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MATCH試合情報

2021-22 WEリーグ プレシーズンマッチ - マイナビ仙台レディース vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

マッチレポート

【試合展開】

WEリーグのプレシーズンマッチも最後の試合を迎えた。ベレーザは前々節、前節と2試合連続で4-0で勝利を飾り、自分たちのサッカーに手応えと自信を感じてこの一戦に臨んだ。

 

プレシーズンマッチラストを勝利で終えるべく、今季初の遠方アウェイ宮城県石巻市のセイホクパーク石巻に乗り込んだ。相手は、昨季までのチームメイトである宮澤ひなたと原衣吹が所属するマイナビ仙台レディース。

 

ベレーザは、木下桃香がプレシーズンマッチ初戦以来のスタメン復帰を果たした。

 

試合立ち上がりからベレーザがボールを持つと、1分、挨拶代わりに小林里歌子が左足でシュートを放つもゴール右上に逸れる。13分には遠藤純がボールを受けると、そのままドリブルで相手ゴールまで運び1対1まで持ち込むも相手キーパーに阻まれる。

 

このままベレーザが優勢なまま試合が進むかと思ったが、40分、マイナビ万屋美穂からボールを受けた矢形海優が中央突破し、ゴール前に出た田中桃子との駆け引きを制すとベレーザゴール左上にシュートを流し込んで、ベレーザが先制を許す展開。

 

1点を追いかける状況になったベレーザは土光真代、宮川麻都らが攻撃の起点となりながら、チーム全体で得点を急ぐが、最後のシュートの部分の精度にかけ決めきれないまま試合を折り返した。

 

流れを取り戻したいベレーザは、後半から岩清水梓と松田紫野をピッチに送り出す。

 

52分には松田紫野が自らボールを運びシュートを放つも、惜しくも相手キーパー正面へ。

 

64分 長野風花からパスを受けた宮澤ひなたがドリブルで中央突破すると、池尻茉由のシュートが決まり、マイナビに追加点を許す。

 

苦しい展開となったベレーザは直後に中里優、菅野奏音を。飲水のタイミングで伊藤彩羅と山本柚月を立て続けに投入する。

 

77分 コーナーキックを得たベレーザは、キッカー遠藤純の蹴ったボールがカーブを描きそのまま相手ゴールへ吸い込まれ1点を返す。

 

ここからベレーザの攻撃スイッチが入る。79分に山本が相手ディフェンスの間にボールを通し、小林がシュートを打つもキーパーに阻まれる。そのこぼれ球に再度小林が反応するも決め切れず。今度は山本が中里にパスを送り、中里がシュートを放つもキーパーにブロックされる。そのこぼれ球に中里が反応し、植木理子が合わせるもまたしてもキーパーに阻まれる。

 

最後まで相手のゴールを割ることができないまま、試合は1点ビハインドのタイムアップを迎えた。

 

マイナビの倍の数のシュートを放つも決め切れないきれない課題が浮き彫りとなった試合となった。これでベレーザはプレシーズンマッチを2勝2敗で終えた。9月から始まる本戦で初代女王に輝くために、この4試合で得た手応えを確信へと深め、また課題をしっかりと克服し、パワーアップしてピッチに戻ってくる。

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監督コメント

竹本 一彦 監督

本日の試合を振り返ってください。
プレシーズンマッチの最終戦、4試合目ということでアウェイの石巻で熱い試合ができたのは非常に良かったと思います。4-0、4-0と勝利をしてきたのですが、今日のマイナビさんの球際とか守備への意識、そういうチームとしての良さを非常に感じました。我々にとっては今後に向けてとても良いトライアルゲームになったと思います。うちの方も決定機は前半からあったので、その決定機を決めて、どういう風に試合展開が動くかによって勝敗も、今後のWEリーグに向けても変わってくると思います。先制され、2点もリードされましたが、そういう試合も今日経験できたとことが今後に繋がると思います。こういう地で、特にマイナビさんがベレーザに、プレシーズンマッチとは言え勝ったのが初めてということなので、非常にそういう勝利への意識とかは逆に私たちももう一度原点に返って見習いながら今後進めていきたいと思います。

敗れたとはいえ随所にベレーザらしさが見えたと思います。WEリーグ開幕に向けての仕上がりはいかがでしょうか。
全員が揃って練習をする機会が、またなでしこで抜けたり、U-19代表で抜けたりするので、そこまで時間がないのですが、やはりトレーニングしている成果というのが少しずつ毎試合ごとに出ているとは思います。ただ、やはり得点を取るというところはより精度を上げていきたいですし、相手チームの対応を、我々のやり方に対しての相手の準備とか、戦術的の準備、それから「絶対勝ってやろう」という意識、それらが練習では経験できないところでもあるので、そういうことを経験しながらまだまだチームとしては50%くらいの出来だと思います。よりチームを高めていきたいと思います。

