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MATCH試合情報

2021-22 WEリーグ プレシーズンマッチ - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs アルビレックス新潟レディース

マッチレポート

【試合展開】

WEリーグのプレシーズンマッチも3試合目を迎えた。初戦に敗れたベレーザは、前節、アウェイゲームで大宮アルディージャVENTUSに4-0と快勝。ボールを保持して終始試合の主導権を握り、植木理子のハットトリックの活躍などもあって、ベレーザらしいサッカーを展開した。

 

WEリーグの本戦で本拠地として戦う味の素フィールド西が丘で戦うこの一戦は、半年ぶりに有観客で戦うホームゲーム。アルビレックス新潟レディースを迎え、スターティングメンバ―は前節と同じ顔触れで臨んだ。

 

立ち上がり、球際で厳しく強く寄せて来る相手にボールを下げる場面もありながら、徐々に早いテンポのパスワークで相手の寄せをいなしていく。すぐにはフィニッシュの糸口を掴めなかったが、9分にファーストチャンス。右サイドからアーリークロスを入れると、スルスルと攻撃参加してきた土光真代がニアサイドで頭で合わせる。11分には左サイドで宮川麻都が相手選手と上手くスイッチして前向きにボールを運ぶと、クロスオーバーした遠藤純を使う。グラウンダーの早いクロスは合わなかったが、サイドを起点に相手を押し込んでいく。15分にもワイドな展開から遠藤がフリーでシュートを打つが、相手DFにブロックされた。

 

自分たちのリズムで試合を進めていくと、37分に試合が動く。右サイドに大きく開いて遠藤がボールを受けると、カットインしながらニアゾーンへスルーパス。小林里歌子が抜け出してゴールへ向かうと、シュートフェイントを入れてゴール前へラストパス。飛び込んでいた北村菜々美がプッシュして加入後初ゴールを挙げた。42分には北村のループパスに小林が抜け出す。体勢を立て直してシュート打つと一度はブロックされたが、こぼれ球が再び足元に戻ってくると、このボールをプッシュして小林にとっての今季初ゴールが決まった。

 

後半に入っても勢いが止まらない。57分、遠藤が右サイドのスペースへ抜け出すとマイナス方向のパス。植木が受けたボールをペナルティエリア内でフリーになっていた北村に預けると、ゴール右隅へと流し込んで新潟を突き放した。2分後には3選手を交代し、WEリーグ本戦に向けたチャレンジも実施。65分には、左サイドの深い位置で植木が仕掛けると、クロスオーバーしてきた遠藤を使い、遠藤はゴールライン際でグラウンダーのクロスボールをマイナス方向へ。ニアに飛び込んだ選手が相手を引き付けると、ファーサイドでペナルティエリアに走り込んできた清水梨紗選手がワンタッチでゴールに流し込んで4点目を挙げた。

 

その後もさらに4選手を交代させて、様々な陣形や組み合わせを試し、終盤に入っても主導権を握ったまま最後まで攻撃の手を緩めずに90分を終えた。

 

次節はプレシーズンマッチの最終戦をアウェイの地、宮城で戦う。そして、いよいよ9月の本戦開幕に向けて、チーム作りの佳境を迎える。

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監督コメント

竹本 一彦 監督

試合を振り返ってください。
(WEリーグで)ホームになる西が丘で2000人弱のお客様を含めて、こういうコロナ禍の状況下で、まず試合ができてプレシーズマッチで好調の新潟さんと試合ができて、結果として4-0というスコアで勝負をこちらにもってこれました。練習の成果を出してくれた選手たちにも非常に良い点多く、選手たちの頑張りに感謝したいと思います。前半、新潟の守備が集中していて、これは折り込み済みで、カウンターを受けて長めのシュートを打たれる展開が続きましたが、先制点をとれたことでまた選手たちの攻撃への意欲が出て、それが2点目、3点目、4点目とつながりました。特に北村菜々美選手が2得点を決めて、小林里歌子選手も今季初得点を決めて、また今季求めてきたことは前節の大宮戦で左サイドバックをやっていた宮川麻都選手が点をとり、今日は右サイドバックの清水梨紗選手が点をとれて、特に清水は狙っていたゴールだったので、チームが活性化する結果が出てきたことが良かったと思っています。モチベーションが高いので、最後まで全員が色々なポジションをやりながら、特に岩清水梓選手は最後はセンターバックとボランチも務めまして、その上でどこのポジションをやれるぞと見せてくれましたし、みんなの力で4-0という結果になったことが良かったと思います。

ビルドアップでポジションをだいぶ入れ替えていましたが、特に三浦成美選手のポジションが流動的で、右からいくこともあれば、センターバックに入ったり前に行くこともありましたが、彼女にこの試合で求めていたタスクはどんなことでしょうか?
新潟さんが4-4-2で守備の体系を作って、トップのふたりをどう崩していくか、そのラインをどう越えていくかというトレーニングを永田ヘッドコーチを中心にやっていまして、その練習の狙い、三浦選手がセンターバックの間に下りることとか、サイドに下りて土光選手や村松選手をラインを越えたところに持っていくというようね狙いがありました。三浦選手にはそのバランスを見ながらポジションを変えろ、という指示をしていました。

