MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
今日もたくさんの方の応援の中でプレーすることができ、勝点3を取れたことを非常に嬉しく思います。
やはり大きな声援の中で選手は力をもらっていますし、いつも以上に背中を押してもらったのかなというふうに思っています。
なかなか前半は相手の守備的なというか、ゴール前のブロックを崩すことができず、ゲームを支配することと、ゴールを目指す、相手を剥がすところはやはり別物で、なんとなくボールは持っているけれども最後のアタッキングサードのところで相手を剥がすことができない。そんなじれったい展開の中で1点が生まれた。この1点は非常に大きかったなというふうに思っています。
ゲームの中でどうしても優先順位を意識できず、足元足元になってしまった。チャレンジできないとは違うのですが、どうしても安全に安全にという前半だったかなと思います。
後半は決して相手のラインが下がっているわけではないという話もしながら、背後へのアクションを一番に考えるように意識させ、少しそこら辺から空いた中盤のスペースを上手く自分たちで活用することができた。
シュート数を見れば、やはりゴールをもっと取りたいと思っています。その辺のバリエーションやゴールへ向かうところについては前後半を通じてもう一つという課題を感じたことも事実です。勝ちが本当に大切な試合が続きますので、しっかりと次に繋げていきたいと思います。
前半からボールを握りながらも先制点を奪ったのは36分です。得点を奪うまでのじれったい時間までに選手へ伝えていたことを教えてください。
開始3分で(シュート)2本、5分でプラス1本。スタートからシュートの意識はありました。ただどうしても相手のブロックを崩すという作業に頭が行き過ぎて、だんだんとシュート数が減ってしまった。
最後のところで人数の多い相手に対して、手間をかけ過ぎてといいますか、個人で何とかしようという意識が強く、二人目三人目の関りが薄かったと感じています。
その辺をもっともっと関りを持っていくようにということと、まず相手のボックス前でブロックを作られる前に、ミドルサードのところから背後をもっと積極的に狙っていこうという指示は出していました。(試合中は)なかなか全体で共有することができず、前半をもったいなく過ごしてしまったのですが、その辺のイメージを持って伝えていたつもりです。
昨季は勝ち切れなかった試合もあった中で、3得点を奪い勝利したことについてはチームの成長を感じていますか?
ゴールに向かうというところで、例えばくさび、あるいはクロス、そういうゴールに向かうスピードを上げるスイッチというものは選手が少しずつ共有できるようになってきた。そういう意味では、クロスを上げても中に一人しかいないとか、くさびが入ってもそこに絡む選手が少ないということは、オープンな展開になったらなおさらですが、だんだんと増えてきたのかなと思います。その中で少しずつ成長を感じています。
樋渡選手がここ数試合で一瞬の隙を付いてシュートを打つなど積極性を感じますが、監督の評価を聞かせてください。
前半のあのゴールは非常に大きかったです。
ただ厳しいようですが、彼女の良さは運動量もありスピードもあるところです。そういう意味では(背後に)スペースが大きくある中で、まずは生きる。今日のゲームは最初グラウンドがスリッピーなこともあり背後への動きというものがもしかしたら相手GKまで届いてしまう、そういった中で彼女の良さを出し切れなかった前半だったと思います。
あのゴールに関しては密集の中で素晴らしいものでしたが、やはり課題としてはもっともっと密集の中でアイデアを出し、関わりを増やし、ゴールに向かうプレーをもっと増やしてほしい。ゴールこそ取りましたが、彼女のこれからの成長を考えると、まだまだ課題は多いなと感じます。もっとできる選手だからこそ、そういう要求をしていきたいと思っています。
樋渡選手に限らず、残りの試合でそういった状況に対してどういった判断をしていくかが得点を増やすために重要ですね。
そうですね。いずれにしてもゴールを奪えなければ勝利はないので、ゴールにどうやって向かっていくかというところでは、先ほども言いましたが、一人二人では点は取れないです。そういう意味で三人目、四人目、あるいは動いたけれどもボールが出てこない。そういう振られる選手を増やしていく、関わりを増やしていくことがすごく大事だなと思っています。
平均年齢は22歳台と若いチームが優勝のプレッシャーがかかる試合でも堂々とプレーしていた印象ですが、監督はその要因をどうお考えですか?
