MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
まずは我々がこの地でウィークデーにもかかわらず、こんなに大きな声援をもらえることは普通ではないです。本当に彼らに感謝したいと思います。おそらく来てくれた人たちは、もちろんいつもより人数が多くないというところで、その分を声量でカバーしようとしてくれた。その熱意も含めて我々は感じることができましたし、何よりも最後に彼らと一緒に喜び合えたことがよかったと思います。
試合の入りは少し相手のボランチが(最終ラインに)落ちるところと、シャドーが(中盤に)落ちるところはわかっていて、どこまで(追って)つかまえるかというのは準備をしていたのですが、ややつかまえ切れなかった試合の入りだったなと思います。飲水タイムぐらいで、そこでもう一度準備をしてきたことを思い切って(ハイプレスに)いくべき時と、ブロックを作る時を確認し、そこぐらいからチームは機能し始めたと思います。前半を0-0で終えたのはある意味で致し方ないかなと、フェアな結果かなと思います。後半に自分たちの時間が増えたなかで、点を取れたことは大きかったですし、我々が言っているゴールキーパーとディフェンスの間のクロスという部分で、松橋優安がしっかりと流し込んで、染野(唯月)がそこに入り込んだというのは、我々がひとつ狙っている形なので、それはアシストした優安にとっても、得点をした染野にとっても非常に大きなゴールだったなというふうに思います。最後のゲームクローズのところは、もっと相手陣でボールを持ちたかったです。リーグ戦に出ている選手が途中から出たのであれば、もっと相手陣で時間を費やせるようなゲームクローズというのは、やはり学んでいかないといけないなと思いました。鳥栖さんがすごく圧力をかけてきたので、余裕はなかったと思いますが、このゲームも含めて学びの場として次に生かしていきたいです。この結果を受けて、次のラウンドは確か1週間に(公式戦)3試合をやる可能性があると思いますので、Jリーグの間に天皇杯が入るという状況というところでは全員の力が必要なので、その1週間を全員で乗り切りたいというふうに思います。
日本代表帰りの綱島悠斗選手をベンチに入れた意図を聞かせてください。
日韓戦で彼がどれぐらい出るのかというのは注視していました。もし出られなかった時に、最終ラインの真ん中というところに関しては、どうしても何かあった時に彼が必要だったと。もうひとつは心身のコンディションというのは、なかなか昨日に日韓戦があったあとで、彼は試合に出られなかったですが、移動のあとにここで準備するというのは大変なことだけれども、これから代表でやっていくのであれば、それが日本だろうがヨーロッパであろうが、代表での試合の直後に戻って所属クラブで試合をする、そこでパフォーマンスを発揮する、そこまでが代表なので、それは彼と話をして彼も心の準備はしてくれたので、そういう準備をしました。ただ、最終ラインが破綻していたわけではないので、ここは彼を投入するというよりは移動もあったので大事を取りました。
最初のタイミングで投入した齋藤功佑選手に求めたタスクを聞かせてください。
我々のシャドーは中盤のところでビルドアップに参加し、ゴール前に入っていくという意味では、ゴール前に入っていく前のパスのところがやはり彼は正確なので、彼を経由してアタッキングサードの最後のペナルティエリアのところに入っていく準備ができたかなというふうに思います。後半優勢ではあったのですが、ペナルティエリアのところにいく前で少しパスミスやコントロールミス、判断のミスがあったので、それは疲れからもあったと思いますし、そこのシャドーのところで推進力とスキルのところをさらに正確性を高めるために起用しました。
中盤や前線を中心に普段のリーグ戦と異なるメンバー構成で臨みました。その狙いと起用した選手たちの評価を聞かせてください。
できるだけリーグ戦の先発に近いレベルでパフォーマンスを示し続けている選手を今回起用したかったということです。とはいえ、どうしても次のラウンドに行きたいという思いもあったので、(次のリーグ戦へ)中3日あれば回復するとはいえ、移動やこの暑さもあるので、誰を90分使うかというところ。あとは普段のパフォーマンスをみて、今回チャンスをあげたいところの掛け合わせでした。思うような交代にはならなかったです。これは現場でやっていれば当たり前ですが、最低限期待に応えることはやってくれたと思います。久しぶりの選手ほどどうしても足が攣る。そこはパフォーマンスで代えたというよりは、攣る前に交代したという状況でした。彼らが今日の試合を次につなげてくればいいかなと思います。
MF 8齋藤 功佑
交代で入る前にピッチの外からどのように戦況をみていましたか?