小林里歌子選手が今季初ゴールを挙げたことが大きいと思いますが、アカデミー出身以外で初めて10番を背負う彼女に期待されていること、プレー面や精神面で期待していることを教えてください。
今日、点がとれて、ペナルティエリアの中に入ってこそ、彼女の持ち味が出ると思っているので、今日の得点やアシストはペナルティエリアの中でのプレーなので、相手のゴール近くで里歌子らしさをもっと出させていきたいという狙いがあります。10番というと点をとるだけでなくアシストする、パスも出せるというイメージがありますが、彼女もそういうプレーをチャレンジしていますけど、中盤やペナルティエリアに入る前はもっとシンプルにプレーして、ゴール前に行って彼女の得点感覚を出すという、パサーの10番ではなくゴールゲッターの10番として期待しています。

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選手コメント

FW 10小林 里歌子

ベレーザのサッカーは観ていて楽しくて、プロリーグとしてお客さんを集められるサッカーができているんじゃないかと感じますが、ピッチの中で戦っていて手応えはいかがでしょうか?
今日の試合でひとつやろうとしていた、空いているところを見つけて良い形でボールを受けてというところはできた部分とできなかった部分があります。得点のシーンは、そういう形が出せたんじゃないかなとは思います。

今季より背番号が10番に変わり、何か意識が変わったことはありますか?
ゴールへの意識や得点を取る意識は、より強く持っています。10番だからということではなくて、自分が攻撃のところで引っ張っていけるようにという意識を持ちながらやっています。

選手が変わってもチーム全体でやろうとしているサッカーが変わらず、さらに良くなっていく秘訣は何でしょうか?
選手個人がしっかりと考えてやっていると思いますし、監督から要求されている自分たちの役割を1試合やるごとに課題を見つけて、それに取り組んでという繰り返しが試合に出ているのかなと思います。

プレシーズンマッチでは初ゴールですが、感想はいかがですか?
ほっとした気持ちはもちろんあります。プレシーズンマッチも大事ですが、WEリーグが大事だと思うので、100パーセント出せるように今はチャレンジしていきながらできたら良いなと思います。

前線の3トップの中でポジションが流動的に動くことが多くありますが、手応えはいかがでしょうか?
去年はそこまでポジションチェンジがなかったのですが、今年に入ってどのポジションに入っても自分の役割をできないといけないと思っているので、そういう意味では今はポジションチェンジが多いですけど各ポジションで色々なことにチャレンジしていきたいなと思っています。

WEリーグ開幕に向けてスタンドの雰囲気はいかがでしたか?
今日は小学生のお客さんが多いなというのは感じていて、お客さんがいるのといないのとでは全然雰囲気が違いますし、やはりサポーターやファンの方がいてくれる試合の方が選手として凄く幸せだと感じました。そこで自分たちが見ていて楽しいサッカーや結果を求めてやっていかないといけないなと感じています。

シーズン前に『去年よりさらにチームに対しての責任感を持たなければいけない』と話していましたが、ここまで3試合重ねてみて自分の中での変化はありますか?
その意識でやっている中で、まだまだ自分のプレーは課題だらけなので、責任を持ちつつ自分のプレーももっとこだわってやっていきたいと感じています。ボールの引き出し方や、良い形で裏で受けたシーンがあまり思いつかないんですけど、そこの引き出し方や受け方はまだまだやっていきたいなと思っています。複数のポジションをやっている中で、まだまだ合わせていかないといけない部分はありますけど、流動性は去年からのプラスアルファで加えられる部分なので、残りの1試合で詰めてやっていきたいです。

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MF 14北村 菜々美

得点シーンを振り返ってください。
2点とも一瞬すぎてあまり覚えていないんですけど、決めた後はすごく嬉しかったです。 1試合で2点を取るのはすごく久しぶりなので、前の大宮戦で外してしまったのもありますし、その分を取り返すという意味でも2点決められたのは良かったです。

本日も色々なポジションでプレーしていましたが、1番ここで勝負したいと思うポジションはどこでしょうか?
“このポジション!”という決まったものはないですが、なるべくローテーションなどで入った時にどこでもできるようにしていきたいと思っています。

セレッソとベレーザで、プレーしていて一番の違いは何でしょうか?
ベレーザは一人ひとりの技術がしっかりしていてパスミスが少ないので、しっかりボールを回せます。あとは、ポジショニングの取り方が全然違うなって思います。

引いた相手の崩し方という部分はいかがでしょうか?
自分の中でセレッソの時と違うと思ったのは、守備の時にセレッソだと引いて守るところを、ベレーザでは前からどんどん取りに行って引かないという守備をするので、そこは違うなと思います。セレッソでは引きすぎて最終ラインまで行かれてしまったりというのが多かったですが、ベレーザは前から行っている分、アンカーのところで奪えることが多いので、そこからまた攻撃に繋げられるというのはこのチームの凄いところだなと思います。

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