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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第40節 - ジュビロ磐田 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
本当に多くのファン・サポーターがいろんな思いを持って今日ここに詰めかけてくれ、彼らの声援というものは心強かったです。彼らと一緒に喜びを分かち合いたかったですが、それができずに残念です。内容については我々が今できることをある程度表現できたと思います。前半はシュートの数は少なかったですが、概ね自分たちが思い描くような守備や攻撃はできたと思います。その中で決定機が一回ありましたが、もっとシュートまで行きたかったという思いがあります。後半はカウンターから点を取って、その後もカウンターから点が取れそうなところで追加点を取れなかったところ。もうひとつはサイドの守備のところで最後崩されて点を取られたので、そこを強化しないといけないと思いながらも、ただ追加点を取れそうな雰囲気もあるという自分の葛藤のなかで失点してしまったので、そこは自分を含めて悔やまれるところがあります。ジュビロさんの力を考えれば、我々の持ちうる力を全部出して非常によいゲームができたと思います。勝ち点3を取りたかったことは当たり前のことですが、選手がすべてを出し切ったところに対しては胸を張りたいと思います。

先制後に相手の攻勢をはね返せなかった時間帯があったように思いますが、その辺りの要因はどこにあったとお考えですか。
カウンターでビッグチャンスになりそうなところが、2つ、3つありました。シュートまでいけないとだめだと思いながらも、仕留められればそれはそれでよいゲームだったと思います。もうひとつはあえて苦言を呈しますが、後ろからの覆いかぶさるプレーがファウルなのか、プレーオンなのか、そこの一貫性がなかったところに我々は非常に戸惑いがありました。相手陣でボールをキープできるような状況で、そのプレーを流される。このビッグゲームで一貫性がないようなレフェリングの印象になったことは、正直なところびっくりしました。

失点や守勢の流れでは左サイドに深く入られたところやスローインの流れが多かった印象でした。
ご指摘の通り、我々の左サイドの守備が相手の右サイドの圧力が非常に高かったので、そこに少し押され気味でした。ただ、追加点が取れそうな空気もあったので、守備の強度だけを考えて交代するのか、ちょうど思案しているときでした。おそらく自分の決断の迷いではないですが、状況判断のところが自分の至らないところだったと思っていますし、ビハインドであれば相手があれぐらい来ることは分かっていたので、もっと相手陣でプレーしなければいけないと思います。繰り返しになりますが、プレーできるところが分断されたところがあり、それがそういう基準なのであれば、我々が適応しなければならなかったと思います。

相手の特徴的な交代選手への対応について聞かせてください。
今年ジュビロさんは補強できなかったとはいえ、非常に個性的な選手が揃っているので、ジャーメイン選手はちょっと早めに怪我をしてしまいましたが、後から入ってくる選手も十分に特徴を持った選手なので、そこに関して我々は事前に選手たちの頭のなかに入れていました。ただ、自分たちが守り切るという気持ちはなかったですし、2点目を取って試合を決めたいという思いが強かったので、そこは自分の判断という部分で、我々が今持ちうるメンバーのなかでベストな選択肢だったのかという部分は、自分の問題だと捉えています。

1度目の交代のタイミングについて聞かせてください。
そんなに早く替えるつもりはなかったです。元々、フォワードの河村も少し違和感を抱えながら今回の試合を迎えていて、サイドハーフの齋藤功佑も痙攣の訴えがあったので、交代をどこのタイミングでしようかという思いはありました。あのタイミングは本人たちのリアクションというか、訴えによって決断しました。もちろん用意しつつ待機させる感じでしたが、あれほどまでに早くということではなかったです。

試合終了直後に主審に対して抗議を行っていました。
一貫性のところですね。笛が鳴った後にシュートを打つのがカードに値しないのか。そこを含めると自分たちから見ると、一貫性を感じなかったというのが正直なところです。それは正直に伝えました。

