MATCH試合情報
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本日の試合を振り返ってください。
疲れました。でも、嬉しいです。
いつも冷静な永田監督がコーチングエリアでエキサイトするシーンが多々ありましたが、それだけチームとしてタイトルへの思いは強かったですか。
常にバランスを見ているので、選手のもう少し入った方が良いとか、もう少し前に出た方が良いとか、もう少し積極的にやった方が良いとかというのを引き出すという意味でそうなったんだと思います。
それによっていつもコーチングエリアでの出方も変わるので、そこまで深く考えてはいないですけど今日はそう言うところでタイトルが欲しいと言うよりは、より試合をこっちに持ってきたいというところでのパフォーマンスと言ったらおかしいですけど、そう言う気持が出ていたんだと思います。
決勝でのゲームはどんな課題がありましたか。
準決勝(vs浦和レッドダイヤモンズレディース)で上手くいかなかったビルドアップだったり、ビルドアップから相手のラインを割っていくところは今週のトレーニングで改善しようと練習しました。
あとは立ち上がりから中盤中央のオフの時に、相手がボールがある時のマイボールにするという近さだったり強度だったりというのはトレーニングで改善を図りました。
そこは違いがあったんだと思うんですけど、ビルドアップはそんなにレッズさんほど入っては来られなかったので、自分たちが作ったものを使わないんで済みました。ただ、中盤の中央に関しては攻撃に参加していく選手がいプレッシャーで早く1人だけ行く選手がいて、3人が広がりを作ってしまいました。中盤のこぼれ球だったりクサビだったりというところで上手く防げなかったので引き続き課題だなと思っています。
相手に先制され、僕らとしてはビックチャンスであったところを意図的に止めたと思われて、そこは1個流すのは良かったんですけど、1対3の数的不利だったので、そこで取られた段階でそこは戻して警告というのを僕らは求めてました。それが妥当かなと思っていたんですけど、それはもちろん審判も見てらっしゃるので、それは意図的でなかったという判断だと思いました。じゃあそれに従ってあそこで後方の選手たちがどんなふうに振る舞ったら良かったかというところの問題になって来ると思うので、そこはまたビデオを見てみないと分からないんですけど、ただ起きたことに関してはそういう見方をしていました。そのセカンドアクションに対しては僕たちはもう少し良い形で守備陣形を作って相手のカウンターを完全に防がなければいけなかったなというのは、そこは置いておいて課題だと思います。
25分に宮澤ひなた選手を交代させた意図は。
彼女の特徴は1人でも2人を割っていけるところや縦への推進力。今日はそこをケアされていたので真横に入って逆サイドまで陣地を広げていくというのは課題にしていたんですけど、そこの部分でのステップワークのところで試合の前からあまり良い足の状態ではなく、少しテーピングをしながら無理してプレーしているところがあったので、そのスピードではやはり相手の右サイドバックを割っていくことを想像できなかったので、それが可能な選手の遠藤純をそのあとに早めに対応して入れました。
いつも交代は、こちらの流れがやや停滞した時だったり、僕たちが1番良いと思っている立ち方に相手も同じ立ち方をしていてそれがこう着状態になった時に割っていくポイントが選手の個になった時に、その個の選手が相手に対してプラスの状況を作っているのか作っていないのかというところが、ポジションチェンジだったり、交代を判断するきっかけになります。
田中美南選手の2得点について評価をお願いします。
彼女はこの女子ワールドカップの期間中、こっちに残って自分の状況を受け入れて自分に今何が足りないか、何をしたらもっとプラスになるのかと取り組んでいました。若い子が入ってその選手たちを引っ張るということも含めて、それをゴールというパフォーマンスでチームを引っ張て行くということに対して、とても自覚をもってやっていたので、その成果が出たと言えると思います。試合に関しては点が入った時にでも小林里歌子が少し内側に入ってその田中を近くでサポートするような、セカンドストライカーみたいな感じで入っていたので、そこのシーンは持っていたと思いますけど、その辺で少し相手を散らせたこともあるのかなと思っています。
メニーナの選手たちとの融合面でどの様な状態だったのか、女子ワールドカップにいった選手たちのコンディション面で調整したことを聞かせてください。
最初、代表に植木理子を含めると10名招集されて、他にもレギュラークラスの選手が2~3名が怪我で外に出ている状態で11~12名がいない状態でした。
