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MATCH試合情報

2013 Jリーグ ディビジョン2 第17節 - 東京ヴェルディ vs 愛媛FC

マッチレポート

【試合展開】

4試合ぶりにホームへと戻ってきたヴェルディ。スターティングメンバーには、プロ初スタメンとなる前田直輝が名を連ねた。前半は我慢の展開となった。序盤こそサイドを起点にして攻撃のチャンスを作ったものの、徐々に相手に鋭い出足の前に自陣でブロックを作って耐える時間が増えていく。高い位置でのプレスが機能する場面もあったが、攻撃は単発で終わった。きわどい場面を作られながらもスコアレスで折り返すと、後半早々に歓喜の瞬間が訪れた。49分、鈴木惇の思い切ったミドルシュートをGKがはじき、詰めていた飯尾が押し込んで先制に成功する。その後は、前に出てきた相手の背後を突いてチャンスを創出。やや引き気味にはなったものの、60分には高原のクロスを常盤がオーバーヘッドシュートで合わせて豪快に追加点を奪取。交代で投入された西紀寛、中島翔哉もスペースへと顔を出したり積極的に仕掛けて相手の嫌がるプレーを見せた。試合終了直前にセットプレーから失点したことは反省材料だが、アウェー3連戦を2分け1敗で終えたチームにとって、久しぶりとなる勝ち点3の獲得となった。次節は、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場に水戸ホーリーホックを迎えて、14:00キックオフで戦います。

 

 

 

【試合後選手コメント:MF 16 飯尾一慶選手】

――試合を振り返ってください。

「前半のうちからしっかり攻めていこうと考えていました。けれど、相手もしっかり守って攻めてきたので、サイドからしか攻めることができませんでした。けれど、後半は少しスペースが空いてきたので、そのタイミングで惇(鈴木選手)のミドルシュートも生まれました。スペースが空いたことによって、みんながアイデアを出せてよかったと思います」

――前半から良い形を作れていました。

「サイドからのセンタリングに対して、惜しい場面も何度かありました。けれど、前半は相手もニアに入ってきて、センタリングに合わせることが難しかったです。ただ、何度かやり続けることによって、後半は相手がその場面でかける人数は少なくなったので、カウンター攻撃もできましたし、よかったです」

――今日の勝利は大きいですか?

「久しぶりのホーム試合で勝てたのは良かったです。これからも続けていきたいです」

 

【試合後選手コメント:MF 27 前田直輝選手】

――初スタメンでしたがいかがでしたか?

「試合の前から監督や色んな人に、大丈夫だから自信もってやってこいと言われ、気持ちに余裕ができたので良かったです。けれど緊張はしました。ただ、早い時間帯でシュートまでもっていけたのは良かったと思います。自分でも今までやってきたことをやれば大丈夫だと言い聞かせていました」

――今日を迎えるまではどうでしたか?

「昨日はしっかり寝られました。スタメンかどうかは分からなかったですが、スタメンに向けての準備はしていました」

――最初から積極的に攻めていました。

「チームのためにと考えていました。ここ数試合を見ていて、推進力が欠けていると感じていたので、自分が入って若さやスピードや推進力はどんどん出していこうと思っていました。以前から、スプリントがたくさんできるようにというのは心がけていました。ボランチの横でボールをもらってターンして、スピードアップしてということはずっとやらせてもらっていたので、自信を持ってやることができました」

――真ん中で積極的に勝負を仕掛けていました。

「これまでは、前に2、3人の選手がいたときは横を探してしまっていたけれど、ゴールへ向かっていけば、相手も怖がるだろうと思うようになりました。そういう部分で自分の良さがでるかなと思ってやりました」

――エリア内に侵入していくプレーも見られましたね。

「最後はタカさん(高原選手)に出せたらベストでしたが、右足のクロス精度や他にもまだまだな足りない部分があるので、そこはまたこれから練習していきたいです」

――90分近く出場していかがでしたか

「まだまだ走れるので、今後は守備をもっとタイトにできたらいいかなと思います」

 

【試合後選手コメント:FW 17 常盤聡選手】

――前半は常盤選手がトップ下辺りに位置して、後半からは高原選手がトップ下に位置していましたが、流れからそのようなポジショニングになったのですか?

