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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第36節 - 東京ヴェルディ vs 藤枝MYFC

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
この試合を勝ち点1で終わらせてしまったことは、我々に何かが足りないのだと思います。おそらく前半は相手にほとんど何もやらせていない状況の中で先制した直後に相手にゴールをプレゼントしてしまいました。後半も自分の記憶ではほとんどペナに入らせていなかったと思います。3点目を取りに行っている中でのセットプレーの失点という意味もそうですし、こういうゲームで2失点して勝ち切れなかったことは、すごく残念です。選手はいろんなものをここから学ぶべき試合だと考えます。ファン・サポーターは最後に背中を押してくれましたが、本当に彼らと最後まで諦めずに戦っていきたいとあらためて思いました。

最初の交代カードで林選手を投入した意図を聞かせてください。
3点目が取れそうな状況だったので、そのままという選択肢もありました。実はもっと早く交代しようと考えていましたが、5分ほど待つ形になりました。守備のインテンシティをしっかりと保ちながら、今後自分たちがオプションとしていく形、あるいは林選手を試合に慣れさせていくという意味も持たせながら、最後はゲームクローズドの形になってもいいと考えていました。しっかりと守りながら3点目を奪いにいくという考えは変わらなかったです。最後にオープンな形にして相手を生き返らせてしまったことは我々の問題ですが、自分の感覚ではあのコーナーまでは何もなかったと思っています。その直前が我々のカウンターで3対3の状況でしたが、我々は今週、まさにカウンターの練習に取り組んでいました。そうした中でその判断がうまくいかず、相手のペナのところで取られたところからの慌て方を含め、このチームが経験を積んでいかないといけない部分だと思います。慌てる必要は全くなかったと思います。あそこでコーナーを取られてしまい、最後のところで少し寄せが甘かった印象ですが、3点目を取れる、ゲームを決められるという流れの中で、失点してしまったプロセスは少し経験不足だったかなと思います。

先制直後に喫した1失点目の奪われ方に対する考え方を聞かせてください。
我々が志向するサッカーの中で、シーズンを通じてああいうことは起こり得ると考えています。ただ、もちろん判断の部分で全部をパスの選択にしなくても、相手のディフェンスラインの裏にボールを落とす選択肢があってもよかったと思います。それは結果論ではありますが、我々が勝ち点3を持っている状況だったので、そこはあのプレーの選択がどうだったのか、周りのサポートがどうだったのかという部分は反省しなければいけないです。じゃあキーパーを含めてつながないのかと言えば、我々はそういう選択肢を持ちません。あのプレーでキーパーを含めたビルドアップを放棄することはしません。

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選手コメント

MF 8齋藤 功佑

試合を振り返ってください。
勝たなければいけない試合でしたし、勝てた試合だったので悔しいです。

前半の流れはいかがでしたか。
点を取るまでは悪くなかったと思います。その後に失点してから少し慌ててしまい、ミスが増えてしまった部分があります。あとは守備が連動していない状態で前から行ってしまったり、そういうシーンが増えて相手に主導権を握られる時間帯がちょっと続いてしまったかなと思います。ただ、何とか耐えて前半は五分五分の戦いができていたと思います。

後半に臨むうえでハーフタイムにどういった部分をチームとして強調しましたか。
攻撃の部分では焦らずに今までやってきたことを継続しようということ。守備はもう一回、ギアを入れ直してやっていこうという2つの意識を持って入りました。

2-1のリード後の試合運びはいかがでしたか。
後半は入りから主導権を握りながら相手を動かして、中と外のローテーションを使いながらうまくやれていたと思います。ただ、得点後ぐらいからそれができなくなって徐々に相手のペースになってしまって、結果的にコーナーから失点してしまいました。そこは継続して自分たちのサッカーができるようにするというところが課題だと思っています。

2つのアシストを振り返ってください。
1点目は(中原)輝くんがよく矢印を折って中にボールを付けてくれましたし、それに後手で相手が出てきてくれて、(森田)晃樹が3人目の動き出しを見せていたので、ここ最近連動して攻撃していくというチームのよい形が出たシーンだったと思います。2点目は左から(谷口)栄斗に入ったときに右の3人でローテーションがうまくいって、輝くんが中を取って(宮原)和也くんがサイドで高い位置を取って、その中で栄斗がよいクサビをさしてくれてファーストタッチもいい感じで決まりました。あとはソメ(染野)の動きも見えていたので、すぐに合わせてという感じでした。あまり簡単なシュートではなかったと思いますが、しっかりと決めてくれてよかったです。

