日本テレビ
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
株式会社ミロク情報サービス
ATHLETA OFFICAL SITE
ゼビオグループ

MATCH試合情報

2023-24 WEリーグ 第5節 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs ちふれASエルフェン埼玉

マッチレポート

監督コメント

松田 岳夫 監督

今日の試合を振り返ってください。
勝ち切れなかったということが率直な思いです。 守備的な相手と思いがちですが、実はDFラインも高くて、前半は特に背後へのアクションが足りなかったです。ボールを持てる分だけ仕掛けが遅くなる、裏へのアクションがないので結果的にゴール前に人が多くなってしまう、その悪循環で積極性がなくアグレッシブではなかった。それが前半の我々です。 後半その辺を少し修正しながら、ゴールへのパワーを持つように、背後へのアクションを増やすように、そういう指示を出しながら、修正していきました。ただ、最終的にそのゴールへの迫力というところでは、いつか点が入るだろうなという、そういう雰囲気をどうしても最後まで感じざるを得なかったです。ゴールへの選手の意識の低さというのが、今日のゲームの全てだと思います。 一つの引き分け、一つの負けが、やはりこのリーグの中では非常に大きく影響するというふうに考えるならば、やはり今日の引き分けは負けに等しいゲーム。そういうふうに感じています。ただ選手がこれをきっかけにもっと勝負へのこだわりを持てるようになるならば、この引き分けはある意味価値のある引き分けになっていく。今後そういうふうな考え方ができるように修正していきたいなと思っています。

後半は藤野(あおば)選手を中心にシュートが多かったですが、他の選手のシュートが少なくあまり積極性を感じられませんでした。
今日の記録を見てもやはりあれだけボールを持ちながら、ゴールに近づきながら、シュートが少ない。そういう意味では、フォワードでもシュートを打っていない選手もいますし、ゴールへの意識、シュートの意識というのは非常に低いなと思います。やはりゴール前で足を振れる選手、ゴールを目指せるというところで、藤野の力というのはこういう中でも証明されますし、他の選手がそれと同等あるいはそれ以上に気持ちの部分をしっかり持っていかないと、ゴールというところでは遠いのかなというふうには感じています。

相手がディフェンスラインを5枚並べたことで難しさはありましたか。
(藤野)あおばが典型的ですけれども、やはり相手の人数が多くても、1人かわせば数的優位ができる。そういう意味では、前半は特にパスに頼りすぎて、綺麗に崩そう、そんなイメージがみんなの頭の中にあったのかなと思います。やはり、力強さ、強引さというのは、ゴールを取るために必要な要素。それを天然で持っている選手が少ないというところでは、非常に物足りなさを感じました。それはこれからつけていかなければいけないところだと思いますし、こういう中でしっかり勝ち切る、それができないと優勝は手に入らないと思いますので、ある意味課題が多かったゲームだなというふうに思います。

前半の攻撃をどのように分析されていますか。
やはり動き出しが遅いというか、いつも選手に言っていることは、その背後の動きに関しても、ボールが出てくるか出てこないかわからない状況でも、裏のパワーは持ってほしい。振られることを嫌がったら、人の流れができないので、振られる選手が多ければ多いほど、ゲームはよりアグレッシブに動く。そういう意味ではみんなが足元足元になりすぎていたと思います。アイディア自体は出そうとしたかもしれないですが、そういう意味では大きな動きがなかった分だけ、相手に対応されやすかったというのが前半だったと思います。

WEリーグカップでの対戦を経て守備では相手のカウンターを警戒している印象でした。
前回対戦のイメージから相手がフォワードを起点にロングボールを多用してくるだろう。そこに対して、前だけではなく、中盤の選手の後ろのパワー、要はセカンドボールとプレスバックを意識する。そこはイメージはしていました。基本的にはそのカウンターを受けないというところではボールへのプレッシャー、リスクマネジメント、起点を潰す。その辺はセットで考えていましたので、ある程度そこはイメージできたかなと思います。ただ逆に奪える位置が高かった分だけカウンターがほぼなかったです。ただ、高い位置で奪っても、そこから意識があればカウンターはできますが、そこへ頭の回路が結びつかなかったというところが、非常に残念だなと思います。