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選手コメント

GK 1マテウス

試合を振り返ってください。
もちろん勝ちたかったゲームでしたが、拮抗した展開のなかで互いにチャンスが多くありました。そこでうまく決められたり、決められないという形のなかでのこういう結果になったのかなと思います。もちろん(自動昇格の)チャンスのあるチーム同士の対戦でこういった試合になることは分かっていましたし、そのなかでもしっかりと勝ち点3を取りたかったですが、こういう結果になって残念な気持ちがあります。

前半終盤には決定的なシュートセーブもありました。
分析でドゥドゥ選手がすごくよいシュートを持っていることは分かっていましたし、前半から何本か打ってくるシーンもあったなかで、あのシーンではしっかりとポジションを取れ、セーブできました。

先制後は再三ポケットを取られるなど相手に崩される場面が目立ちました。
もちろん得点後からジュビロさんに持たれる展開が続きチャンスを作られる回数が増えました。こういった質の高い相手との対戦では、先に点を決めてからの40分であれだけチャンスを作られれば、点を決められてしまう可能性は上がります。そのなかでしっかりと試合を見直してその部分を修正していかなければいけないと思います。

同様に後半は少し左サイドの守備を崩されるシーンが目立ちました。
特に後半はそういったシーンが多くなりました。そのなかで相手が奥のスペースを使って崩してきた状況において、少しチャンスを作られすぎたと思いますし、そこも修正していく必要があります。

残り2試合に向けた思いを聞かせてください。
もちろん清水さんが今日負けたなかで、そのチャンスを活かし切れなかった部分もあります。あと残り2試合を勝つことが最低条件で、あとは他力本願になってしまいますが、相手チームの結果によっての最終順位になるかなと思っています。

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MF 4梶川 諒太

どんな思いで今日の試合に臨みましたか。
(2018年に)プレーオフで悔しい思いをした相手とスタジアムというところで、なんとかしっかりと勝って自動昇格のところに入りたいと思ってやっていました。本当に強度の高い試合で誰一人抜くことなく戦い、それは相手選手もそうでしたが、本当に熱いよいゲームをしていると思っていたので、どこかでチャンスがあれば、そこにしっかりと入っていきたいなと思っていました。ただ、やっぱり勝てなかったことは悔しいですし、それはみんな同じだと思いますが、まだまだ自動昇格のチャンスはあります。今のチーム状況的に決して緩むことはないので、残り2試合でしっかりと勝ち点を取りたいと思います。

ハーフタイムのタイミングで2位の清水の敗戦という結果は把握していましたか。
たぶんサブの選手は先に分かっている状況だったと思います。全体には試合が終わってから共有されました。それだけに自動昇格に入れるチャンスだったと思うので、悔しい思いはあります。ただ、他力ではあるものの、その可能性は決して低いとは思っていないので、全員でつかみ取りたいと思います。

あらためて長期離脱からの復帰について聞かせてください。
アップから何度も自分のチャントを歌ってくれて、本当にやらなければいけないと思いました。最後に交代で入るときもファン・サポーターからの声は聞こえていて、胸にくるものがありました。自分一人の力では乗り越えることができなかったです。そもそも8カ月と言われていたなか、6カ月ちょっとでピッチに帰ってくることができ、本当にたくさんの方々に支えられましたし、トレーナーもずっと付きっ切りでやってくれました。感謝しかないです。家族にもピッチで戦っている姿を見たいという思いがありましたし、ピッチに戻っていく姿を想像するだけで泣いてくれていたりしたので、本当に自分一人の力では乗り越えられなかったと心から思うので、まずは元気な姿をみなさんに見せられたことが本当によかったと思います。もちろんチームの勝利に貢献したかったですが、まだ2試合あるのでチームの力になって昇格させられるように頑張りたいと思います。

