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2021-22 Yogibo WEリーグ 第12節  日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs AC長野パルセイロ・レディース
2022.03.05(土)14:00 KICK OFF

PICKUP

植木理子「チームを活気づけるゴールを」

アジアカップは通用する部分と通用しない部分がはっきりと見えた大会

──いよいよWEリーグが再開しますが、4勝2分け3敗の5位という前半戦の結果をどう捉えていますか?
優勝を目指してスタートを切っただけに、やっぱり前半戦を終えて5位という結果は個人としてもチームとしても悔しいというか、不甲斐ない気持ちが大きいです。

──前半戦でうまくいっていたこと、うまくいかなかったことをチームとして整理できていますか?
いい崩しからの得点もありましたし、ゴールが取れたときはしっかりと勝ちきれていたのが前半戦の良かったところです。逆に試合の前半で点が取れなかったり、苦しい時間帯で失点してしまったりと、うまくいっていない時に、自分たちで修正ができなかったことは大きな課題だと感じています。

──ご自身は前半戦の全9試合に先発して2得点。開幕ゴール、第3節のゴールとスタートは決して悪くなかったですが、その後は結果が出ませんでした。
シンプルにゴールを取れていないことが一番の反省点です。自分が点を決めていたら……というゲームが何試合もありましたし、そういう部分でチームに迷惑をかけてしまったと思っています。チャンスがなかったわけではないので、少ないチャンスをいかにモノにしていくかが課題ですし、動き出しだったり、ボールを引き出すプレーであったり、チャンスメークだったり、もっともっとゴールに向かえるシーンがあったんじゃないかと思います。自分の得点がチームの勝利に結びつくと思うので、「後期こそは!」という気持ちはあります。

──5連覇が懸かっていた皇后杯では、準々決勝で千葉Lに敗れてしまいました。
「負けたら終わりのトーナメント戦は難しい」と分かっていながら負けてしまい、個人としても、チームとしても力不足を感じました。あの試合も前半にチャンスがありましたし、ベレーザの流れの時間帯もありました。そこで試合を決めるゴールを奪うことが自分の役割だと改めて感じました。

──中断期間中になでしこジャパンの一員として女子アジアカップに出場し、代表初ゴールを含む5ゴールと結果を残しました。
なでしこジャパンでゴールを決めたいという気持ちは、初めて呼ばれた時からずっとあったので、初ゴールを決められたことは良かったです。ただ、やっぱりチームが勝たないと意味がない。最後の中国戦も点を取ることはできましたが、後半にも何本かチャンスがありましたし、そこでしっかり決めていればああいう難しい試合展開にはならなかったと思います。そういう部分では力不足を感じました。

──それでも今大会の活躍は、なでしこジャパンでやっていけるという大きな自信になったのでは?
まずワールドカップの切符をしっかり取れたことは、日本の女子サッカーにとって次につながる一歩になったと思います。個人としても、自分のプレーの通用する部分と通用しない部分がはっきりと見えた大会でもありました。通用したことは、ワールドカップなども見据えてもっともっと磨いていかなくちゃいけないですし、通用しなかったこと、特に攻撃の作りの部分やボールを収めるプレーなどは、もっと成長していかなければいけないと思っています。

ヴェルディとの同日開催は本当にいい機会

──植木選手はメディアの取材などで「女子サッカーを広めたい」という趣旨の発言をよくしています。実際にWEリーグがスタートして変わったこと、もっとこうしていかなくてはいけないと感じることはありますか?
プロ選手になったことで、周囲からの見られ方は少し変わりました。結果を含め、見られる機会が増えた実感がありますし、WEリーグが始まったことは日本の女子サッカー界にとって大きな一歩だったと思います。ただ、一般の人たちにはまだまだ知られていないなというのもすごく感じるので、サッカー界の中だけじゃなく、WEリーグの存在を日本中に広めていきたいです。そのために一番大事なのは結果を出すこと。ベレーザやWEリーグで活躍することで、メディアなどに取り上げてもらう機会も増えていくと思うので、選手としては結果を出すことが一番です。

──4月23日にはヴェルディとベレーザの試合が同日開催されます。これもWEリーグを広めるチャンスなのでは?
ヴェルディやJリーグのファン・サポーターの皆さんに、ベレーザ、WEリーグのサッカーを見てもらえる機会ができたのはすごくありがたいです。ただ、その機会を生かすも殺すも自分たち次第。その試合でいいサッカーをして、勝利して、WEリーグを見てもらうきっかけにしたいです。本当にいい機会をもらえたと思いますし、絶対に逃したくないチャンスです。味スタでの試合は初めてなので個人的にも楽しみです。

──再開初戦の相手はAC長野です。皇后杯の4回戦では自身も1ゴールを挙げて4-0で快勝しましたが、WEリーグ第2節の対戦はアウェイで0-0の引き分けでした。
相手の守備はすごく堅いというか、粘り強い印象があるので、そういうチームとやる時は先制点が大事だと思います。FWの自分としては、早い時間帯にチームを活気づけるようなゴールを奪うことが必要だと思っています。

──ベレーザの試合を待ちわびていたファン・サポーターへメッセージをお願いします。
再開初戦で自分たちも気合いが入っています。優勝するためにもスタートダッシュが大事ですし、いいサッカーをお見せして、勝利を分かち合えるように頑張りますので一緒に戦ってください。応援よろしくお願いします!