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カップ戦などの日程の関係もあり、ヴェルディとしては10月23日以来、18日ぶりの試合を迎えることになる。
直近の試合は、J1第35節アウェイの新潟戦。ホームで浦和を逆転で下し、そこから中3日で新潟に乗り込んだ。試合は、前半こそ両チーム合わせてシュートが1本とにらみ合いのような展開になったが、後半開始すぐの49分だった。CKから齋藤功佑がボレー。これはポストに跳ね返されるが、山田剛綺が押し込んだ。山田剛綺にとってJ1初となるゴールでヴェルディが先制。そこから新潟の猛攻を受けるも全員で耐え、逆に87分には右サイド山見大登のクロスに木村勇大が合わせポストに当たるも、これを谷口栄斗が右足を振り抜いて追加点を挙げた。「浦和戦は勝ったけれども、クローズのところに問題を抱えていた」(城福浩監督)中で、さらに成長を感じさせる勝利。まだ伸びしろを残しながら、最後の3試合に向かうことになる。
そして、「去年の覇者でもあり、今現在首位でもある。神戸は日本の中で間違いなく1番強いチームのうちの1つ」と城福監督も認めるように、今節はJリーグ最強の相手との対戦になる。
その神戸は、ヴェルディが新潟と対戦をした日にAFCチャンピオンズリーグエリートMD3蔚山戦を行っており、その試合を含めここまで公式戦4試合を戦っている。その中で、まずACLEでは、リーグステージ3勝1分で勝点4。上位8クラブがノックアウトステージへ進出するレギュレーションの中で、堂々の首位を走っている。10月27日に行われた天皇杯準決勝では京都を2-1で倒し、11月23日に国立競技場で行われる決勝へと駒を進めた。そして、今月1日に行われたJ1第35節磐田戦に2-0で勝利し、この節で京都に0-1で敗れた広島を抜いて、ついに首位に浮上した。公式戦4連勝という結果以上の勢いを感じさせる。
勢いがあるのはチームだけではない。個人としても、この4試合では宮代大聖が全ての試合でゴールを決めるなど5得点を挙げている。また一方で、城福監督も指摘しているように直近のACLEリーグステージ MD4光州戦では酒井高徳、武藤嘉紀、大迫勇也といった主力の3選手を温存している。今節に向けて、死角はほとんどない。
その相手にどう戦うか。こちらも指揮官はこのようなことを言っている。「切り替えの早さやインテンシの高さ。それを、技術レベルが非常に高い選手がむしろ率先してやっている。 なので、神戸のやり方に対しての対策はある意味ない」。まさに真っ向勝負となる様相だ。
その中で注意しなければいけないのは、「試合の入り」だと話すのは翁長聖。常日頃から若い選手たちに声をかけるベテランは、
「相手は連戦で疲れているかもしれないですけど、逆に自分たちは試合をしていない。その中で、試合の入りの部分で注意をしないといけないと思います。ガバっと相手に飲み込まれてしまったら、おそらく取り返しがつかなくなってしまう。チームのみんなはわかっていると思いますが、もう一度考えないといけないところだと思います」
と話している。思い返せば前回対戦は、その前の試合で町田に大敗を喫し、出直しとなった試合だった。翁長のクロスが相手のオウンゴールを誘発し、その1点を守り抜いて勝利となった。システムを変更したことなど様々な勝因が挙げられる中で、特に前半は一方的に攻められた中でも強い気持ちで耐えたこと。それが勝利につながったと言える。今節も、その時と同様に、最初から強い気持ちで90分を戦い抜きたい。
(写真 近藤篤)