右のローリングのところでは中原選手が普段に比べて内側の立ち位置を取っていたように見えました。
5バックで来られるとマンツーマンで付かれる形になるので、ずっとポジションに立っているだけではなかなか相手の守備を崩せないので、その中でローテーションが大事になるというのは、和也くんや輝くんと話していたので、そこは少し意図的な形で点を取ることができたのかなと思います。

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DF 13林 尚輝

試合を振り返ってください。
得点した後に失点してしまったり、セットプレーで失点してしまったりという部分は自分たちらしくないと思いますし、昇格争いを戦っていく上で、ああいう失点をしてしまうと上がることはできないので、反省しています。

今日は中盤でのプレーになりましたが、どういった意識で試合に入りましたか。
2列目のところでボランチとセンターバックの間にボールが入っているシーンが多かったので、自分がそこをもっとケアしてあげたいと考えていました。ただ、攻撃のところでのローテーションで自分も真ん中から離れるシーンも何度かあり、その流れで結構真ん中を行かれてしまっているシーンがあったので、そこはもっと自分のところで守備の安定性を高めることができたのではないかと反省しています。

攻撃では素晴らしいミドルシュートでゴールを脅かす場面もありました。
ミドルシュートは感覚的に「いまあるな」と思っていたので、ローテーションしている部分で自分が前に出ていくシーンもあったので、その際には果敢に得点を狙っていこうと決めていました。染野が抜け出してくれて、(森田)晃樹がそのスペースをちゃんと見つけて自分に出してくれたので、決め切りたかったです。

投入直後には続けて相手陣内でボール奪取しカウンターにつなげる場面もありました。
あれを残り全部続けて安定感を出していければよかったですが、自分自身ちょっとスリップしてしまうところやゲーム慣れの問題というか、少し練習と実際のピッチの中での感覚の違いを感じる部分もありました。今回は途中から入る選手なので、ギアを変えないといけないという面では自分自身納得できない部分が多かったです。自分のやるべきことは、また今回の試合を通して明確になりましたし、いまチームに必要なこともある程度ピッチに立つことで分かったので、それを体現していきたいなと思います。

後半終盤は3バックに変更して勝利を目指しましたが、どういったイメージでプレーされていましたか。
3枚になったときに自分たちはもっと相手を掴みにいくことを意識しないといけないと思います。自分たちの3枚というのはどちらかというと後ろに引き下がって守るというよりも、相手を掴みやすくするための3枚の守備なので、そういう面ではもう少し人に当てていくべきでした。攻撃に関しても反省していく部分は多いですが、中抜けやニアゾーンを取る動きができたシーンはチャンスにつながっていたので、それをどれだけ繰り返せるかが重要です。

後半は攻撃のところで少しチームとしての意思統一を欠いた印象でした。
そこは間違いないと思います。前半からも思っていたことでしたが、自分たちはつなぎたいのか、それともロングボールを入れてそのセカンドボールを拾うことを徹底するのか、その徹底ぶりに関して前半から欠けていた部分がありました。その結果、ボールを奪われてしまったり、相手にセカンドボールを拾われてしまうシーンがあったりしたので、ベンチで見ていたときには自分たちの中で統一していく必要があると話していました。実際、後半は勝っている状況でもあったので、割り切るという部分も必要だったかもしれません。

ロングボールを使いながら全体をコンパクトにして戦うという部分では、相手のキープ力のある選手の存在もあって少しライン設定の難しさもありましたか。
横山選手やアンデルソン選手のところに入ったタイミングで潰したいと思っていましたが、相手も結構ノージャッジでロングボールを蹴ってくるシーンもあったので、そこは平くんからも前半からラインを上げたいけど上げづらい部分があると聞いていました。無理やりラインを上げてセカンドのゾーンを消しにいくのか、安定のために少しラインを下げて守るのかという部分はもっとピッチ内で話し合わないといけないという感覚はありました。

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FW 39染野 唯月

試合を振り返ってください。
もっとみんなが顔を合わせて自分たちのサッカーを1試合通じてやることができれば、もっとよいゲームにできたのかなと思います。

2試合連続ゴールを振り返ってください。
ああいう場面で中に入っていくことは常に意識していますし、その中で自分がボールを持っていないときの動きは意識しています。いいボールがきて決められたという形でした。

攻撃ではサイドでうまくローリングしながらよい形での崩しも増えてきた印象です。
その形は毎試合、いいものが出てきていると思います。その回数を増やしていくところも含めて練習からどんどんチャレンジしていきたいです。

