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MATCH試合情報

2013 Jリーグ ディビジョン2 第15節 - 北海道コンサドーレ札幌 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

アウェー3連戦の2試合目となったコンサドーレ札幌戦。5月下旬とは思えない肌寒い天候の中で始まった試合は、ヴェルディが出足の鋭いプレッシャーと攻撃への素早い切り替えでチャンスを作り、試合の主導権を握る。7分には、右サイドで中島が仕掛け、高原、飯尾とつないで飯尾がフリーでフィニッシュ。これはGKの好セーブに阻まれたが、その後もセカンドボールを高い位置で拾い、相手陣内で試合を進めていった。

ところが、30分を過ぎた頃から、突然のようにリズムとテンポが悪化する。足が止まり、ボールウォッチャーとなって相手の反撃に対応する場面が目立ち、自陣の深いところまでボールを運ばれる。そして38分、最終ラインに吸収されていた福井と石神のギャップに入られ、裏に抜けた岡本に先制点を奪われる。前半は1点のリードを許して折り返した。

流れを変えるべく、ヴェルディは後半から石神に代えて常盤を投入。徐々に球際での強さを取り戻し、リズムを取り戻して猛攻を仕掛けた。後半から左サイドに入った中島を起点に反撃に出ると、60分に相手ペナルティエリア左脇でフリーキックを得る。一度は相手に撥ね返されたが、こぼれ球を中島、高原、福井とつないで、相手DFとGKの間に入ったボールにいち早く常盤が反応して同点ゴールを挙げた。その後も決定機を作ったヴェルディ。67分には、攻守の素早い切り替えから、飯尾のスルーパスに小池が抜け出してゴール前に迫った。しかし、シュートは相手GKに当たってゴールから弾き出された。

終盤に入ると、両チームともにリスクを背負って攻撃を仕掛け合う展開になり、どちらに1点が転がり込んでもおかしくない流れに。しかし、肝心なところでミスが出て、ともにフィニッシュまで持ち込めずに1-1で試合を終えた。

ゴールデンウィークから続いた連戦の一区切りを迎えたヴェルディだが、決してリズムは悪くない。次節の徳島ヴォルティス戦に向けて、今度こそ勝ち点3を手に入れるためにしっかりと準備を進めていく。

 

 

 

【試合後選手コメント: GK 1 佐藤優也選手】

――今日は古巣のコンサドーレ札幌との対戦でしたが?

「やり辛さはありませんでしたが、ただ仲の良い選手に点を取られたというのは悔しい部分はありますね。チームとしては、1点を取られた中でもこうして追いついたというのが、アウェー3連戦の2試合目でできたというのが収穫と捉えればいいのかなと思います」

――先制された後にしっかりと切り替えることができた?

「ガクッとなりかけたけど、声を掛け合ってチーム一丸になってアウェーで勝ち点1をとれたことを前向きに捉えていきたいですね」

――特に終盤の戦い方は非常に難しかったのでは?

「終盤に関しては、お互いにリスクを背負って攻める中で、どちらかが1点を取ればという展開で、結果は1-1のまま終わったという印象です。何よりも大事なのは、1点取られたところで崩れて、2点3点と取られることを頭に浮かびがちですが、失点を1点にしっかり抑えてそのまま試合を終えることができたことです」

 

【試合後選手コメント: FW 17 常盤聡選手】

――得点シーンを振り返ってください。

「役割としてニアに走り込んで、ボールがファーに流れた時には、それに対して反応する動きをしていました。そしたら、諒司が上手くDFとGKの間にヘディングでボールを落としてくれたので、相手よりも先に反応することができました」

――リードされた中で投入されて、重要な役目を持っていた?

「流れを変えたいという意図で投入されたのは分かっていたので、そこでゴールに絡むということと、1-1にした後にウチのペースで攻められた時間帯もあったので、そこでかさにかかって畳み掛けて逆転まで持っていきたかったですね」

――逆転まではもう一歩?

「途中から出た自分が、連戦で疲れている皆の分ももっと献身的にプレーするということを積極的にやりたかったですね」

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――今日の試合を振り返ってください。

「色々な意味で、こうした先制された時にどうやって自分達のほうにゲームのリズムを持ってこられるか。環境的な部分や中3日という相手よりも短い準備期間など、色々な部分で言い訳ができてしまう状況の中で、言い訳もしないでここまで準備した選手をしっかり評価したいと思うし、勝ち点1という結果を決してネガティブに捉えずに、我々にとって次につながる勝ち点1として受け止めて次のゲームに向けて準備をしていきたいです。今日のようにボールを転がすと跳ねるピッチだと、なかなかピッチを横切るパスを使えなかったり、相手が食いついてくるパスを出せなかったり、自分たちの持ち味を出すのが難しい側面があります。また、くさびのパスをFWに入れても収まりがいつもよりも甘く、くさびのパス自体が少なかったりする部分もありました。そういう部分では、自分達のリズムやテンポがなかなか出しづらいゲームではあったのですが、前半に点が取れていれば展開は大きく変わったとも思います。そういう展開の中でコンサドーレさんに先制点を取られてしまった。後半は積極的に動いていくしかないと考えていましたし、選手を交代することでゲームが動けばな、という思いで常盤を投入しました。効果的な交代もあったし、もうひとつ効果が出なかった交代もあったのかなというのが正直なところです。ただ、冒頭でも言ったように、こういう中2日、中3日という連戦の中でハードワークをしてくれた選手を評価しつつ、次の試合に向けて切り替えて、メンタル的にも肉体的にも良い形でピッチに立てるように、お互いに努力していきたいと思います」

 

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