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MATCH試合情報

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 2回戦 - 東京ヴェルディ vs AC長野パルセイロ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
平日にすごくいい雰囲気を作ってくれたファン・サポーターと一緒に喜び合えたことはよかったと思います。本当に平日にこれだけ集まってくれたことに感謝しています。こういう試合というのはプラン通りにいかないものだと思っていました。中2日でJリーグがあるので、誰を何分出場させて、何分で代えるかというプランは、何通りも考えていました。アクシデントがあるものだと思っていましたが、怪我人のアクシデントというものは、我々の中では少し想定していなかったところもあります。選手はよく乗り越えてくれたと思いますし、最後まで高い集中力のある試合をやってくれたなと思います。今日メンバーに入れなかった選手たちも残り組として非常に厳しいトレーニングをやっていますし、今日出た選手も全員が2日間でしっかりリカバーして、全員で広島戦に向かいたいと思います。

スタメンを含め今日の18人を選択した基準について聞かせてください。
まずは絶対に勝ち上がるというメンバーにしました。ただ、中2日でJリーグがあるので、我々が抱えている状況の中で、どういうふうに回すかというところは、ギリギリまでスタッフの間で議論しました。今日90分やってほしい選手がアクシデントで交代したりもしたので、我々の想定にはないような形で長くプレーした選手もいましたが、とにもかくにも天皇杯でできるだけ上まで行きたいですし、ルヴァンを負けているぶん、この大会に懸けるものもあるので、天皇杯とJリーグの両立をどう目指していくかというようなメンバーでした。

2ゴールを決めた袴田選手の評価を聞かせてください。
彼はヘディングでゴールを決められる選手で、もちろん左足も持っていますけど、攻撃という意味では我々の大きな武器になると思います。今は守備の課題に取り組んでいる最中ですが、攻撃の面で彼のよさ、ストロングをしっかり出せたということはよかったです。ただ、守備もトータルで、さらに我々の選手層を厚くしてもらえるように成長してほしいです。少し自信を持った部分もあると思うので、より彼を成長させるいい機会だと思います。

90分間出場した食野の選手の評価を聞かせてください。
彼のボールをピックアップする能力と、前に運ぶ、それはドリブルではなくて前へパスを送るという、そこの視野の広さというか、奥の深いところまで見えるという意味では、練習の中で我々は高いレベルにあると思っていました。こういう公式戦で、その部分をしっかりチームの軸として攻撃ではタクトを振ってくれたなと思います。(後半途中から)シャドーにしたのは、もうひとつ前の窮屈なところでも、それがやれるかどうかというところが彼の課題だと思っていたからです。攻撃面で言えば、ボランチエリアの我々が「へそ」と呼んでいるエリアでのピックアップ能力というのは、このチームでもおそらく指折りのものを持っている。もう1個狭いところでどうプレーするのか。あとは守備のところです。そこはさらに要求していきたいと思いますし、彼のような選手が成長していってくれれば、このチームにとっては選手層の厚さにつながっていくと思うので、今日はいい確認ができたなと思います。

2つのポジションでプレーした山見選手の評価を聞かせてください。
彼は攻撃については本当に先発で出てもおかしくない選手ですし、今日のプレーを見ても、より長くプレーさせたいなと思わせる選手だと思います。彼ともずっと話し合ってきています。守備のところは、ヴェルディに入ってから、言われて気がつくというサイクルでした。そこから、彼がこのケースではここに戻るべきだとか、我々が何も言わなくても、言われる数秒前にポジション修正をするといったところが、オートマチックにできていけば、本当に高いレベルで先発争いをしていく能力はありますし、彼の決定力やクオリティというものは、ゲームチェンジャーとしても活かしていきたいと思うので、よりストロングを活かすことと、彼の課題を克服するところを、引き続きしっかりアプローチしていきたいなと思います。

城福監督の指導のもと結果を出している木村選手の成長について聞かせてください。
我々がこれまで特別なアプローチをしたというよりは、彼が元々持っている能力があって、それを我々も認識していました。それは強化部で言えば、彼が大学生のころからですし、我々で言えば、彼が金沢に行って、試合にそんなに長い時間出られなくても、この選手が能力があるというのを我々は認識していました。ただ、自分がというよりは、彼がどういう覚悟を持ってこのチームに来たかということが大事だと思います。もちろん、何度も何度も、我々はチームとして大事にしていることは言い続けます。ただ彼の取り組みに対しての信頼感もありますし、変化というものも見続けてあげようと思っています。コーチ陣もみんな努力はしていますけど、何よりも彼が不退転の気持ちでこのチームに合流したということが大きいと思います。

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選手コメント

DF 26袴田 裕太郎

チームを勝利に導く加入後初ゴールを含む2ゴールとなりました。
結果を残すという気持ちで挑んだので、2ゴールというところで、勝利に貢献できたことは本当にすごく自信にもなりましたし、すごく嬉しく思います。

1点目を振り返ってください。
(食野)壮磨がいいボールを上げてくれたので、そこに感謝したいです。あとは気持ちで押し込みました。

2点目を振り返ってください。
隙を作らないというところは、チームの練習でも常にやってきました。ああいうところに来るかもしれないということを信じて、練習からやり続けていたので、本当に練習からやっている成果なのかなと思います。