今日の結果を受け、試合後にはチームメイトとどういった話をしましたか。
本当に今までにないチャンスだと思いますし、僕は一番ヴェルディが堅くというか、絶対に緩むことなく試合に入れるチーム。この今の順位のなかでどのチームよりもその力があると思っているので、まったく下を向く必要はないですし、もちろん勝ちたかったですが、しっかりと自動昇格に向けて前向きにやっていこうと話し合っています。次もよい準備をしたいです。

久しぶりに公式戦のピッチに入っての感触はいかがでしたか。
怖さはまったくないですし、ちょっと展開上やれるなという感覚の展開ではなかったですが、まずはしっかりと地に足を付けて戦えるという感覚はありました。よりその時間を長くしていきたいと思いますし、質という部分をもっとピッチで表現したいと思います。

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DF 13林 尚輝

試合を振り返ってください。
正直、これではだめだという気持ちがありますし、勝ち切りたかったという気持ちが強いです。この状況で自分たちが救われているのはエスパルスが負けたという部分で、自分たちにもまだ希望が残っているので、残りの2試合に向けてもう一度やり直すだけです。

試合の入りから持ち味の強度の高い守備を見せていました。
一発目でのコンタクトは印象の部分でも重要だと思っているので、より深くクリアしていこうという意識がありました。自分の入りとしてはよい入りができたと思います。

先制点のシーンを振り返ってください。
あのシーンは自分が走っていってオトリでもいいから走り切ろうと考えていました。途中はリスク管理を考えて戻った方がいいと思いましたが、あそこで仕留め切れればチャンスになると思ったので、走り切りました。一発目で自分のところに来るのかなと思っていましたが、実際には来なかったのでこぼれ球に詰める意識でした。そこにちょうどボールがこぼれてきてふかしそうになりましたが、何とか入ってくれてよかったです。

清水戦に続いて静岡開催での重要な一戦でのゴールとなりました。
個人的になぜか点を決められそうな感覚の試合があります。今日はあの形ではなく本当はセットプレーで決められそうな感覚がありました。そういう自信がありましたが、勝ち切りたかったという部分で自分が点を決めた試合で勝ちたかったので、それができなくて悔しいです。今日はピッチで練習した段階で自信がありました。静岡での試合には個人的になにかあります。こういった狭く感じる空間のピッチで、エスパルスのときもそうでしたが、囲まれたというか、陸上競技場よりも囲まれているスタジアムが好きです。視界的に狭く感じるというか、自分的に得意だと言い聞かせている部分もありますが、メンタル的によいイメージでやれています。

先制後は厳しい守勢を強いられました。
得点した後に押し込まれるのは、自分たちにとって悪い傾向です。試合が終わってからも話し合いましたが、ああいう展開で押し込まれるのではなく自分たちがボールを握って2点目を取りに行く姿勢を見せないと、1失点してしまったときに難しい流れになってしまいますし、そこは反省点です。自分たちがセーフティーに戦う意識が強く、そのぶん自分たちでボールを握る時間が短くなっていたので、そこでもう一度チャレンジし直せるような全員の共通意識が必要でした。蹴るなら蹴るでセカンドボールを拾えるような立ち位置を徹底していくという部分で、もう少し戦い方の意思統一の部分はもっとコミュニケーションを取るべきでした。そこは失点したあとに実感しました。

最終盤は相手も消耗し、どちらにも勝ち点3のチャンスがありました。あそこでもうひとつギアを上げたかったというところでしょうか。
自分たちは勝ちに来ていたので、あそこでもう一度ギアを上げていきたかったですが、それは相手も同じです。急いで点を取りに来ているところを自分たちがうまくいなせればよかったですし、そういう部分が重要になります。この先の2試合では引き分け狙いで来るチームはなく、最終節の大宮も残留が懸かっていて勝ちに来ると思うので、そういったときに前がかりな相手に対して自分たちがどう戦っていくかを、ひとつ考え直さないといけないところです。

