MATCH試合情報
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本日の試合の総括をお願いします。
ゴールが遠い、今シーズン本当に苦しんだゲームを象徴するような、そういう展開になったと思います。なかなか相手の背後をつくことができず、ボールは動かすけれども、なかなかシュートまでいたらない、シュートもボックスの中に入って可能性のあるシュートは非常に前半少なかったと感じています。ハーフタイムに、特にボランチに対して相手のディフェンスラインの背後への飛び出しやバイタルエリアへの侵入を少し意識させ、より攻撃的に行くように話をしました。結果的に人の流れが少しできて、ゴールへの道が出てきたという風に思っています。ただ、そこを決めきる力というのは、まだまだ我々には足りないところも多く、課題だと感じました。今シーズン、ゴールに向かうところの課題というのは、最初から見えていたにも関わらず、最終的にきれいにクリアにできたとは言いきれないと思っています。そういう意味では、課題の多かった一年だという風に感じています。
後半開始早々、山本柚月選手が中に入ってプレーをしていたが、ハーフタイムの指示と関連がある動きだったのか。
前半から山本がサイドでボールを持って中にカットインする形は結構ありました。その時に、シュートのイメージしか持てず、中の選手のアクションが足りなかったです。もっと中の選手が絡むと、相手がそこに食いついてシュートコースも空くので、彼女が中にカットインした時の中央の選手のアクションというのは強調して指示しました。結果的にそこからゴールが奪えたので、そういう意味では、良いイメージで入れたと思っています。
泥臭く最後に勝ちきるというところがここ数試合見えてきていると思うが。
最後まで戦って勝ちを奪いにいくというメンタル的な部分は、東京ヴェルディがJ1で戦って負けなしのゲームを続けていて、最後の本当に終わる瞬間まで戦っている。そういうものは近くにいてすごく感じるし、我々チームにとっても非常にプラスの要素だと感じています。本当に泥臭くというところでは、やはり最後の一歩、そこが今まで足りていなかった。ただ、そういうところが少しずつゲームを重ねる中で出きてきたなという印象があります。そういう意味で、メンタル的な部分と最後の泥臭いその一歩が少し身に付いたここ数試合だったと感じています。
東京ヴェルディの話題はミーティングや選手間でもよく出たりするのか。
やはり身近にいる存在ですし、すごく自分たちに当てはまる要素も多いので、ミーティングでも話をしますし、選手たちも試合を見ながら感じるものも個々にあると思います。
藤野あおば選手について、後半残り15分ぐらいから、とにかく私が何とかするというような気持ちが見えたが、試合を通じてどうだったか。
ボールを持って一番ゴールに近づく、そういう可能性を持った選手です。前半から積極的にゴールを目指していて、ゴールこそならなかったですが、その結果、相手にギャップができて、そこを突いていく攻撃も成り立っていったと思います。ゴールを奪うだけではなくて、チームにすごく活力を与える。また、攻撃だけでなく、守備もハードワークできますし、チームにとって大きな存在だと感じています。
MF 10木下 桃香
緊迫した状況でのPKだったと思うが、得点シーンを振り返ってください。
PKはそんなに蹴り慣れているわけではないので、しっかりGKを見て蹴ろうと思っていました。(助走を意識しているように見えましたが?)自分の流れで蹴らないとGKを見れなくなります。どっちに蹴るというのは決めていないので、GKを見ることに集中する時間は作りました。
勝負強いチームになってきた印象ですが、その手応えはあるか。
実際に内容もそうですし、結果としても、リーグ終盤にかけて上手くいかない試合も勝ち切ることができるという手応えもあるので、そこは1つ成長できたところかなと思います。
チームとして成長している要因はどこにあると考えているか。
『ハードワーク』のところは松田監督が一番に上げて取り組んできたテーマで、そこの部分は本当にリーグの始めから見ると、最初から意識はしていましたが、それがだんだんみんなできるようになってきたのかなと思います。
