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2024.10.12 ベレーザ

Beleza Match Preview #9

大事なのは『勝負の際』の部分

水曜日は悔しい結果に終わった。前節ベレーザはアウェイで2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージ 第4節・AC長野パルセイロ・レディース戦に臨んだ。試合の序盤からペースをつかんだのはベレーザだった。そうすれば必然的に得点が取れるのが今の良さだ。16分、右CKからニアで村松智子が頭でコースを変え、ファーから岩﨑心南がヘディングで押し込んで先制に成功する。さらに31分には、相手陣でボールを奪った坂部幸菜が素早く前線にフィード。松田紫野の絶妙な落としから樋渡百花がゴールに叩き込んで追加点を奪った。このまま前半を終えたかったところだが、44分に手痛い失点を喫してしまう。相手のダイレクトパスにマークが剥がされ、最後はナッタワディ プラムナークに落ち着いて決められて1点を返されてしまう。この試合における1点の価値は予想以上に大きく、「相手は前半の最後に点を取ってきて、後半やってやろうっていう気持ちがすごく見えて、それに押されてしまった」(岩﨑)というように、チームとして受け身の形になってしまった。悪い流れのまま試合は進んで68分にはクロスから中村恵実に決められて同点に。後半はチャンスがなかったわけではないが、決めきることができずにドロー。それでもグループA首位はキープしている。この勝点1をカップ戦の残り2試合につなげていきたい。

 

一方のマイナビ仙台レディースは、ここまでリーグ、カップ戦ともに勝利がない中で、SOMPO WEリーグ第4節・大宮アルディージャVENTUS戦を迎えた。リーグ戦3試合で8失点と苦しむ中で、それらを修正して臨んだようだ。前半は相手のシュートを3本に抑えるなど危なげなく0-0で終えると、8失点中6失点を喫している勝負の後半へ。攻め込まれる時間が長くなったものの、それでも必死に耐え、終了間際には船木里奈の折り返しに奥津礼菜が放ったシュートがポストに助けられるなど、ギリギリの状況ではあったが、今季初のクリーンシート、そして初めての勝点獲得となった。一方で、この試合は90分を通してシュート0本で終わったように、ほとんどチャンスを作ることができなかった。

 

水曜日にはWEリーグ クラシエカップ グループステージ第4節・アルビレックス新潟レディース戦。第4節とは言っても、グループBは3チームで争う変則日程のため、これが3試合目になる。マイ仙台としては、この試合に勝利しなければグループステージ敗退が決定する。つまり、得点を取らなければならず、そのためには積極的なシュートが必要だった。リーグ戦とほぼ同じメンバーで入った試合だったが、前半39分に中盤でコンビネーションの乱れからアルビレックス新潟レディースにボールを奪われ、有吉佐織のクロスを滝川結女に合わせられて失点。後半は交代選手の頑張りもあり互角以上の戦いをみせるも、スコアは変わらず0-1で敗戦となった。この結果により、マイ仙台はグループステージ敗退が決まっている。

 

見方を変えれば、マイ仙台はこれでリーグ戦に集中できるということでもある。現在最下位と苦しんでいるが、上記のようにリーグ前節勝点を奪ったことで、風向きが変わったとも考えられる。

 

ベレーザとしては、そうしたチームに対して、まずは失点をしないこと、そして勢いづけないこと。ベレーザは公式戦2試合連続で、前半終了間際の時間帯に失点しており、またその前のリーグ第3節・新潟L戦では後半アディショナルタイムに失点をしている。いわゆる『勝負の際』の部分での失点が続いており、この部分を無失点で乗り切ることが求められることになる。

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