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2024.05.18 トップ

Match Preview #15「勝って過去を超える」

Match Preview

「勝って過去を超える」

「Jリーグの日」。1993年5月15日のJリーグ開幕から31年が経過した日に行われた前節は、G大阪と対戦した。キックオフ早々に、染野唯月がミドルシュート。これはGKに触られてわずかにゴール左に外れる。ただ、このプレーを城福浩監督は「チームの姿勢を示したもの」と評価している。鹿島戦の課題であった前半の戦い方。それを克服してみせ、試合の入りは悪くなかった。さらに11分には、右からのCKにファーから千田海人が頭で合わせる。25分には、同じく山田楓喜のCKから綱島悠斗がヘッド。このシュートをGKが弾いたところからゴール前が混戦。選手たちが次々と足を出すが上手くヒットせず、あと一步のところで押し込むことができない。得点への期待は高まったものの、ゴールを奪うことができずに前半は0-0。

後半は負傷交代などアクシデントもあった中でも、ヴェルディは積極的にゴールに向かい勝利を狙いに行く。83分には森田晃樹の強烈なミドルシュート。しかし、これもGKがセーブ。試合は後半アディショナルタイムに突入。これまで何度も奇跡を起こしてきた「ヴェルディ劇場」を期待したファン・サポーターによってスタジアムのボルテージはより一層高くなったが、最後までG大阪のゴールを割ることができずに今季3度目のスコアレスドローとなった。

試合を通して相手にチャンスを作られることは少なかったが、逆に守備力の高いG大阪に対して後半はなかなか決定機を作ることができなかった。「アイディアと精度は、このチームにとってもう1つクリアしなければいけない課題」と指揮官は次の試合への宿題を口にしている。

なぜなら、今節の相手は町田だからだ。G大阪が10失点でリーグ最少タイ、そして町田は11失点でリーグ3位と2試合続けて守備の堅いチームとの対戦となる。つまり、早々に課題を克服しなければ、勝点3は見えてこない。

その町田は前節C大阪と対戦している。シーズン序盤にリーグ首位を争っていた両チームの戦いは、最後まで勝負の行方の分からない試合になった。31分に、C大阪はCKの流れから為田大貴のクロスに山田寛人が合わせて先制に成功、かに思われたがVARの介入の結果、オフサイドで得点は取り消し。試合は後半に突入すると70分、右サイドから抜け出したナ サンホの折り返しをオ セフンが強烈なボレーで合わせて町田が先制。だが82分、町田は自陣ペナルティエリアでレオ セアラを倒してしまいC大阪にPKが与えられる。これをレオ・セアラ自らが決めて土壇場で追いついた。試合はこのまま痛み分けかと思われたが、後半アディショナルタイムにクロスからミッチェル デュークが頭で決めて町田が劇的勝利。町田は首位神戸に食らいつき勝点差0で2位につけている。

先制点を奪ったオ セフンは、今季町田に加入して覚醒。これまで6得点を奪っているほか、空中戦勝利数143は、2位のマテウス ペイショットの81と比べるとダントツの数字だ。前線で起点を作らせてしまうと、町田の思う壺。ここをどのように対策するのかというのは、今節の見どころの1つになるかもしれない。

見どころといえば、他にもある。現在ヴェルディは11戦負け無しとなっている。「引き分けが多いので、全くもって胸を張れるような11試合負けなしではないと思います」と城福監督は振り返るが、今年の「Jリーグの日」に作った11戦負け無しという記録は奇しくも1993年~94年に作った記録に並び、ヴェルディのJ1におけるクラブ歴代2位タイとなった。

今節で31年前に作った記録を更新すること。ただ、それは引き分けで達成するのではない。勝って過去を超えていきたい。

(写真 近藤篤)