YOUTHFUL DAYS~中野雅臣編~
多くのプロサッカー選手を輩出する、東京ヴェルディのアカデミー。
現在所属する選手のアカデミー時代を、秘蔵写真と本人の思い出コメントで振り返ります。
今回は、中野雅臣選手のアカデミー時代(2009~14年)です。
2013年
2014年
【中野雅臣選手、アカデミー時代の思い出】
僕がヴェルディに入るキッカケは、他の人たちと少し違うかもしれません。
僕が小学生の時に永田さん(永田雅人現ベレーザ監督)が大会を見に来てくれて、声を掛けてもらって練習参加しました。1つ上の学年、(澤井)直人君の代のジュニアユース1年生の練習にまじって何回か参加して、翌年のジュニアユースからの加入が決まりました。実は、小学2年生の時に(澤井)直人君と同じチームでプレーしていたんです。直人君がヴェルディに行ったのは知っていたし、全少で優勝したりして憧れを持っていました。
自宅から近い複数のJクラブのアカデミーからも声を掛けられたのですが、内容は覚えていないけどとにかくトレーニングが楽しくて、ヴェルディに決めました。6年間、自宅のあったさいたま市からヴェルディグラウンドに通いましたが、苦に思ったことは一度もありません。強いて言えば、急いで帰らないといけないので、練習が終わった後に皆と一緒にいられる時間が短かったのが嫌でした。
ヴェルディのすごさを感じたのは、ほぼ同じ時間に全部のカテゴリーが練習していることです。他のJクラブはトップとアカデミーのグラウンドが別だったり、アカデミーの各カテゴリーでもトレーニングの時間が完全に違うのに、ヴェルディは本当に一緒にやっている印象が強いです。プロを身近に感じられたのも、そうした環境だったことが大きいと思います。
ジュニアユースの時に、小林祐希君の代のユースの公式戦をヴェルディグラウンドでやっているのを観て、こういう人たちがプロになるんだと考えていて、実際に祐希君がトップチームに昇格してからは、プロが身近な目標になりました。やらかしたエピソードはまったく思い浮かばないくらい真面目な選手が多い代でした。むしろ、一つ下の(井上)潮音の代がやらかして、なぜか連帯責任で巻き込まれて罰走させられたりすることがありました(笑)。