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MATCH試合情報

2021-22 Yogibo WEリーグ 第1節 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs 三菱重工浦和レッズレディース

マッチレポート

【試合展開】

4~6月にかけて開催された『WEリーグプレシーズンマッチ』以来、約3か月ぶりに緑の女王たちがピッチに戻ってきた。

 

本日、2021年9月12日、日本女子サッカー史上初のプロリーグ『2021-22 Yogibo WEリーグ』が開幕した。日テレ・東京ヴェルディベレーザは、昨年の『なでしこリーグ』女王の三菱重工浦和レッズレディースを、ホーム味の素フィールド西が丘に迎えた。

 

記念すべきオープニングマッチは、スタメンに東京五輪でも活躍した清水梨紗や木下桃香らを起用し、田中桃子がベレーザの選手として公式戦デビューを飾った。

 

レッズレディースボールでキックオフすると、いきなり攻め込まれる時間を迎える。そのなかで9分に植木理子がファーストシュートを放つと、徐々にベレーザペースに試合が動き始める。33分に小林里歌子がゴール前左サイドから鋭角のパスを植木に送り、これに植木が左足で合わせ、チームのWEリーグ初ゴールを奪う。追加点を狙うベレーザは44分に小林がシュートを打つも、レッズレディースのGK 池田咲紀子がこれをキャッチして阻む。このままベレーザが1点ビハインドの状態で後半を迎える。

 

1点を追いかけるレッズレディースはハーフタイムに菅澤優衣香をピッチに送り出す。49分にあっけなくゴール前までボールを通され、安藤梢のパスに菅澤が右足で合わせ、後半開始早々に追いつかれる。その後もレッズレディースペースで試合が進み、相手陣内に入ることすらできない時間が続く。65分に今季セレッソ大阪堺レディースから加入した北村菜々美をピッチに送り出す。徐々に攻撃の機会が増えたベレーザだが、フィニッシュの精度に欠け得点に繋がらない時間が過ぎてゆく。88分には相手のシュートをブロックした時のこぼれ球を塩越柚歩に奪われると、そのままベレーザのディフェンスラインをかわして、右足で振り抜き逆転を許す。

 

追いかける側になったベレーザは、90+4分に植木が得意のヘディングシュートを放つも、ゴールを捕らえることができない。

相手の2倍近いチャンスを作りながら追いつくことができず、WEリーグ開幕戦は悔しい敗戦となった。

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監督コメント

竹本 一彦 監督

本日の試合を振り返ってください。
今日は2700人の観客、それから様々なVIPの方々、スポンサーの方々、ファンサポーターの方々、本当に今日は西が丘に来ていただきありがとうございます。 この試合の重要さというか、どんなことをやろうかと、やはり皆さんに印象に残るゲームをやろうということで試合に入りました。選手たちは自分たちのパフォーマンスを出してくれたと思いますが、レッズさんが、今までやった練習試合とかとは当然相手が違うので、中盤での我々に対するプレスがきつく、簡単な楽なパス回しができず、相手のディフェンスラインが高いので、我々も1点目のように、相手のディフェンスラインの裏にいいボールが出て、そこで植木とか小林、そういうスピードを生かした攻撃は良かったんですけど、そこから点も入ってますし。それから清水梨紗の右サイドの攻撃参加ということで、相手の裏を突く、ラインを突破するということはできていたんですけど、やはり決定力、もう少しチャンスがあった中で、決めきること、2点差にする、追いつかれても自分たちがリードするということをやりたかったです。そして最後、自分たちがペナルティエリアの中で、そばで守る、ボールに対してチャレンジしてカバーして、またチャレンジしてカバーして、危ない時間帯はクリアする、何とかしのぐという、耐えること、これがあまりプレシーズンマッチから含めて、最近の練習試合でもなかったので、今日改めてWEリーグのゲームをやってみて、まあ自分たちが課題とするというか、そういう相手とやったときに勝ち切るような力、チームのプレーをできるようにしたいと思います。 まだ始まって19試合あるので、今日出た課題とか、収穫ももちろんあるので、それを次節以降しっかり改善して、進めていきたいと思います。