完全にベレーザという単体で活動しているレギュラークラスの選手は5、6名しかいなくて、あとの2名は下から上がってきた菅野奏音と松田紫野の7名がポジションを埋めて残りの3枠を中学生や高校生が埋めるという状態で、サブの選手も中学生か高校生、練習も常にその中学生や高校生が入って14~15人で行うという状況でした。
前半0-3の長野戦からスタートして、それでもメニーナで同じようなサッカーをしているのでボールを持つとか、ボールをどう運んで試合をどう進めるのかというのは少し見えていたんですけど、ポイントで点を取られてしまって3戦目終わって1勝2敗という状況で、もう全部勝たないと上がれないねという話でした。それでも2試合目3試合目と戦い、3試合目もあまり代表活動で外にあまり選手が抜けていないノジマステラ神奈川相模原だったんですけど、ノジマさんに勝つことはすごく中学生を入れては困難だった中で勝ってもおかしくないくらいの内容で、そこで少し自信がつきました。若い子たちが多かったので、より深い位置にランニングするとかプレッシャーをかけるという点ではすごくやればやるほど上手くいくシーンが多く、チームが前向きに向かっていくというのがありました。その中で岩清水梓だったり土光真代だったり田中美南や宮澤ひなただったりという選手が自分達の役割以上のことをやり、ゴールするだったり失点しないというところで融合が始まって、ボールを支配するということと相手をより押し込んでプレーするということと、プレッシャーをよりかけるというのは4戦目5戦目ではかなりできるようになりました。
そこに代表組が戻ってきて、そこでメニーナの子たちは自分達のチームに帰って、代表の子たちはあれだけの精神的にもタフで結果も思うように出なかった大会を経て色々な思いがあったでしょう。怪我持ちで代表に行ったり、いろんなことを含めると帰ってきて一緒に練習しても暑さも伴いなかなかメニーナの選手たちが入っていた時のようなランニングだったりプレッシングだったりをできずに、ちょっと停滞した横のボール回しでそこから行けるか行けないか、奪われたら切り替えが遅いという状況に練習でもなりました。1戦目2戦目でもそうだったので、それでやっていきながらコンディションを少しずつ上げてメニーナが入っていた時に取り組んでいた課題に対して取り組んでいたことが、レッズ戦、INAC神戸戦で少しずつできるようになってきて、またそのイメージを持って、それは代表がいない時にはあまりできていなかった最終ラインまでランニングしていく選手を増やして割っていこうとしたり、相手より押し込むというのは、まだ今日も暑さがあってできていないんですけど、そこに対して新しい取り組みとそのエネルギーを持ってまた次に行くというところで今日の試合を終えられたました。
先制され、そこから逆転する強さの秘密は。
本当は先制点とったチームがほぼ勝つという一般的なデータはあると思います。
それはその通りだと思いますし、先制点を相手に渡してしまうところは本当に強いチームじゃないなってまだまだ思ってるのでそれは本当にたまたま僕たちがボールを回すチームであってこういった気候も含めてボールを主体的に持つということが相手を動かして結果的には最後に入れ替わったりゴールするという最後のアイデアだったり小さいスピードの変化を出せるということはポイントだったとは思います。
ただ、そういうシーンで点を取られて次の後半でというところですけど、そこでも自分たちのサッカー、自分という選手の軸というのをぶらさずにできるというのは、そういう選手が非常に多いというところはあると思います。
そこには細かい戦術だったり技術だったりということがメニーナ時代から、外から来た選手も含めてそういったことが積み重なって1つのことを起こしていると思っています。
勝ち続けている秘訣は選手1人1人の戦術能力が高いというところがあると思いますが、監督としてどのように考えていますか。
ベレーザのサッカーは、ヴェルディと隣り合っていて、そこを遡っていくとジョージさんやラモスさんといった脈々とブラジルのストリートというところまで行き当たると思います。そこでの技術だったりサッカー感だったりが実のところは遊び心だったりも含めてそれを戦術と言って良いのか分からないんですけど、そういったところが本当に難しい時に懐を深く使ってちょっと相手を変えてターンして相手のベクトルを変えられるというそういう小さいことが大きい展開にすごく大事だと思っていて、そういったことが得意で好きでそれを出したらどういったことに繋がるかということが見える選手が多いというのはあります。細かく個人の質で言えば、そこは勝つポイントなのかなと思っています。
リーグ戦再開にむけてブラッシュアップしていくなかで、何を上積みしていきますか?
