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『ともに未来へ Green Heart Project 2022』開催報告 Vol.1

東京ヴェルディ株式会社では、2020シーズン、2021シーズンに続き、ヤンセンファーマ株式会社とSDGsパートナー契約を締結し、同社のご協賛のもと『ともに未来へ Green Heart Project 2022』を主催しました。

本取組みはジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンファーマ株式会社が展開するHeart Projectの一環としてスタートし、“こころの病”をはじめとする、さまざまな障がいと向き合う方々をスポーツの力でもサポートすることにより、就労支援、社会復帰をアシストすることを目指しています。

この活動はSDGsにおける『3 すべての人に健康と福祉を』の達成を目指し、『17 パートナーシップで目標を達成しよう』でヤンセンファーマ株式会社と連携して、ともに未来へ持続していくプロジェクトです。

2022シーズンの活動として、スポーツプログラム・就労体験・試合観戦がセットになった味の素スタジアムでのアクティビティと、ソーシャルフットボール(精神障がいのある方によるフットサル)の交流トレーニングを実施しました。

■2022年10月23日(日)味の素スタジアム

スタジアムアクティビティ開催は、東京ヴェルディのホーム最終戦の日でした。

定員を大きく超える約120名の参加申込みの中から抽選で選ばれた58名の方々と、ジョンソン・エンド・ジョンソングループ社員25名の方々が、美しい秋晴れの味の素スタジアムに来場されました。

受付では全員にお揃いのGreen Heart Tシャツを配付し、皆様に着用していただきます。

このTシャツは、渋谷区の就労支援事業所アトリエ福花メンバーのアビイさんとコダさんがデザインしてくださいました。

アトリエ福花は、東京ヴェルディが渋谷区と協働で年間36回開催している『渋谷区パラスポーツ体験教室』に参加しています。

Tシャツの胸の“GREEN HEART”のロゴには、渋谷区で働く障がいのある方々の描いた文字からデザインされた『シブヤフォント』が使用されています。

またこの日は、Green Heart Projectをはじめとした東京ヴェルディの社会貢献活動をご見学いただく『SDGsスタジアムツアー』も同時開催。

受付場所にはスタジアムアクティビティ参加者や同伴者だけではなく、SDGsスタジアムツアーに参加の企業や行政の皆様も多数お越しくださいました。

最初のスポーツプログラムでは、味の素スタジアムピッチレベルの人工芝エリアに移動し、全員で楽しく身体を動かします。

ウォーミングアップのゲームやダンス、ボールを使ったメニューなどを通して、参加者の皆様に笑顔が広がっていきます。

この日はソーシャルフットボール日本代表候補の藤原仁選手、宮川雅治選手にもご参加いただき、参加者の皆様へメッセージも伝えてもらいました。

またVERDY VENUSも登場し、キレのあるダンスで盛り上げました。

最後にスタジアムの場内ビジョンに、東京ヴェルディOBであり日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんが登場。

『会場には行けないけれど、みんなスポーツを楽しんで!』というビデオメッセージが放映されました。

昼食休憩後はイベント広場に移動し、就労体験の時間です。

東京ヴェルディのファン・サポーターの皆様に対して、サッカーやボッチャなどのスポーツアトラクション、キッズガチャのコーナーなどで接客体験をします。

参加者のなかには、呼び込みやチラシ配布をご担当された方もいらっしゃいます。

スポーツプログラムで心のウォーミングアップをしたためか、各ブースとも活気が溢れる様子を見ることができました。

するとそこに、突然現れた人物がいました。

サプライズ登場したのは北澤豪さん!

ビデオメッセージでの『会場には行けない』はフリで、参加者の皆様を驚かせるために味の素スタジアムに駆けつけてくださいました。

北澤さんは全ブースを回って、参加者の皆様やヤンセンファーマの方々と交流。

また他のファン・サポーターの方々とも記念撮影をするなど、Green Heart Projectの輪から広がったふれあいをみんなで楽しみました。

約1時間の就労体験が終わると、ここで中締めとなります。

参加者の皆様には、感謝の言葉とともにひとりずつに、交通費として謝礼をお支払いしました。

謝礼を受け取られるときの笑顔や充実感のある表情に、東京ヴェルディのコーチ・スタッフも大変うれしい気持ちになりました。

締めの挨拶は北澤さんです。

『やっぱりスポーツ(の価値)が、インクルージョンな世界、ユニバーサルデザインされた社会で大事になってくると思っています。

特に若い人たちが今日参加してくれたことが、次世代を作り出すのではないかなと思って、すごく楽しみな気持ちになりました。

参加させてもらって、ありがとうございました!

ヤンセンファーマの皆さん、もう3年も協力していただいて、ありがとうございます!』

(一部抜粋)

北澤さんのインタビューは、スポーツプログラムや就労体験の様子とともに、東京ヴェルディ公式YouTubeチャンネルに動画をアップロードしています。

字幕もついていますので、ぜひGreen Heart Projectのスペシャルムービーをご覧ください。

https://youtu.be/lS_Ter2c8g8

Green Heart Projectの最後は、スタンドから東京ヴェルディの試合観戦です。

参加者の皆様は中締め後にそれぞれの時間をスタジアム内で過ごされたあと、ホーム自由席に移動してキックオフを待っています。

そのキックオフ直前の選手入場時、東京ヴェルディの選手が3台の車いすを押して登場しました。

足立区での障がい者スポーツ体験教室にご参加の就労支援事業所から、3名の方がご家族とともに味の素スタジアムにご来場され、選手と一緒に車いすで天然芝のピッチに入場しました。

車いす3台でのピッチ入場はJリーグに明確な記録が残っておらず、おそらく世界でもほとんど例がないのではないでしょうか。

天然芝のピッチを管理する味の素スタジアムの皆様の全面的なご協力のもと、このチャレンジが実現しました。

Green Heart Projectとは別の活動ですが、この日の全体の取り組みにマッチした素敵なイベントになりました。

試合は前半に河村慶人選手が、後半に佐藤凌我選手がゴールを決め、2-0でファジアーノ岡山に快勝!

6連勝で2022シーズンを締めくくりました。

楽しそうな表情のGreen Heart Projectご参加の皆様をお見送りして、この日のアクティビティは全て終了となりました。

ヤンセンファーマ株式会社の皆様にも勝利をお見せできて、大変うれしい思いでした。

2020シーズンから3シーズン連続でご協力いただいていることに、改めて心より御礼申し上げます。

この日の活動が参加者の皆様にとって楽しい思い出となれば、とてもうれしいです。

東京ヴェルディはこれからも、スポーツを通した社会貢献活動を持続していきます。