チャンスを確実に得点につなげられるか
前節のEL埼玉戦は相手に先制を許す難しい展開となったが、最終的には4−1で今季初となる逆転勝利を収めた。北村菜々美が2得点、複数選手が関わる形で木下桃香がゴール、さらにはWEリーグ初出場の17歳・大山愛笑が鮮やかなミドルシュートを決めた。
竹本一彦監督は「(最終ライン)4人とGK田中桃子のリスクマネジメントが非常によくできていた」と失点以降の守備を評価。また、「チームの中心選手と若い選手たちにも非常に刺激になる試合だった。これがベレーザの良さ」と手応えを口にした。EL埼玉戦後には、新生なでしこジャパン候補の5人が千葉県内でのトレーニングキャンプに参加し、男子高校生との練習試合にそれぞれ出場した。
今節は新潟Lとの対戦となるが、同じく代表候補に選出された北川ひかるの左サイドからのオーバーラップとクロスには警戒したいところだ。また、第2〜4節にかけて3試合連続得点を決めた道上彩花は新加入ながら早くもチームにフィットし、エース級の活躍を見せている。道上のフィジカルを生かした空中戦やドリブル突破に注意しながら、パス供給となる上尾野辺めぐみ、滝川結女のところを抑えられるかが焦点となるだろう。
5カ月前のプレシーズンマッチでは4−0と快勝しているものの、WEリーグ開幕後の戦いを見ると出場メンバーに少し変化があり、決して気を抜くことはできない相手だ。
各チームが5〜6試合を消化した第6節終了時点で、ベレーザの被シュート数はリーグ2番目に少ない36本。相手に多くのチャンスを与えていないことが分かる。一方で、シュート数はリーグ最多となる計101本を数え、獲得したCKの数も最多の46だ。今後はこれらのチャンスを確実に得点につなげる決定力の向上が、順位浮上のカギを握りそうだ。
ホーム西が丘で2連勝を狙うとともに、WEリーグ中盤戦に向けて良いスタートを切りたい。
対戦相手情報
[直近5試合の成績]
2021/09/12 WEリーグ第1節 ●1-3 vsAC長野(H)
2021/09/20 WEリーグ第2節 △1-1 vs大宮V(A)
2021/09/26 WEリーグ第3節 ○2-1 vsEL埼玉(H)
2021/10/02 WEリーグ第4節 △1-1 vsS広島R(A)
2021/10/17 WEリーグ第6節 ●0-3 vsマイ仙台(H)