代表組が戻ってきた3試合で、もっとこうしたいというのは提示してあるので、彼女たちの頭の中に入っていますし、とにかく今は身体と頭を休めてそこは思った以上に長く取ったほうが良いなと思ったので身体や頭をフレッシュにするということです。その前にフレッシュな状況を作ったらこれをやるよというのは頭に入っているので、そこを短い期間ですけどまた徹底的にやりつつ、それが上手くいくようにリーグ戦も戦っていくっていう、リーグ戦の一戦目で全部というよりはそこも1つのプロセスだと思うのでそこを良い形で通っていきたいというところが課題なのかなと思っています。
FW 9田中 美南
まず一冠、率直な感想を。
素直に嬉しいです。
本日の試合を振り返ってください。
本当に厳しい戦いになるというのはすごく良い相手ですし始まる前から思っていましたし、結果的に勝てたのはチーム力だったかなと思います。
本日のゴールシーンを振り返ってください。
延長戦に入りきつかったですけど、ディフェンスラインが守ってくれて中盤が走ってくれて、どこかで温存していたいたわけではないですけど、やはり得点で仕事したいという思いがあったのでそこは狙っていました。 時間帯的に取られ方が悪くてカウンターとか、パスミスが多くてというのがすごくあってチームとしてそこはしっかりしようとグラウンドのなかで声掛けが出ていましたし、そこでしっかり切れずに守ってくれたディフェンスの選手たちのおかげで勝てたので、そういう意味で良い試合だったと思います。
メニーナの選手たちの力があってここまでこれたと思いますが。
メニーナの子たちは本当に上手いですし、試合でも堂々とプレーしてこの場まで繋いでくれたというのは本当に感謝しています。 見に来てくれていたので試合後、下まで降りてきてくれるかと思ったのですが、彼女たちも大会期間中で会えなかったので直接でも言えたら良いかなと思います。
2年連続三冠に向けて残り2冠、これからの意気込みをお願いします。
リーグももちろん簡単ではないですし、そこはしっかりチームとして1歩ずつ成長していきたいです。
DF 6有吉 佐織
本日のゴールシーンを振り返ってください。
練習の中でも最近は後ろの残りではなくて、ゴール前に入ることが多かったので、ああいうこぼれ球を狙う意識というのはすごく強く持っていたんですけど、本当にたまたま土光(真代)選手が蹴ったボールが自分のところに転がってきて本当にゴールに蹴りこむだけだったので、すごくラッキーなゴールだったんですけど、あの時間帯に同点ゴールを決められたことはすごくチームにとっても良かったと思います。素直に嬉しいです。 代表組がいない中でメニーナの選手も含めてチーム全員で戦ってきたというのがあったので先制点を取られても逆転できるというのはチームの強さだなとすごく感じました。 途中で交代しましたが、追いついたので安心してどっしりベンチに腰を据えて応援していました。
新たなタイトルを取るのは気持ち的に変化がありますか。
そうですね、とくに今回は予選からずっと出て決勝で、しかも決勝で同点ゴールも決められたので、また一味違った優勝になりました。
残り二冠に向けての意気込みをお願いします。
今日の試合でも失点してしまったりだったり、ゴールに行くまでのシーンでまだまだ課題があるので、そこはしっかりリーグと皇后杯に向けて修正してやっていきたいと思います。
DF 4土光 真代
本日の試合を振り返ってください。
正直すごく苦しくて失点はしたくないですけど、失点もあるかなというのはチーム全体で思っていましたし、でもそれを取り返すだけのみんなの力というのが今年はあったので、延長を通して素晴らしいゲームができたのかなと思います。 永田さんのサッカーというのは、個々がボールを多く持って2対1を多く作るというサッカーなので、自分は一昨年まではそういうのができなかったんですけど、永田さんに変わってから徐々にできるようになってきたので後ろからビルドアップというのはベレーザのサッカーかなと思います。 前の選手が運動量を落とさず最後までボールを追ってくれるので、後ろは1つ集中切れたら本当に失点になるというので集中は切らさず前の選手が限定してくれて、そのコースをしっかり奪いきるというのをやっていたので、本当にみんなが前から守備をしてくれたお陰だなと思っています。 自分でもどうしてできたのか分からないですけど、寄せられているところをヒールで持ち替えてというプレーはふと出たので、あれも永田さんのトレーニングのお陰だったかなと思います。 ボールに引き付けることによって取られたらピンチですけど、他のところが空いてくるというのがあったので、そこは本当にベレーザの選手は個々の能力が高いのでそこをやりつつ展開したらチャンスになるのでそれはベレーザらしさが今日も出たのかなと思います。
残り二冠に向けての意気込みをお願いします。
カップ戦は本当にメニーナの選手たちのお陰で勝てたと思いますし、今日はみんながその気持ちをもって1つになれて取れたので、今日はしっかり喜んで、またリーグ戦に向けて良い準備をして、難しい試合も多いと思うんですけどそれでも焦れずにベレーザらしさというのを続けて行きたいなと思います