ツナ(綱島悠斗)と(白井)亮丞がベンチの隣にいたので、いろいろ話しながらでした。少し守備も後ろに重たかったなかで、前線は前からいってしまって、後ろはついてこれないみたいな、やや中途半端なところがありました。それでも、前半の最後らへんにはピッチの中で修正していきました。攻撃の方はもう少しうまくやれるなと思っていて、ミラーゲームで普通に相手がプレッシャーをかけやすかったので、右のローテーションがうまく使えれば、もっとうまく攻略できるのかなと思って、後半に自分が入った時にその変化を加えようかなと思っていました。
交代直後のサイドチェンジなど効果的なボールの動かし方が目立っていました。
そもそもボールを受ける前に自分は右シャドーで入ったのですが、トップ下っぽいポジションを取って、(松橋)優安がシャドーっぽく入ってくるみたいなローテーションをすると、相手がプレッシャーにいきづらいという感覚があったので、そこで前を向けて奥を選択できたのがいい入りになったかなと思います。
先制点の起点となったプレーを振り返ってください。
ボールを引き出した時に優安があそこでローテーションしてくれていることはわかっていたので、あとは最後どっちにつけるかという判断だけだったので、最後まで見られたことがよかったかなと思います。
守備でもチームにスイッチを入れる役割を担いました。
自分が入って雰囲気を変えようと思っていましたし、中にいる選手もまだまだここからという気持ちは一緒だったので、いい感じにスイッチも入れられたかなと思います。
相手が中3日でメンバーをあまり入れ替えず臨んだという部分で、ある程度後半勝負という意識はありましたか?
僕らはどの試合も前半をゼロで抑えるというのはひとつのテーマなので、そういったなかではゼロで抑えられた部分は大きかったと思います。
課題としてはゲームクローズの部分でもう少し相手陣内で時間を使いたかったというところでしょうか?
形だけではないと思うのですが、点が入ったあとにメンバーが代わったところで、右のローテーションがちょっとなくなってしまったというのが、少し影響しました。僕的にはそれがあればもう少しラクにできたかなというのはあります。相手も少し比重を前にしているなかで、ちょっと自陣に引き込まれる時間が長くなって、奪ったボールをなかなかマイボールにできないという展開が続いてしまったので、そこは修正するべきポイントかなと思います。
個人としては練習の段階からシュート意識が高まっている印象です。
本当にゴール前で仕事したいという思いがあるなかで、シュートの練習もしていますし、今日も2本ぐらいシュートを打てたなかで、そのシュートが枠に飛んでいないというところは、日頃の練習からもっと精度を高めていく必要があると思います。左足のシュートは結構自信がありますが、最近はうまくミートできていないというミスの仕方が多いので、もう少しそこも意識して取り組みたいなと思います。
次のラウンドに勝ち進んだことで、出場機会の少ない選手たちがプレーする場を得られる形となりました。
ここからは総力戦だと思いますし、僕らはタイトルも狙っているなかで、今日は本当に次につながった。いろいろな意味でポジティブな要素が大きかったかなと思います。これを継続できるようにやっていきたいと思います。
FW 9染野 唯月
松橋優安選手のお膳立ての素晴らしいゴールでした。
優安からは練習の時からも含めて、ああいうボールが来ています。川崎F戦のように絶対にクロスが入ると思っていたので、うまくいいタイミングでゴール前に入っていけて決められたのでよかったです。
スライディングで巻き込む形での難度の高いフィニッシュだったと思います。
頑張って足を伸ばしました。触るので精いっぱいだったので、うまく触れたことがよかったと思います。
今日は再三の空中戦の競り合いを含めて強度の高いプレーを90分間続けました。
90分できたのは今年初だったと思いますが、それは自分にとっても大きいので、「これだけできるんだ」というところは、本当に示せたのかなと思うので、これをスタンダードにしてこれからも頑張っていけたらなと思います。
