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2024.09.22 トップ

Match Preview #31

Match Preview

「成長こそが、我々の武器」

今季初の3連勝で、暫定ながら順位も今季最高位の6位に浮上。ここに来て5試合で順位を7つ上げており、今季最大の目標である「残留」について大きなアドバンテージを得ていると言えるだろう。

前節、3連勝中の札幌を相手にアウェイに乗り込んだ。序盤から落ち着いた戦いとなり、両チームとも決定機と呼べるようなシーンはほとんどなく、ゴールの可能性があったといえば34分の山田楓喜のミドルシュートくらい。後半に入ってから、両チームとも勝点3に向けてギアを上げる形になった。

47分には鈴木武蔵のスルーパスに駒井善成の抜け出しからシュートを打たれるが、マテウスが抜群のセーブで防ぐ。逆に54分、齋藤功佑のスルーパスから山見大登の折り返し。これはGKにクリアされるも、こぼれ球を山田楓喜が押し込んで先制に成功。すると札幌は64分に、ともに190cmのアマドゥ バカヨコ、ジョルディ サンチェスを投入し、70分には鈴木武蔵を下げてDFの岡村大八を最前線に入れるなど、ロングボールに活路を見出す形になる。それに対しヴェルディの守備陣は危なげなく対応し、後半途中からバトンを受けた攻撃陣が何度も駆け上がりカウンターを仕掛ける。全員が最後まで出し切る姿勢が、結果として表れた。90+7分、チアゴ アウベスが前線でボールをキープ。松村優太に出して、その折り返しから待望のヴェルディ加入後初ゴールが生まれダメ押し。3試合ぶりのクリーンシートで、6試合ぶりの完封勝利となった。

大きな勝利であることは間違いない。ただ、そこで満足することはもちろんないだろう。次は、約1ヶ月ぶりのホームゲームとなる。綱島悠斗も「味スタの雰囲気は最高で、選手を奮い立たせてくれるファン・サポーターの力がある。そこでプレーできるのはすごく嬉しい。たくさん見に来てくれるファン・サポーターのためにも何としても勝点3を掴み取って、4連勝したい」。勝利への想いは、とどまるところを知らない。

一方の鳥栖は前節、アウェイで川崎Fと対戦している。試合は壮絶な打ち合いとなった。まずは11分、川崎Fが右サイドから小刻みなパスをつないで左サイドに展開。橘田健人のシュートがディフェンスに当たって絶妙なコースに変わる不運なゴールで先制を許してしまう。それでも、前半は0-1で持ちこたえる。鳥栖は後半に入って51分に、福田晃斗のクロスに富樫敬真が競り勝ち、こぼれ球を久保藤次郎が蹴り込んで同点に。だが61分に、ゴール前のファウルから大島僚太のクイックリスタートに反応できず、脇坂のパスから家長昭博に押し込まれて再び勝ち越しを許す。そんな状況であるも、90+1分にハンドで得たPKを清武弘嗣が決めて執念で同点に追いつく。4試合ぶりの勝点が目の前に迫っていたが、90+10分だった。マルシーニョのクロスをクリアミス。山田新に押し込まれて、痛恨の勝ち越しゴールを許してしまった。鳥栖はこれで3連敗のあと引き分けを挟んで4連敗。8試合勝利がない。

ヴェルディとしては札幌、鳥栖と、現在下位に沈むチームとの対戦が続いており、前節の札幌のように状況によっては“捨て身”とも言える戦いに挑んでくる可能性もある。マテウスはこう言う。

「(終盤は)パワープレーでくる可能性ももちろんありますし、何が何でも点を取りにくると思います。そのような中でも自分たちは、前節の札幌戦を見ると、後半から出た選手も含めてファーストラインとセカンドラインのコンパクトさがしっかり保てていました。そのおかげでファーストボールにしっかり勝った後、セカンドボールの対応がチームとして良かったと思います。それを引き続きやっていきたいです」

と具体的なイメージもある。

モチベーションも高く、そして準備も抜かりない。目の前の試合に全力で取り組み、連勝をまた1つ伸ばしていく。

(写真 近藤篤)

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