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MATCH試合情報

2020 プレナスなでしこリーグ1部 第10節 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs INAC神戸レオネッサ

マッチレポート

【試合展開】

4連勝かつゴールを量産して攻撃力に磨きをかけてINAC神戸レオネッサとの上位直接対決に臨んだベレーザ。昨季までのエース、田中美南選手を相手に迎え、マッチアップが楽しみな一戦になった。

 

試合はいきなり動く。5分、パスワークを寸断されるとカウンターを受け、最終ラインの背後に浮き球のパスを入れられると、田中に抜け出されて豪快にゴール左隅に流し込まれて先制を許す。その後、ボールを保持して相手陣内に押し込み、バイタルエリアにボールを運ぶが、なかなかフィニッシュに糸口が掴めない。逆に19分、パスをインターセプトされてカウンターを受けると、田中のスルーパスに岩渕がフリーで抜け出し、山下杏也加との1対1の場面で冷静にゴールに決められて追加点を許す。

 

反撃に出たいベレーザは23分、右サイドバックの有吉佐織からスルーパスが入ると、ペナルティエリア右角で小林里歌子が倒されてPKを得る。24分、PKを得た小林自身が冷静に流し込んで1点を返すと、さらに反撃姿勢を強める。

 

後半に入るとほぼベレーザがボールを保持し、最終ラインを高く保ち、セカンドボールも拾って分厚い攻撃を展開する。しかし、割り切ってゴール前を固めるINACを相手になかなか決定的な場面を作れない。後半も中盤に突入すると、引いた相手の間隙を突いて相手ゴール前の深い位置まで侵入する場面を作るが、フィニッシュは相手GKの好セーブに阻まれてしまう。後半途中から投入された宮澤ひなたが変化をつけて相手を揺さぶってチャンスを作ったが、あと一歩押し込めば、という場面を作りながらもネットを揺らせず、1-2で惜敗した。

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監督コメント

永田 雅人 監督

試合を振り返ってください。
自分たちが中央突破にこだわる結果、カウンターを受けて失点をするという流れから始まってしまって、それでも中央突破に狙いを定めていました。チームとしては2トップがいかに相手ラインを壊してゴールをとっていくかというところを最大の目標にしていたんですが、そこへの強気な姿勢もそうですし、そこを割っていく力、それによって勝利に持っていく姿勢、相手がたとえレベルが高くて分厚いチームでも愚直に取り組んでいく姿勢というのは見えたと思います。それによって生まれるサイドのスペースを有効活用できたのか、そこの判断というのは課題だと思いますが、選手が一番の狙いを強めてトライし続けたことは良かったと思います。ただ、勝利できずに、こうした大一番でお客さんがたくさん来ていただいた試合で勝利を届けられなかったことは悔しい思いです。それでも強気で取り組んで、前に進んでいき、今度試合をした時にはそこを割って崩せる、サイドも有効活用できるという状態にできればと思います。

後半に押し込んでいるなかで、ボールを回しているだけでなく深いところまで入り込むことができていました。
こういう試合でも結果を自分たちのものにする、スコアメイクに対しては、アイデアだったり、本当の意味で最後に逆をとる部分だったり、シュートシーンに人数をかけることだったり、そうした逆算からのビルドアップはまだまだ磨く余地があると思います。それができれば点を決めて勝てたと思うので、そこは一番の取り組みにしていきたいと思います。

永田監督にとってみれば、その最後に崩し切るところも、ワンプレーごとの精度次第でゴールに結びつけられたのではないかというということでしょうか?
それもチームプレーやコンビプレーというのもありますが、個の力というか、そうだとしても(引かれたとしても)点を差し込んでくる選手というのを育成していきたいし、これを選手たちが次の糧にして成長させたいと思います。

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選手コメント

MF 8三浦 成美

試合を振り返ってください。
前半の早い時間に失点してしまい、自分たちが不利な状況でスタートしてしまったのが大きかったなと思います。後半は特に自分たちが前でボールを持っているなかでチャンスはありましたけど、どうやってゴールに向かうかというところがまだまだ追究しきれていないのかなと思います。不完全燃焼ではないですけど、悔しさが残る試合でした。

深いところまでは入れて、最後の一手のアイデアが足りなかった印象ですか?
相手が1枚で追ってきたりだったので、相手陣内に入っていく部分は正直簡単なところはありましたけど、もう少し数的優位であれば、もう少し侵入できる場面もあったと思うし、そうすれば前の選手の負担も減ってもっと前向きでゴールに向かえるシーンがあったと思います。自分も含めて後ろからのゴールに向かわせるボール回しが甘かったかもしれないです。

最後まで相手の堅守に苦しみました。
そこまで引いていなかった時に上手く入っていけていれば、もう少し行けたのかなと思います。それでもチャンスはあったと思います。狭い中で繋がった部分もあったので、自分たちらしく正確に最後まで繋ぐとか、最後のパスをずらさないとか、相手を見て変えていけたら良かったです。

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MF 18菅野 奏音

試合を振り返ってください。
自分たちの方がボールを持っている時間が長い中で、前半にもったいない2失点からゴールに向かう姿勢というのがまだまだ足りていませんでした。負けている状態で前半が終わってしまって後半は相手がすごく引いてきたので、前半にもっとゴールに向かう姿勢だったり、決めきる力が足りていないなとは思いました。

最後の一手は何が足りないと思いますか?
「絶対に得点する」という気持ちだったり、攻撃にかける人数だったりというのはまだまだ足りていなかったのかなと思います。みんなも、できることがもっとあったんじゃないかと思っていると思うんですけど、もっともっとできることがあるなかで、この負けはしっかり受け止めないといけないと思います。

自身のプレーを振り返ってください。
センターバックがボールを持つよりも、ボランチの選手が持った方がゴールに近いというのもあるし、ボランチの選手というのはボールに触る回数が多ければ多いほど良いと思います。試合に出られるようになってから意識しているんですけど、中と外の使い分けだったり、中を使って取られてしまったシーンもあるので、そういうところはもっと大切にしていかないといけないです。

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