最終節の浦和戦はどんな試合にしたいか。
最終節は順位ももちろんそうですけど、個人的には順位に関係なく、ただレッズ(浦和)に勝ちたいという気持ちだけです。レッズとベレーザは本当にずっとそういう関係だと思うので、(浦和は)アジアのタイトルを獲っていたり、リーグタイトルが決まっているというところもありますが、そういうのも関係なく、レッズ相手に勝ちたいという、本当にそれだけのやる気や気持ちでいます。
浦和戦で大切になるポイントは。
気持ちに繋がってしまうかもしれないですけど、球際やこぼれ球を拾うこと、あとゴール前でどろ臭く守ること、本当にそこが一番かなと思います。
FW 19山本 柚月
前半やり辛さはあったか。
自分の身体の向きも悪かったですし、相手の寄せも距離が近かったので、うまくはがせればチャンスもあったんですが、回数が少なかったのでそこは自分の課題であり、改善していきたいと思っています。
後半早々のゴール、どういった意識で後半に入ったか。
マッチアップの選手が攻撃的な選手で、フォーメーション的にも裏のスペースが空くことを言われていたので、自分も攻撃というところが特徴ではあるので、そこで負けないようにという意識はありました。
合わせるシュートなど、プレーの幅が広がっているのでは。
逆サイドから攻めてる時に、やっぱりもう1個前でとりたいというのがずっとあったので、セレッソ大阪戦でもそうでしたけど、ああいう形でゴールできたっていうのは少し成長したところかなと思います。
前半に比べて後半はボールを持つ時間が長かったが、チーム内で共有していたか。
相手の運動量も落ちていたというのもあると思うんですけど、従来のボランチの選手はボールに関わって持つというのをハーフタイムに言われていたので、意識していたのかなと思います。
次節への意気込みをお願いします。
順位が確定した今、自分たちのサッカーをして試合の場を楽しみたいと思います。
FW 15土方 麻椰
最後に勝ち切れた要因は。
FWとして先制点が取れないのは課題だと思うので、そこはディフェンダー陣に申し訳ないなという気持ちがある一方で、しっかり守って逆転できたのは、勝負強さがついてるなと思います。そういうところでもっと貢献しないといけないんですけど…。チームとしては良かったのかなと思います。
どういったところから崩していきたいという狙いがあったか。
狭いところでもターンして前を向いて中を攻めることで外が開くことがあるので、1対1で仕掛けるシーンは前と比べたら出てきています。シュートまでいける部分が多くなっているので、そこは自信を持っていいかなと思います。そういう狭い中でも点を決めきるっていうところはずっと課題だと思うので、修正していきたいです。
前半相手が守備を固めていた中でもボランチからのパスが入ってくるとチャンスになっていたと思う。そこは“阿吽の呼吸”なのか。
ベレーザの選手は本当に上手で、阿吽の呼吸というか自分の動きに合わせてパスを出してくれるっていうシーンが多いので、そこは信じて走っています。そこでボールを呼び込んで、シュートまで繋げるっていう形をもっと増やしていけるようにしたいです。
シュートをたくさん打つために工夫していることはあるか。
はたいて落としてっていうだけでは相手も崩れないですし、自分の強引さ、前を向くターンをするっていう、ファウルをもらってでもというシーンをもっと増やしていけたらなと。練習でも意識していますし、増えてきてるので、そこは成長を感じる一方でもっともっとやらなきゃいけないなと思っています。
次の浦和戦は、どんなところが大事になりそうか。
個の能力が高い選手たちが多いので、自分個人としては本当に楽しみにしています。なでしこジャパンの選手も多いですし、世界で戦ってる選手と一緒にやれるというのは自分にとってもいい経験になると思うので、そこで何ができるか。強引さというところもそうですけど、練習で意識してるところを試合でぶつけるだけだと思っているので、楽しみながら勝ちにこだわっていきたいなと思います。