いに探り合う展開でボールが落ち着かなったが、少しずつヴェルディがパスワークで相手をいなして押し込んでいき、ポゼッションでは圧倒的に優位な状況で試合を進めていく。左右にボールを動かしながら、機を見て縦にスピードアップしてショートパスをつないで相手陣内に侵入した。しかし、ボールを保持しながらもシュートまで持ち込む場面を作れないまま時間だけが過ぎていく。34分には前田直輝が右サイドを疾走してチャンスメークし、ゴール前に飛び込んだ常盤聡が絶好機を迎えるが、シュートはゴールの上に外れてしまう。その後もペースを変えずにボールを動かしてチャンスを作ろうと奔走したが、前半はノーゴールで折り返した。

後半に入ると、ヴェルディのビルドアップ時のミスを突いて愛媛FCも反攻に出る。ペースを変えずにボールをつなごうとするヴェルディだが、前半以上にミスが目立ち始め、ボールロストからカウンターを食らって逆方向に走らされる時間が増えていった。55分には、最終ラインの隙を突かれてペナルティエリアへの侵入を許して失点。だが、その5分後には、左サイドの安在和樹から逆サイドの安西幸輝へサイドチェンジ。これを安西がドリブルで中に持ち込み横パスを入れると、ペナルティエリアを左から右へと横切りながら高木大輔がワンタッチで合わせて強烈なシュートを突き刺して同点に追いついた。その後ヴェルディは、菅嶋弘希、杉本竜士、北脇健慈と攻撃的なカードを切って逆転を狙って前に出る。相変わらずテンポの良いパス回しで相手陣内の深くまで切れ込むが、ゴール前に人数を掛けられてフィニッシュ自体は遠い。逆に90分にセットプレーから勝ち越しゴールを許し、前節に続いてまたも試合の主導権を握りながら勝利を得ることができなかった。

1試合ごとに出てくる課題をトレーニングで克服しながら一歩ずつ成長を続けているヴェルディ。ヴェルディにしかできないサッカーを追い求めながら、その形がピッチ上でも明確に見えてきているが、勝利だけがどうしても遠い。内容だけでなく、結果も求めて戦っている姿勢を継続しながら、まずは次節のホームでの必勝を期す。

 

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――試合を振り返ってください。

「非常に難しい、どちらが勝ち点3を取ってもおかしくない展開で、最後は軽率なファウルからセットプレーを与えて、勝ち越しを許してしまいました。そうした部分について、まだまだ未熟だなと感じることは事実ですが、それでもアウェイに来て先制点を取られながら追いついて、我々が目指している形というのも何度かできていると感じています。その中で試合巧者らしくゲームを進めていったり、勝負のあやをつかむ、そういう力がまだ足りないというのは実感しています。そうした中でも1試合1試合彼らが成長していって、色々なことを吸収して学んで、選手として大きくなって強くなれば、そしてもっと彼らの持った能力を発揮できるようになれば、こういう難しい試合を取れるようになると思っています。こういう結果にはなりましたが、何度倒れても立ち上がってトライしていく、それが今年の我々の姿勢だと自分は思っています。次節はより強い気持ちで準備して、良いサッカーで勝利するというトライをしていきたいと思っています。こうした遠いところまでサポーターが我々の勝利を願って移動してきてくれながらも、4試合も結果が出ていないことを非常に悔しく思うし、申し訳なく思います。ただ、今は信じてもらえないかもしれませんが、その辛さを乗り越えれば、潜在能力のある選手の集まりなので、いつか周囲を驚かせるサッカーで勝利できるチームになれると信じています。そういう数字を今季残すための第一歩として、この愛媛でタフな試合を経験したことは、我々にとって大きな糧になると信じて、東京に戻りたいと思います」

 

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