本当に若い選手の活躍というのは、後半戦が始まってから特に目立ってきているなと感じています。若い選手が伸び伸びと自分のプレーを出そうとしていることが一つ。もう一つはキャプテンの村松を含め、試合に関わる機会が多い選手が本当に若い選手のプレーを理解し、受け入れ、時にはいろいろな要求をしながら、チームとして向上してきているというところを感じています。
若い選手だけでなく、本当にチームの総合力といいますか、若いなりにチームが成長しているというところは非常に感じます。それが今の結果に繋がっているのかなと思います。
DF 3村松 智子
試合を振り返ってください。
ここ最近の試合に比べると自分たちがボールを持てる時間が前半から多くて、結構相手が半面でブロックを敷いている中でどう崩していくかというところで少しアイデアが足りなかったと思っています。 ハーフタイムに監督から、切り替えが遅い、もう少し背後を(狙う)という指示があったので、後半はよりそういうところが明確に出せたゲームだったのかなと思っています。
吉田莉胡選手やサイドから上がってくる選手に対してどのように守ろうと思っていましたか?
前半は吉田選手が落ちたところについて行くかちょっと迷っていて、2列目から抜け出してくるという分析も頭にあったので、どうしても落ちてしまう選手を離してしまうことも多かったのですが、1枚アタックに行って締めるということを前半の途中から意識しました。 後半はなるべく付いて行って、2列目からできてた選手も見るという意識を持ってやれたかなと思います。
過去のベレーザは大一番と大一番に向かう前に勝点を落とすことが多かったですが、今はしっかりと階段を上れている印象です。
本当に今は1試合1試合が決勝だと思ってプレーしています。これまで大事な試合で落としてきたので、そういう意味では今、勢いはあると思いますが、本当に大事なのは残り3試合のここからだと思いますので、その勢いの力も借りつつ、自分たちのできることに自信を持って出していきたいなと思っています。
若いチームで優勝を経験している選手も多くない中で、どのようにその経験を伝えていますか?
正直、伝えられていることがあるのかなとは思いつつも、伸び伸びやれている方がいいですし、ポテンシャルも高いですし、良いものを持っているので、変にビクビクせず、やりたいこと、好きなことをやってきていいよと送り出せるようには意識しています。
意識を強くし過ぎるよりも自然体でいる方が結果を出せる印象でしょうか?
今は伸び伸びとしたプレーだったり、やり切るというところがチームにも勢いをもたらしていますし(勝利に)繋がっているのかなと思います。
10代の選手と一緒にプレーする期間はそこまで長くないですが、育成出身選手同士だと共通認識をすぐに持ちやすいですか?
育成から上がってきた選手は新加入というよりスッと入れますし、前線の崩しなどの阿吽の呼吸というものはあるのかなと後ろから見ていても思うので、そういうところはあまり心配をしていないです。(特に攻撃で見られる印象ですが?)場所だったり、ワンツーするタイミング、今日のようにブロックを敷かれ中でどう打開していくかというところは練習でも取り組んでいるところですし、出して次に行くのか止まるのかというのは、同じ考えでないとできないと思うので、そこらへんは(共通認識が)あるのかなと思います。
優勝に向けた大一番の前では緊張感が高まると思いますが、ベレーザの選手は楽しんでいるように感じます。その理由は何かありますか?
自分はワクワクしたいなと思いつつも、100%楽しめている感じはなくて、締めないと、タイトル獲らないとという緊張感は持っていて、毎試合ビクビクしています。自分たちがワクワクしないといいプレーはでないと思うので、前線だったり若い選手たちはずっと口で言ってきただけだった「タイトル」がなんとなく見えてきたと実感できるようになりつつあって、それがチームの自信になっているかなと思います。
その中でも緊張せず堂々としているなという選手はいますか?