コメントを読む

選手コメント

DF 3村松 智子

試合を振り返ってください。
前半は相手もやはり得点がほしくて前から来ていた時に1点がほしかったです。チャンスはあったので、そこで決め切ることが今日の試合では大事でした。クロスのところも結構練習から取り組んでいることですので、そこで良い形が出なかったということは、本当に練習からもっと危機感を持ってやっていかなくてはいけないと思います。仲間が良いボールをあげてくれているので、少しでも当てて、特に終盤の時間帯のセットプレーは大事になってくると思いますので得点できるように改善したいです。

無失点で抑えられたことは評価できると思います。
セカンドボールの意識は本当に全員が持っていて、相手の背後へのパワーは監督からずっと言われていることなので、攻めながらも(奪われたら)プレスバックすることはすごいみんな意識してくれていたので、そこは良かったというか最低限やれたかなと思います。

カップ戦の対戦で受けたサイド攻撃は、疲労が溜まる時間帯でも相手に自由にやらせませんでした。
(前回対戦の)あの5失点というものは、やはり全員が意識して守備により取り組むきっかけになりました。その中で自分たちは勝たなくてはいけないとうか、勝利を目指しているので、守備だけではどうしてもダメですし、今日の守備レベルが当たり前の最低ラインでもっとやっていかなくてはならないというふうに思っています。

コメントを読む

MF 10木下 桃香

試合を振り返ってください。
後半は相手が引いたところもありましたが、前半は自分のところで決定的なシーンがあったので、そこをちゃんと決めていれば勝てた試合だったと思います。

引いて守る相手をどのように打開していきたいと思っていましたか。
後半にあそこまで引かれた時はオーソドックスにいったらセットプレーやクロスから得点を奪うと思いますが、自分たちのスタイルを考えた時に、放り込んで競るということが受け手も出し手も得意な選手がいない中で、どれだけ焦れずに自分たちで細かく繋いでプレーできるか。それで少しでもチャンスを作れるかが肝だったと思いますが、コンビネーションや個人の技量が足りなかったのかなと思います。

繋ぐプレーに固執してしまったという印象はありますか。
もっと思い切ったプレーが、自分の決定機に対してしてもそうですが、足りなかったというのは間違いないと思います。

相手が密集して守り、攻撃の糸口を探すに苦労したと思います。
そうですね。ただサイドから何回か打開できたシーンはあったので、その回数を増やすこと。クロスボールに対して相手に当たるシーンが多かったので、人数をかけることが大事だと思います。最後は押し込めましたが、オープンな時間帯のクロスを上げたこぼれ球にボランチが行けていない時があったので、そこは人数をかけないといけないと思いますし、そこは松田監督にも言われていますし足りなかったと思います。

後半から藤野選手が出場して試合の流れが変わったと思います。
そうですね、(藤野)あおばが入ったこともありますし、相手が割り切ってより引いたということもあって、前半と後半を比べるのはちょっと難しいところはありますが、あおばが入ったことでより個人のところで違いを生み出せました。遠めのシュートやクロスのシーンは増えたと思います。ただそこからなかなか決定的なチャンスが後半はそこまでなかったと思いますので、そこはチャンスに繋げていかないといけない中で、後半はすごく難しい戦いだったと思います。前半は本当に自分のところで決めていればという試合でした。なので反省すべきは本当に前半の戦いだなと思います。

守備では相手の吉田選手はじめカウンターを自由にやらせませんでした。
吉田莉胡は小学校から知り合いなのですが、本当にスピードがあって上手さもある嫌な選手でした。ただ特に後半は相手の前線が1枚だけだったので、こっちはセンターバック2枚のところで抑えられたかなと思います。だからこそボランチはそんなに後ろのリスク管理のところを気にしなくてよかった試合だったので、もっとボランチがより前に行かないといけなかったです。ちょっと微妙な前に行き切れない位置を取ってパスを配るみたいなシーンが後半も多かったので、あの場面ではセンターバックに任せて、潜るパスを出す側ではなくて、受ける側にボランチの1枚はならないと攻撃の人数を増やせないかなというふうに感じています。

システムを変えない中で戦う難しさはありましたか。
攻撃の自由は与えられているので、後半は(菅野)奏音さんがアンカーの位置を取って自分がその前のポジションを取るということは話していました。何本か良いボールが入ってきたのですがそこでミスをしてしまい、あそこで違いを作れる選手にならないといけないと思いました。