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FW 27山田 剛綺

試合を振り返ってください。
しっかりと戦うという部分で球際のところもみんな意識して入っていましたし、ただ思うようにいかなかったというのが現状です。最後のところで自分を含めもっと守備の意識を持って入る必要がありましたし、失点場面も自分はフォワードですが、より低い位置まで戻って守ればよかったと思う部分もあります。そこは映像を見直す必要がありますが、次に向けて自分たちはやるしかないので、勝つためにやるべきことをやっていきたいと思います。

あれだけ押し込まれた展開で前線の選手としてはカウンターをやり切るのか、前線で時間を作るのか、その辺りのバランスが難しい試合でした。
自分が落ちすぎてしまってずっと押し込まれるのは避けたかったです。守るだけのチームであればそれでいいかもしれませんが、ひとつ前で起点を作りたかったですし、もう1点取りに行きたい気持ちもありました。フォワード2人が押し込まれてしまうと、二次攻撃はできないので、そのバランスは難しかったです。

カウンター時に味方の攻め上がりを促しても少し押し上げが足りなかった印象でしょうか。
自分のところでひとつ収めて前を向いたときに、やっぱり前半から激しい戦いをしていた部分もあって難しい状況でした。自分自身で前を向いて運んでいければよかったです。

守備のところでは相手ディフェンスラインに自由を与えないよいファーストディフェンスもありました。
ルーズボールのところで相手がミスしそうな感覚もあって全力で寄せて奪えましたが、その後に前に入れればよかったですが、グラッサ選手もすぐに寄せてきて自分はよい形でタッチできなかったですが、ソメ(染野)が走っていたのは見えていましたし、ソメに預けて出ていく形でした。オフサイドにはなりましたが、ああいう守備を感覚的に狙いを持ってやれたことはよかったです。

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MF 47中原 輝

試合を振り返ってください。
自分たちの時間もなかなか作れずに厳しいゲームになるという想定はしていましたが、思ったよりも自分たちがボールを持てなかったです。ただ、そういった展開でも先制できたことはプラスですし、そこからのゲームをコントロールする力や失点場面のところは見直さないと分からないですが、どんな形であれ1-0から2-0にできればよかったのかなと思います。ただ、結果的に1-1で終わってしまったという部分で、自分たちには足りないものがありますし、その結果をしっかりと受け止めたいです。

先制点の場面では非常に素晴らしいカウンターの起点となりました。
スペースもありましたし、ドリブルのコース取りを意識しながらうまくシュートまで行けました。自分のところで決められればよかったですが、しっかりと(林)尚輝が詰めてくれたのでよかったです。

先制後は再三ポケットを取られて守勢を強いられました。
もちろんジュビロの選手の個々のスキルという部分は分かっていましたが、もっと自分たちがアグレッシブに前線から守備にいければよかったですが、今日はそこがちょっと引くような戦い方になってしまったという感覚がありました。

奪ったボールをつなげずにロングボールという展開がより試合を難しくしたのでしょうか。
やっぱり自分たちの時間がないということは、守備に走らされている時間が長いので、そのポジション取りをする前にジュビロも強度ある守備をしてくるので、そこでもっと自分たちは[4-4-2]に変えて背後を取っていく戦い方もありますが、それ一辺倒になってしまったというか、ジュビロの強度もあったので、そういうふうにならざるを得なかったところは反省点です。

前がかった相手にロングカウンターが嵌ったという部分も影響しましたか。
深い位置で時間を作れなかったことがひとつの要因だと思いますし、相手陣で相手を押し込めれば普段通りの自分たちのペースに持っていけたと思いますが、なかなかそこで時間を作れなかったです。カウンターからシュートで終わるなどやり切れたところはプラスですが、試合を振り返ってみると、もっとボールを握って戦う形を見せたかった感覚もあります。

再び他力本願の形になりますが、残り2試合に向けた思いを聞かせてください。
もちろん継続していく部分、反省や改善していく部分はありますが、自分たちがやってきたことを継続してやるだけだと思いますし、現状は4位で自分たちは勝つだけなので、そこの結果を求めてやっていきたいです。

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