今季は対戦チームにベレーザの関係者が多くいる状況ですが、そこへの対応はいかがでしょうか。
WEリーグ開幕に向けて試合内容も高めて、観客の方にもう一度リピーターになってもらいたいというのが我々の強い思いであります。相手の松田監督ともよく知っている仲で、マイナビのサッカーをこれから作ってくると思います。我々に対してもボールを繋ぎ合いながらゴールに迫る、そいういうサッカーを作ってくると思うので良い試合ができるのかなと思います。今日も宮澤ひなたと、出ていないですけど原衣吹がいて。宮澤ひなたが相手チームにいると、彼女の良さはこちらがよく分かっているので、相手からしてみると嫌な相手だなと。マイナビの中でよく機能して、WEリーグを盛り上げるチームにそういう指導者、選手がなっていきたいと思います。我々もそれをまた超える選手、チームにしていきたいと思っています。

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選手コメント

FW 11遠藤 純

本日の試合を振り返ってください。
失点してから相手の流れに乗られたというか、自分たちのプレーができなかったというのはひとつあります。1点返してから結構ベレーザのサッカーというか攻める時間が多かったんですけど、自分自身もそうですし、チームとしても決めるべきところを決め切れなかったというのが結果として出ているのでそこは反省しつつ、WEリーグに向けて良い試合になったんじゃないかと自分では思います。

前半の自分たちのペースでいる間も、前に急ぎ過ぎているように感じた部分があります。実際に中でプレーしていた感覚としてはいかがですか。
その通りで、「点を決めなきゃ」という気持ちが自分自身も凄く強くあって、もちろんみんな「勝ちに行く」っていう気持ちで相手のゴールに果敢に攻めていたんですけど、もっと組み立てて、もっと相手を振って相手のゴール前まで行けるシーンも何度かあったので、1本のパスで早く裏を取るとか、そういう個人の戦いになっていたのでそこは改善するところでもあり、それが点に繋がれば良いのかなと思います。

ピッチコンディションに、若干戸惑っているように見えましたがいかがですか。
ピッチもそうですけど、自分たちの実力不足だったり、自分自身が1番もっとクロスの精度を上げたりとか、矢印を自分に向けて改善するべき点が多かった試合というのは凄く感じています。

得点に繋がったセットプレーは狙っていましたか。
自分がボールを置いた時にキーパーが、左利きなのでちょっと高い位置を取っていて「空いている」というのが見えて。直接狙ったというか、誰か触ってくれたら良いなという思いでアウトサイドにかけたら結果として入りました。セットプレーではキッカーを務めることが多いので、そこは精度を持ってやることはもちろんですし、ああいうところで決めて、少し流れが変わったのを感じたので、セットプレーの大事さというのは痛感しました。

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FW 10小林 里歌子

本日の試合を振り返ってください。
前半の戦い方は大きな課題だなと思ったのと、ローテーションしながらですけど与えられたポジションで、与えられた役割を出せないと前半のような苦しい展開になるのかなというふうに思いました。

前半の自分たちのペースでいる間も、前に急ぎ過ぎているように感じた部分があります。実際に中でプレーしていた感覚としてはいかがですか。
裏を狙うというひとつの狙いがあって、それを意識しすぎたのか、裏を狙うことで相手のラインが結構下がるのが早くて、そこを見きれなかったところだったり、インサイドハーフのポジションで効果的なところでボールを受けてそこから攻撃というのもなかなかなくて良い形で攻撃ができなかったなという印象です。

その中でもシュートチャンスというのは結構作れていた印象ですが、いかがですか。
前半はなかなかそういうシーンもなくて、ただ後半は相手も結構空いてきて、自分たちが4-4-2になった時に勢いを持って攻撃できたのは良かったです。それをまた得点に繋げられなかったのはフォワードの責任であると思いますし、そこで決め切れなったのが結果に出ているかなと思います。

リーグ本戦に向けて、今日得られた課題はなんでしょうか。
去年まではあまりこういった展開がなくて、今日みたいな展開になった時にもっと自分たちのペースで試合を進められたら、前半はもっと相手を見ながらできたのかなと思います。劣勢になった時の自分たちのサッカーというのは今日得られた課題なので、本戦に繋げていきたいなと思います。

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