コメントを読む

FW 11藤野 あおば

ハーフタイムにどんな指示を受けて試合に入りましたか。
個人としてはゴールに向かう姿勢です。チーム全体としては前へのランニングを増やすこと。具体的に言えばサイドバックがもっと前に積極的にという話がありました。最初はサイドハーフの役割でしたので、サイドバックの上がりを活かしながら、前半を見ていておそらく30分ぐらいまでチームのシュートが2本ほどだったので、今日の相手だと5バックで内側を崩すことはなかなか難しいと思ったので、シュートを打って相手を引き出すことも一つの手段として狙っていました。前線の選手であればやはりゴールは狙うべきだと思います。また前線からしっかり守備をすることと、カウンターに向けて前に進むこと。それにプラスしてチームに目指すべき場所を示すこともまた大事な役割だと思います。そういうところは誰かがやらなくてはいけないと思いますし、そういう役割を担いながらやらなくてはという気持ちで試合に入りました。

チームを引っ張るという自覚が芽生えてきているように思います。
そうですね。チーム全体を自分が引っ張らなくてはいけないという自覚はそこまでないというか、それを担うにはまだまだ足りないことが多すぎると思います。ただ(小林)里歌子さんや(植木)理子さんが移籍した今、やはり昨季は前線に脅威の選手がいてゴールを目指しながらプレーするというサッカーを知っているのは自分でもあると思いますので、そういうところは継続してやらなくてはいけないと思っています。代表でワールドカップに出場して海外のシビアなところや仕掛けにこだわるところは世界と日本の差ではないですけど、そういうものを肌で感じたからこそやらなくてないけないものが他の人より多いというか、自分だからこそやらなくてはいけないことがたくさんあると思いますので、そういうところはもっと自覚を持ってやりたいと思います。そして(自覚を)持っているだけでは意味がないと思いますので、体現していかないといけないということは今日の試合を通して感じました。

昨季は結果を出し自信も付いたと思いますが、今季のここまでの戦いをどう感じていますか。
得点数やアシストという形でチームに貢献する数が増えたからこそ、自分ならもっとできるという気持ちが高まりました。今のこの現状をもっとできることがあるだろうなと感じるのは、昨季の自信があるからこそだと思います。レベルが上がれば上がるほどこういったことが増えていくことが当たり前だと思いますし、ただそこでもやはり結果を出していかなくてはいけないと思っています。

今はその課題の中でもがいている感じでしょうか。
もがいていることの方が多いですね。ただWEリーグ第4節目で今シーズン初ゴールを決めて、代表に行きブラジル戦で先制点が奪えて、なんとなくこうなのかなと思うところがありました。ただやはりチームとしても他のチームが引き分けているからこそ勝たなくてはいけなかった試合だと思いますし、(WEリーグカップの)前回対戦の分ではないですけど敗戦している相手にしっかり勝ち切ることが必要でした。後半から出場でしたけど代表から帰ってきてすぐの試合で結果がほしいというもどかしさはずっとあります。その中で結果を出すことが自分の成長に1番繋がりやすいと思います。自分の武器だったり、今日の試合でいえば入らなくてもゴールを目指し続けるところは自分が徹底してやらなくてはいけなかったことだと思いますし、なんとか打開していきたいと思います。

コメントを読む

FW 15土方 麻椰

試合を振り返ってください。
攻め込んでいる時間が長い中で、守備陣が無失点に抑えてくれていたにもかかわらず、自分が点を奪う姿勢を見せれなかったことで得点がなかったので、本当にただただ自分の実力不足で悔しいです。

得点を奪えなかった要因をどのように感じていますか。
相手が5バックで来ていて、背後へ入り込めるシーンが少なかったです。中盤の2列目から背後を狙うことが有効的だなと話し合っていましたが、自分としてはもっとクロスに飛び込む姿勢だったり、対角や背後を狙う姿勢がもっと必要でした。やはり自分がそのスイッチを入れる役割をもっとしなくてはいけない、そのタイミングが合わなかったことと、相手の守備の固さに少し苦労して自分のいつもプレーができなかったことに要因があるかなと思います。

もっとやれるという思いはありますか。
姿勢が足りないのはFWとしてあってはいけないと思います。まず自分がスピードアップして、ギアを上げて試合に入らないとダメだなということを今日の試合を通して改めて思いました。

コメントを読む

試合一覧へ