前線での競り合いでは優勢に進められた印象です。
競り合いのところに関しては自分の武器でもありますし、もう少し勝率を上げていければいいです。もっと下での駆け引きであったりというところも増やしていきながら、シュートの回数も増やせればいいなと思います。
守備のところでは前半少し後手を踏む場面が目立ちました。
最初は迷いながらみんなやっていたと思うのですが、僕が相手のアンカーのところを消しながら守備をいくことによっていい形で守備がうまくはまっていったので、そこは試合の中で改善できたというところはチームとしてよかったのかなと思います。
ボックス内でのチャンスメイクの部分では冷静な判断も光りました。
もっとボールを要求したりだとか、クロスからの動き直しだったりというところは増やしながらも、もっともっと要求するところは強く意識しないといけないのかなと思いました。
齋藤功佑選手の投入と右サイドでのローテーションによっていいリズムが生まれた印象です。
全員がボールに集まるだけではなくて、自分がゴール前に入っていくというところを含めて、功佑くんが入ることによって流動的な動きになったので、そこはもっとチーム全体として各々の特徴があるので、その部分ではいい試合運びが今日はできたのかなと思います。
超野心的な目標を掲げるなかで、次のラウンドに進めたことは非常に大きいですね。
ルヴァンは負けてしまったので、天皇杯ではひとつでも上にいけるように、チーム全体として頑張っていきたいと思います。
MF 20食野 壮磨
全体的なボールの動かし方はいかがでしたか?
相手のブロックも少し堅いところがあったので、差し込むチャンスをうかがっていたのですが、横へのパスや後ろに出す機会が少し多かったのかなというふうに思います。後半に相手が疲弊してきたタイミングで、少しずつ差し込むチャンスがあったと思います。
相手は引いた際はしっかりとブロックを作っていて、その背後という狙いは難しい部分もあった印象です。
もう少し(背後へ)出してもよかったかなというふうに思いますが、守備に回る時間も長かったので、どうしても慎重になりすぎたというか、自分たちがボールを握る時間を増やしたいというところもあったので、一発で狙うというよりも、焦れずに回すというのも頭に入れながらやっていました。
先制点の起点となったプレーを含めて齋藤功佑選手の投入でリズムが生まれた印象です。
シンプルに距離感が近くなりました。前を向いた時にすぐ功佑くんが前にいるので、すぐ出せるというか、シャドーが遠かったら、その分パスの距離が長いので、相手にカットされる可能性があるので、その時に僕がドリブルで運べば距離が縮まって出しやすくなるのですが、功佑くんは結構近くに寄ってきてくれるので、自分がもらったツータッチ目でポンポンと出せるので、そこでリズムが変わった気がします。
前半序盤で稲見哲行選手とボランチの左右を入れ替えましたが、守備面の修正でしょうか?
特に意図しなかったですが、今日は本当に前半の飲水タイムまで少しボランチが守備の時に後ろに重すぎたという部分がありました。プレッシャーをかけられなかったというところがあったので、そこは反省かなと思います。
守備が嵌らなかった部分ではボランチが前に行った背後を相手のシャドーに使われる場面も目立ちました。
相手はボランチを使って3人目で僕たち(ボランチ)の後ろを使うという狙いがあったと思いますが、そのボランチのパス交換のところで最悪ファウルというか、ガツンといけたかなというふうに思います。それはハーフタイムのミーティングでも言われましたし、それはやりながら少し感じていた部分です。
前半途中からはマンツーマン気味のアグレッシブな守備で改善できた印象です。
はっきりと人についた方がいいですし、全体の狙いがはっきりする。そのためには前がプレッシャーをかけないといけないので、その前のプレッシャーを押し出して、自分たちがそこから人に人にというところは、ハーフタイムから修正しました。