「時間帯などによって、2トップのうちの1人がボランチをしっかりケアするということはチームとしていつも意識しています。自分がもっとタイトに行かなければいけない場面もありましたし、前線からの守備というのを自分発信で活性化していかなければいけないと思います」

――スペースを作る常盤選手の動きが効いていたようですが?

「3バックの選手間や、サイドのスペースを自分が積極的に使っていく意識はしています」

――ゴールシーンについて。

「ひとつの形としては良い部分を出せました。けれど、90分を通してボールを大事にして、自分たちの時間をもっと増やして質の高いものにしていかなければいけないかなと思います」

――前半からミドルシュートの意識が強いようでしたが?

「守備がゆるい時間帯があったときは、積極的に狙いました」

――ゴールの後のパフォーマンスについて。

「特にそこには意識していませんでした。サッカー選手なので、プレーで見せなくてはいけないので。今日のプレーには課題が残ったので、練習から修正しなくてはいけないと思います。セカンドボールを自分のボールにする力であったり、シンプルなパスを失ってしまうことがあったので、そのような細かい部分でもっと質を高めていきたいです」

 

【試合後選手コメントMF 14 鈴木惇選手】

――試合を振り返ってください。

「全体的に1点を取ってから勢いが出過ぎました。そこで、2点、3点を目指すことは悪くないのですが、もう少しコントロールをしっかりしなくてはいけないと思いました」

――シャドウの部分に入った前田選手について。

「直輝(前田選手)はドリブルで勝負できるし、彼自身も積極的に前へ攻めてシュートまで持っていけていたので、良かったと思います」

――前半からミドルの意識について。

「前半で決めきろうという話はいつもしています。前節と同様に、良い時間の中でなかなか前半に得点を奪えなくて、愛媛に流れが行きかけました。けれど今日は、失点せずにきちんと悪い流れを修正できたのでよかったです」

――徳島戦の反省を生かせましたか?

「そうですね。悪くはない形で前半をスコアレスで折り返して、今日は後半の最初からもう一度きちんとやり直そうと話をしました。それが得点に繋がったので、よかったと思います」

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――試合を振り返ってください。

「前半の展開を考えると、もう少しシンプルに早い段階で勝利を決められるようなサッカーをできれば良いと思っていました。けれど、あのような展開になると辛抱強くやらなくてはいけません。リスクを冒して怖がらすに、ボールより前でボールをもらえる人間が欲しいなと思いました。2点取って勝てたけれど、何か自分たちのサッカーには足りないものがあると痛感しています。細かいトラップや細かいパスミスもありました。点をとった飯尾や常盤も、もう1点取りに行く意欲をもっと試合で出さなければいけないと思います。そこについては満足していません。最後の失点は、自分たちが勘違いしてはいけないということが形になったのだと思います。昇格への確率を上げていくようなチームがする失点ではないと思いました」

――3バックの選手や鈴木選手があまり前へ行かないようですが?

「愛媛の3バックと比較すると、愛媛は前へオーバーラップしていく形で攻めます。私は禁止はしていないけれど、後ろの彼らが勇気を出して前に行くまでには至っていません。そのようにする必要がある試合のときに考えます。よりスピーディーで、アイデアが豊富なことを考えると、3バックの1人が攻撃的であることが理想かもしれませんが、今日の試合では見られなかったです。後ろの人数を減らして、前にいくことが効果的になるという時期が出てくると思いますし、彼らにそのような質がないわけではありません。今はそれよりも、前へ行くタイミングであったり、フィードの精度をテーマにしながらやっています」

――中島選手については?

「進化が見られた試合だったと思います。これからもじっくりと成長させていかなければいけない選手だと思います。今日は難しい時間帯で、彼が得意としない途中交代という形でした。このような役割も彼の経験の中で必要だと思います。本当の意味でのプロになるためにも、コミュニケーションをとってこれからも私が考えていかなければいけません」

 

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