ベレーザはなでしこリーグ時代から、開幕戦であまり結果が残せていないと思います。どのあたりが原因になっているのでしょうか。
お互い相手を研究して入ってきてることはありますが、今日に関しては浦和と開幕戦ということで、やはり我々の弱点というか、攻撃を絞らすということで研究されてきているなというのは思いました。それでうちのチームがチャンスを作っても形が難しい形になっていたり、キーパーとの1対1であったり、最後の2対1の崩しとか、そのあたりで我々の厳しいプレッシャーの中でのプレーの質がまだ低いなと思います。 開幕戦が弱いということはないですが、相手の力量が高いなかでのゲームを楽しもうとした中で、やはり特に後半の入りは良くなかったと思います。

その中で植木選手がゴールを決めて、1つチームを盛り上げていました。
最近はFWに入って、裏への抜けだしや、縦パス・浮き球の処理、ヘディングの流しなど、非常に成長してきているので、今日もいいプレーが多かったと思います。それで今日も1点に繋がっていますし。ただストライカーとして少ないチャンスでも決めきるということを、彼女自身も後半に何回かチャンスがあったと思うので、そこを決めきるというのがやはりチームのエースということになるかと。彼女の良さは出ていましたが、相手のCBの2人が早かったので、自分たちの攻撃でサポートする、彼女を助ける動きが必要ですし、彼女自身もそういう判断をもっと高めてほしいと思います。

前半の飲水タイムの前後からは前からのプレスもはまり、主導権を握っていたと思います。良かった時間帯はどのあたりが良かったのか、もしくは何かてこ入れをして良くなったのでしょうか。
前半の立ち上がりは相手のペースで、我々がボールをしっかり中盤でビルドアップしていくという形が作れませんでした。ただ飲水タイムで相手のディフェンスラインが高い、中盤のプレスがきつい、だから裏へのボールも多くしようということで飲水タイムの時に話をしました。そして相手のディフェンスラインが高いシーンは繰り返されていたので、しての陣地でボールを回せたと思います。 そして後半の立ち上がりで、菅澤選手が投入されて、安藤選手も右にずれて縦パスを入れるようになってきて、そういう時間をしのいで自分たちの時間にもっていかなければならなかったなと思います。

新しく女子プロリーグとして『WEリーグ』が開幕して、海外でも話題になっているのですが、海外のサッカーファンにはどういうプレーを期待してほしいですか?
『WEリーグ』でまずは日本人の選手の技術、パスワーク、選手たちの規律というところを見てほしいと思います。そしてビルドアップして繋ぐときの、コンビネーションやスルーパス、サイドチェンジだったりという日本人ならではの部分は見せていきたいと思います。

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選手コメント

DF 2清水 梨紗

本日の試合を振り返ってください。
入りは悪くなかったですが、後半早々に失点して相手が勢いづいて、その流れで2つ目の失点もしてしまったところがこの試合の反省点かなと思います。

何かゲームプランの誤算のようなものはあったでしょうか。
いろいろなシチュエーションは想定していたので誤算というものはなかったですが、1点リードの中で追いつかれてしまったというのが誤算になると思います。

開幕戦に向けて、キャプテンから見てチームの雰囲気の中に緊張などはあったでしょうか。
永田さんから、女王としてではなく、チャレンジャーとしてWEリーグに向かっていくというチームとして取り組んでいたので、もちろん開幕戦ということで緊張している選手もいたと思いますが、チームとしてはこれからの1戦1戦も大切なので、そこへの思いは変わらないと思います。

次は長野戦です。そこまでどのように1週間を過ごしますか。
もちろん今日の試合は反省しますが、引きずらずに次の試合に向けて、心も身体もいい準備をしていければと思います。

今日はチケットが完売で満員の西が丘競技場となりました。選手としてはいかがだったでしょうか。
小さい子から、大人の方まで、たくさんの幅の方々が来ていて、こういった雰囲気の中サッカーができることは本当に幸せですし、だからこそ勝ちに繋げたかったということが今感じていることです。

両チームとも良さを出し合う好ゲームだったと感じました。見ている方に何かを訴えかけるような試合ができたか、選手自身としてはどの様に感じていますでしょうか。
見てくださった方がそのように感じてくれたのであれば嬉しいですし、その中でもベレーザに関してはまだまだ課題もありますし、もっとプレーに対してもレベルアップが必要かなと思います。

チーム全員がプロとしてやっていくという初の試合でしたが、やってみていかがだったでしょうか。
プロリーグになって周りからの目も変わりますし、その中で結果を出さなければならないので、今日に関してそこが反省点になるかなと思います。

