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浦和レッズ担当記者が書く『10/19』展望

現在3連敗中と苦境にある浦和だが、今季ここまで、あまりに多くの出来事があった。
攻撃力アップを見込んでペア マティアス ヘグモ新監督でスタートしたが、Jリーグのスタイルに苦戦。得点力と引きかえに堅守を失い、成績が安定せず上位に食い込めない状態が続いた。夏には岩尾憲、アレクサンダー ショルツ、酒井宏樹、伊藤敦樹と主力が続々移籍し、極上のウインガーだったオラ ソルバッケンの契約延長も頓挫。戦力低下を招いた。

それでも徐々に内容が上向きつつあったが、8月末、ピッチ内外の事情からクラブは監督交代を決断。昨季ACLのトロフィーを獲得し、家庭の事情から退任していたマチェイ スコルジャの現場復帰タイミングに合わせて再就任を要請して今に至る。準備期間が限られたため、ここまでの4試合は昨季と同様の手堅いスタイルで戦っている。

前回対戦を振り返ると、堅く守るヴェルディのブロックに苦しみ得点は試合終了間際のPKのみ。守ってはヴェルディ伝統のパスワークに[4-5-1]守備のライン間を使われ放題で、なんとか1失点に抑えたという内容だった。守備をテコ入れした現在の浦和にその心配はないが、攻撃は再構築の真っ最中。中断期間を挟んだ今節、どれだけ磨きをかけ変化を加えられるかがカギになる。

(文 沖永雄一郎・エルゴラッソ浦和担当/写真 近藤篤)

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注目選手はやはり、この男だろう。昨年12月に負ったケガからの復帰途上で、第2節の前回対戦はメンバー外。今回が初の“古巣”戦となる。代名詞といえるドリブルに目覚めたのはヴェルディジュニアユースに上がってからとのことで、小学生時代はヴェルディジュニアのレベルの高さに圧倒され、まったくドリブルをしなくなっていたという。中学時代に右SHに抜擢され、片山智広氏、森栄次氏、小笠原資暁氏らの指導によって仕掛けを楽しむ選手へと変貌した。

昨季に引き続き、今季も負傷から復帰後は右ワイドのポジションでレギュラーを確保。突破&キャリーのドリブルに加えて気の利いた顔出しや角度のつけ方を身につけ、インサイドハーフでも起用されるなど幅を広げている。しかし本人は「自分からそういうことを主張はしない。点を取ってもチームが負けたら自分の得点も無かったことになるし、逆に勝っても、自分に得点やアシストがなければ」と、あくまで自身とチームの結果にこだわる。

余談だが、プライベートでは同期の深澤大輝と一緒に過ごすことが多いらしい。

 

(文 沖永雄一郎・エルゴラッソ浦和担当/写真 近藤篤)

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