2度追いつかれるという試合運びの部分をどう捉えていますか。
やっぱり上に行くためには失点しないというところが大事になってくると思いますし、全員が集中を切らさずにもっと守備の意識を高められればいいのかなと思います。

後半終盤は少し攻撃のところで全体の意思が統一し切れなかった印象でした。
時間帯も時間帯でしたし、3点目を取りに行くという部分ではロングボールなども決して悪くない選択肢だったと思います。ただ、自分たちのサッカーをやり続けるうえではしっかりと下からボールをつないで、ゴール前に運ぶというところは毎試合継続していきたいです。自分たちが蹴らされている部分もありましたし、蹴ってセカンドボールをもっとコンパクトな陣形で回収する形もすべきでした。

昇格に向けて改めて残り6試合をどう戦っていきたいですか。
個人としては本当に勝ちにつながるゴールを決めたいですし、チームとしては今後も絶対に勝つために戦い続ける必要があります。

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MF 47中原 輝

試合を振り返ってください。
自分たちのミスから勝ち点3を失っているので、もったいない試合だったと思います。

先制点を奪うまでは非常によいリズムで試合に入れた印象です。
自分たちの時間も多かったですし、やりたいこともできていた印象です。最近はあまりなかった中央での崩しでの得点とよい場面も出たので、そこはプラスだと捉えています。ただ、ああいう形で失点してしまうのは、本当にもったいないですし課題です。

右のローリングのところでは普段に比べて内側の立ち位置を取っていたように見えました。
(齋藤)功佑や(森田)晃樹がうまくポジション移動していく中で僕も中央のポジションに入れるので、うまく周りを見ながら中の位置を取ってやれたと思います。サイドに入ったときに3人目までの関係性はありますが、あそこで逆サイドから自分が4人目で入ることによって、より崩しのバリエーションが増えますし、相手からすれば守りにくいと思ったので、うまくタイミングを見ながら逆サイドから顔を出すことはしていました。

前半半ばに森田選手からボックス内でパスを受けて決定機に絡むシーンもありました。あそこでのクロスという判断はいかがでしたか。
シュートも一瞬よぎりましたが、中央でソメ(染野)がフリーだったので、ピンポイントで頭を狙いましたが、あそこは自分の技術的なミスで少し浮いてしまいました。振ってもよかったかなと思います。

プレースキックでは精度の高いボールが光りました。
セットプレーで1点取れると、よりラクに試合を運べたと思いますし、3点目というのが今日は非常にほしいところでした。

後半終盤は3バックに並びを変えましたが、シャドーの位置ではどんな崩しをイメージされていましたか。
個人的にはシャドーやトップ下のほうがやりやすさはあるので、うまく味方のポジショニングを見ながらボールを引き出してラストパス、シュートに関わっていく意識をもってやっていました。

後半は中盤のスペースが空いてしまい、相手のカウンターを受ける場面が目立ちました。
途中からヴェルディもメンバーが変わって、よりロングボールが増える形に今日はなってしまいました。そこで蹴るというか、ロングボールを活用していくのであれば、チーム全体でコンパクトに意思統一する必要もありましたし、つなぐポジションを取る選手もいましたし、ロングボールを狙う選手もいるなど、少し方向性の部分では途中からずれを感じました。後半は比較的セカンドボールを藤枝に拾われている印象がありましたし、そこでターンをされて前に運べる選手にやられてカウンターを受ける形が多かったので、それさえなければずっと自分たちのペースでやれていた部分もあったので、ボールをしっかりとつないでいくのか、ロングボールの活用するのであれば、全体としてコンパクトにセカンドボールをしっかりと拾えるポジショニングが大事だったのかなと思います。

個人としては仕掛けるプレーが増えてきた印象です。
コンディション的には非常によくなっていると思います。チャンスメークする部分は今日もできましたが、もっと個人としてはゴール前の迫力や、結局点は取れていないので、そこは課題としてトレーニングしないといけないと思っています。

熾烈な昇格争いにおいてこうした試合で勝ち切れなかったところはどう感じていますか。
特に、今日は清水と磐田が勝ち点をこぼしているのをさっき知ったので、そういうときに自分たちが勝たなければいけなかったと思います。そうした試合がこのような形で終わってしまうと自動昇格圏は離れていきますし、難しくなっていきます。なので残り6試合ではチャンスが少ないようでチャンスはあるので、全部勝てば何が起こるか分からないと思っていますし、また切り替えてやっていくしかないと思っています。

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