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FW 9植木 理子

本日の試合を振り返ってください。
流れとして先制できたのは良かったですが、後半は締めるべきところで締められず、失点してしまったというのが反省点になると思います。

後半にもいくつかチャンスがある中で決めきれなかった要因はどうとらえていますでしょうか。
自分の技術もありますし、もう少し周りを見えていれば結果は違ったかなと思います。

植木選手のゴールはベレーザの初ゴールになりました。振り返ってください。
前半は特に裏を狙いながらゴールに向かうのが自分の役割だと感じていたので、上手く裏に抜けて里歌子さんとワンツーのような形で抜けられたのは非常にいい形だったと思います。

試合後には涙も見られました。どのような思いだったのでしょうか。
自分として、去年1年間はふがいないシーズンと考えていて、この9か月はまずこの開幕戦に向けてトレーニングもしていたので絶対に勝ちたいと考えていたので、それが理由かなと思います。

次節以降への改善点をお願いします。
もっともっと自分のところで起点になって、最後はゴールを決めるところだと思うので、それは練習からもそうですし、試合で発揮しなければならないと思います。

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FW 10小林 里歌子

本日の試合を振り返ってください。
カウンター気味の攻撃が多かったんですが、その中でもう少し嫌な位置に立って、もう少し活性化できたなというところもあるし、中盤の部分で守備でセカンドボールだったり五分五分のボールがとれている時間帯は楽にできたなという印象なので、その時間をもう少し増やせたら良かったと思っています。

先制点は良い形で決まりました。
自分が前目の位置をとっていったので、(植木)理子に入った時とか、(遠藤)純が持った時とかは前に行く意識があったので、あの場面はふたりでゴールできた良いシーンだったのかなと思います。

次節、アウェイゲームに向けてどう切り替えますか?
まだ1試合が終わったばかりで、結果はついてこなかったですけど、積み重ねていくだけだと思いますし、もっと自分たちがボールを持つ時間が増えていけば必然的にチャンスは増えてくると思うので、一人ひとりが味方を助けられるようなポジショニングを意識して、自分自身は前のベクトルを強めて次の試合からやっていきたいと思います。

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MF 8三浦 成美

本日の試合を振り返ってください。
厳しい試合になることは最初から分かっていたんですが、結局勝負のところで勝ち切れなかったということと、自分たちのやりたいサッカーができた部分もあったし、まだまだもっと勢いよくいかないといけないところもあったと思うので、始まったばかりなので次だと思います。

先制して良い流れをもってこれそうな中で、前半は割と狙い通りにできた時間もあったのでは?
中盤で上手くスペースを見つけながら、自分たちのサッカーをしてゴールまで行けている時間帯もあったし、後半の立ち上がりから相手が来たこともあって、自分たちがなかなか抜け出せない時間帯も多かったので、本当は後半の頭から自分たちがスイッチを入れて相手を上回るようなプレーをしていかないといけないなと思いました。

次のアウェイゲームに向けて、どう切り替えますか?
日々練習でやっていることがすべてだと思うし、また良いリカバリーをして、火曜の練習から、一人ひとりが球際だったり勝負で勝てる気持ちをもう一段強く持って、絶対に勝たなきゃいけないという気持ちを持って取り組まないといけないと思います。

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MF 7中里 優

本日の試合を振り返ってください。
先に点をとれたことはすごく良かったですけど、いくつかチャンスがある中で、それをものにできなくて、相手は数少ないチャンスを決めてきて、そこの差を感じています。

ボールを保持して、中盤でも良いテンポでボールを動かせた時間帯もあったのでは?
去年やっていた浦和のイメージだと、もっと前からこられて、こちらもアップアップになってというイメージだったんですが、今日は割とバタつくことなくボールを回せる時間帯もあったので、だからこそもったいないなくて悔しいなと思います。

中里選手自身はコンディションが良く見えました。高いパフォーマンスを出せている感覚があのではないですか?
昨シーズンは怪我から復帰したばっかりで、自分のコンディションが上がっていないというのがあって、今年に入ってから2月に始動してここまでの期間の中でたくさん練習試合も積めたし、代表組がいない中で少ない人数での練習も多かったので、自分のコンディションは怪我する前に戻ってきているなというのは感じています。

すぐに試合が来ます。この1週間で切り替えることが大切ですか?
正直、ここまでの期間でやってきたことは間違ってなかったというか、それを確認できた部分も今日の試合では多かったですし、勝つためにはもっと詰めていかないといけないところがあるので、ゴール前の攻防だったり球際だったり、そういうところは日々の練習からしっかりやっていきたいと思います。

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