みんな緊張していないと思います。(坂部)幸菜もあまり緊張しないので、頼もしいなと思っています。
ベレーザの選手は全員が技術がある中でも、特にボランチの2選手は自由にプレーしている印象です。後ろから見ていて歯止めをかけなくてはと感じる場面はありますか?
(眞城)美春は結構お出かけが好きなので、(菅野)奏音がバランスを取ってくれていて、ただ守備の時はDFの前にいてほしい時もあるので昔はそういう時は言っていたのですが、最近は言わなくても戻ってきてくれたります。奏音がバランスを取りつつ、攻撃ももちろん大事ですけど、守備の締めるところや奪い切るところは試合を重ねるごとに美春の成長を感じています。
攻守においてダブルボランチへの信頼はありますか?
全て、100%信頼をしていますが、信頼し切らないというか、ここは奪われるかもしれないということは常に頭に入れて、転ぶかもしれないですし、そういうのは考えていますが、100%信頼しています。
次はINAC神戸との大一番です。ここからの1週間どんな準備をしたいですか?
相手がINACというのは考えず、自分たちが今やれること、できることに全力を注ぎたいです。そうすれば絶対に勝てる相手だと思いますし、今チームには自信があると思うので、そこを出したいと思います。
INAC神戸の前線の選手は力強く村松選手へ向かってくると思います。
今日も3得点を決めて、パワープレーだったりいろいろなことができる選手だと思いますが、周りに頼もしい仲間がいるので、みんなで協力して守り切れたらいいなと思います。
残りの試合で一番大事になることは何だと思いますか?
絶対に失点をしないことです。広島戦も浦和戦も新潟戦も苦しい時間帯が続いて、それでもその時間帯に失点をしなかったというところが今大事というか、前も点を取ってくれますし、そこを本当に意識してやることが大事かなと思います。
DF 25池上 聖七
試合出場を終えて感想教えてください
三点目が入った時に出番が来るかなって思っていたら、本当に(交代と)言われて、呼ばれた時すごく嬉しい気持ちで試合に入ったのですが、あまりボールに絡めなくて。とりあえず復帰できたことが良かったなとは思います。
横断幕にもお帰りなさいとありましたが、ご覧になりましたか?
本当にウルっと来ちゃいました。
優勝する前提でお話しますが、チームが優勝した時に、出場しているかしてないかで全然違うのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
こういう勝負がかかっている試合でチームメイトが無失点、なおかつ複数得点で自分が出られる状態にしてくれたっていうのは、本当に優勝を目指してるチーム、優勝するチームだなっていうふうに思いました。
残り試合わずかですが、ご自身でできたらと思っていることを教えてください
まずは本当に練習から勝負だと思ってるので、試合もそうですけど、自分は練習から全力でやることがチームにとってもいいことだと思うので、そういうところでは頑張っていきたいと思ってます。
MF 14眞城 美春
ゴールシーンを振り返ってください
守備のところは強く行こうと思っていました。 パスではなかったですけど、(樋渡) 百花さんがうまく収めてシュートまで行ってくれました。 こぼれ玉は意識しているので、得点につなげることができて良かったです。
スタメンの平均年齢が22.27歳で非常に若いメンバーですが、プレッシャーがかかる部分でも動じずにプレーできている印象です。
メニーナから昇格してきた選手がほとんどなので、戦術の部分では(お互いを)理解し合ってプレーできているところがベレーザの強みだと思います。 年齢関係なく、ベレーザとしてのプライドや誇りをみんなが持ってるからこそ、勝負がかかった試合でもプレーできてるのかなと思います。
チームの中で重要な中盤のポジションを任されていますが、大事にしていることはありますか。
ベレーザの前線の選手は個性が強くて、フィジカルだったりドリブルだったりと、様々な特徴を持ってると思うので、そういうところを生かすようなパスやプレーをしたいです。 (菅野)奏音さんであったり、 ボランチを組む中でシャドーとの繋がりという部分ではベレーザの強みだと思うので 、そういうところは意識しています。