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MATCH試合情報

2013 Jリーグ ディビジョン2 第33節 - ロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

FC岐阜戦で連敗を止め、天皇杯2回戦のV・ファーレン長崎戦で連勝して良いリズムで敵地に乗り込んだヴェルディ。天皇杯で結果を出した巻誠一郎と関光博をスタメンで起用し、高原直泰と森勇介をベンチに置いてスタートした。

序盤、まだホームで1勝しかできていないロアッソ熊本の積極性に気圧されたのか、最終ラインへのプレッシングに焦って、フィードがことごとく相手に下に渡ってしまう。良い形で前線につながる場面も見受けられたが、お互いにミスが多い展開の中で相手に付き合ってしまう。両チームともにボールが落ち着かない展開の中、ビッグチャンスが訪れる。29分、巻が相手のフィードを身体を張ってインターセプト。ショートカウンターを繰り出して左サイドのスペースに常盤聡を走らせる。サイドから中央に向かってドリブルをした常盤は、相手DFのチェイスの直前にグランダーの強烈なシュートを放つ。これがゴール右に突き刺さり、どちらつかずに展開の中で貴重な先制点を手に入れた。ここから畳み掛けようと攻勢に出たヴェルディだが、ボールは保持するものの、なかなか決定的な場面は創出できず。逆に37分にはズルズルと下がって対応した隙を突かれ、ミドルレンジからのシュートを許して同点に追いつかれる。

後半に入ると、58分に巻に代えて高原を、63分には関に代えて森を投入してチームの活性化を図る。これが奏功して、相手を自陣に押し込んで猛攻を繰り出していく。しかし、ゴール前を固める相手を前にシュートを打つ暇すら与えられず、ゴール目前まで迫ったチャンスも枠を捉え切れずに逃した。そうこうするうちにリズムがやや停滞していき、82分に守備陣形がマークを捕まえ切れていないところを突かれて失点。ここから猛攻を仕掛けてはカウンターで逆襲を食らう悪循環に陥る。相変わらずミスは減らず、最後まで1点差を追いつくことができなかった。リーグ戦残り9試合で、昇格に向けたプレーオフ圏内と勝ち点差が広がったヴェルディ。崖っぷちからの生還を目指して、次節のジェフユナイテッド千葉戦から一戦必勝態勢で臨む。

 

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――今日の試合を振り返ってください。

「残り10試合という非常に大事な、重要な試合で、アウェイとはいえ勝ち点が取れなかったことが非常に悔しいです。ただ、試合はまだまだ続いていきますし、可能な限り、自分たちはハードワークし、しっかりとしたサッカーをしていかなければいけません。しっかりとした気持ちを持って、1試合1試合に臨んでいかなければいけないと思っています。勝つ時もあれば、負ける時もある。それに対して、ひとつの結果で一喜一憂しないようにしっかり足元を固めて、これからも自分たちの姿勢を貫いてやっていければと思っています」

――全体的にミスが多く、特に守備陣のミスが目立った印象ですが、熊本の守備に上手くはめられたのでしょうか?

「相手の守備にハマったかどうかは別として、彼らが3枚ないし2枚のところに必死になってプレスをかけてくるわけですから、そこをしっかりいなして落ち着いてつないでいく。これが我々のサッカーです。そこでミスが起きるのが、現時点での我々の選手のスキルのレベルなわけですから。それ以上に勝とうとする意欲であったり、ミスした以外に良い部分というのが彼らにもあると思います。ただ、プロである限り、そういうミスを把握して、良かった部分というのは続けていく。それが選手に課せられた成長のための一つのテーマですから、次に同じミスを犯さないようにすることが大切です。それよりも決める時に決めることが大事だと私は考えていますし、今日、我々は簡単なシュートを外して、相手は難しいシュートを決めた。特に後半の内容を考えれば、決定機の数またはゴール前やペナルティエリアに侵入した数を考えた場合、きっと我々の方が多かったと思います。ですから、決められる時に決め切れなかったことにゲームを落としてしまう原因があるんじゃないかなと思います。攻撃的なサッカーをしていけば、守備のところやビルドアップのところで微妙なタイミングになったり、またはミスが起きてくるものだと考えています。だからといってプロ世界ではミスをしていいわけではないと思いますが、それ以上に決める時にしっかり決める、これが非常に大事になってくるのではないかと思っています」

――巻誠一郎選手を先発で起用しました。彼の評価はいかがですか?

「ここ数試合、リーグ戦と天皇杯で結果を残している中で、彼の献身的な動きというものを考えれば、今日もできることをしっかりとやっていたのではないかと考えています。選手も良い日があれば、悪い日もある。良いリズムでサッカーができる日もあれば、そうでない日もある。時間帯で考えれば、自分たちの良い時間帯もあれば、悪い時間帯で辛抱しないといけない時もある。彼が前線で良いリズムを作ることはなかなかできませんでしたけども、辛い時間帯を辛抱していく上での動きというのは、最低限、彼の中でやっていたんじゃないかなと考えています。我々が残り9試合を戦っていく上で、やはり献身的な部分だけで前に進んでいくわけにはいかないですし、ただ、良いサッカーをやるためには献身的な動きがないと進めないものだとも思っていますので、先ほどの攻守の部分も同じなんですが、全てにおいて総合的に切り離さないで、攻守のバランスがしっかりとした状態でサッカーをすることが大事になってくると考えています」

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