ウイングバックでの感触はいかがでしたか?
先日の明治大学との練習試合でも運動量というところは課題としていたので、まだまだピッチで上下動をしなければいけないというところはあります。もっともっと攻撃も守備も自分からアクションを起こして、自分からもっと動けるようにというところは意識してやっていきたいです。天皇杯だけではなくて、リーグ戦でも自分が試合に関わって、本当に与えられた時間で少しでも勝利に貢献できるようにしたいという気持ちが強くあるので、次に切り替えて毎日練習からやっていきたいです。

ボールを奪われた際の切り替えや前からの守備というところの手応えはいかがですか?
前半の入りのところでは、ちょっと相手に呑まれてしまったというところはあったので、本当に前半の入りからもっともっと自分たちから仕掛けるというところは、もっとやらなければいけないです。課題もたくさんあるので、そういうところを突き詰めてやっていくことが、成長につながると思うので、練習からもっとやっていきたいと思います。

中2日で臨む広島戦に向けて改めてアピールしていきたい部分を聞かせてください。
与えられたポジション、与えられた時間でアピールするというところもそうですし、メンバーに入るために競争があるので、ひとつ今日は結果を残せたので、またチャンスが来るように信じてやり続けるというところをやっていきたいです。

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FW 27山田 剛綺

ゴールシーンを振り返ってください。
ソメ(染野)は絶対に前を向いてトラップしてくれると思っていたので、ソメがいいところに止めた瞬間に、斜めの動きで抜け出すという感じでした。あの形は結構練習でも自主練のところでやっている形だったので、あとは余裕をもってキーパーを見て、落ち着いて決められたかなと思います。

試合展開からみて貴重な先制点となりました。
相手もすごく縦に速いサッカーで、ひとつのチャンスを決めてくる力があることはわかっていました。自分たちは90分間緩めることなく、常に前から狙っていました。その結果5点が入りましたが、1点では満足できていなかったので、チームとしても連続得点且つ無失点で終えられたことはすごくよかったのかなと思います。

結果にこだわっていた中で得点を決めました。
今シーズンは同じポジションの(木村)勇大やソメ(染野)とかが結果を残しているなか、自分はなかなか試合に出られなかったり、結果を残せていませんでした。本当に悔しさもありながら日々練習をしていて、そのなかで今日はひとつ点を取れたことはよかったです。ただ、まだまだもっと取れると思いますし、結果を残さなければいけないと思っています。これに一喜一憂せず、もう中2日でリーグ戦があるので、そこに向けてやっていきたいなと思います。

競り合いの場面で観客を沸かせるプレーも多くありました。
競り合いのところは、本当に自分のなかで自信を持っているので、そこは相手どうこうではなく、自分の間合いで跳べるタイミングで跳べれば、勝てる自信はあります。そこはできたかなと思います。

90分を通して守備の貢献度も高かった印象です。
最後はバテてはいましたが、本当に何点入ろうが、自分たちはひとつも抜かないというチームを目指しているので、本当に1人でもバテて走らなくなると、一気に崩れると思うので、90分間やり続けるというところは意識してやっていました。

今日は関西学院大学出身の山見選手と木村選手の3選手全員がゴールを決めました。
大学でもなかなか3人同時に出ることはなかったので、こうやって3人で出て、全員が結果を残せたということはすごく嬉しく思います。

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MF 28食野 壮磨

試合を振り返ってください。
練習試合や練習から自分のよさを意識して取り組んでいたので、そこがこの試合でも出せたと思うので、それはよかったと思います。

今日は攻撃時に余裕も窺えるプレーでした。
トレーニングからレベルの高い練習ができているので、今日の試合でも少し余裕を持ってプレーできたところはありました。ただ、まだまだ試合終盤になるにつれてちょっと引き出す動きとかが少なくなっていましたし、後半はミスも何回かあったので、そこは修正しないといけないです。

効果的に縦パスを入れる場面も目立ちました。
森下コーチからは、常に前にパスをつけるプレーを意識しろと言われているので、できるだけバックパスではなくて、ボールを受けて前につけていくというのは意識してやっていました。元々、大学のときはもう1個前のポジションで、よりフォワードやサイドハーフの選手の背後に出すプレーが多かったので、それはボランチになっても、そこを狙いながら相手が下がったところで、1.5列目の選手につける。そこは自分がそのポジションをやっていたので、このタイミングでほしいなという感覚もある程度わかるので、そのタイミングでつけたりすることは意識しました。

後半途中からシャドーの位置でもプレーしました。
攻撃もそうですが、あの時間は守備でいかにクローズできるかというところだったので、もう少しスイッチをかけながらプレスバックしたかったです。最後に少し危ないシーンが何回かあったので、そこは反省しなければいけないところだと思います。

3バックへの変更によってボランチでプレーする際にはどういったところを意識していますか?
守備は前から行くときにはしっかり人を掴んで、自分のところで奪うか、もしくはしっかり自分のところに誘導するコーチングというのを意識しながら、構えるところではしっかりスライドして、間を空けないというか、ギャップを通されない、外回しにさせるというのは、意識しながらやっています。

ポジション奪取へのアピールというところはいかがですか?
まずはチームの勝利に貢献するということが一番だったので、勝利できたことはよかったと思います。ただ、もっと欲を言えば、ゴールに絡むプレーというところは、そこで勝負していかないといけない選手だと思うので、課題だなと感じています。

ヴェルディでのプレーを通して成長を実感している部分を聞かせてください。
攻撃においては1列下がった位置なので、ゴールに直結するプレーだけではなくて、より前の選手につけていく、チームとしてのビルドアップを前進させていく役割を担いながら、そこで自分のよさを出せていると思いますし、そこは成長している部分です。ただ、まだまだ守備のところで奪い切るという部分では、J1でやっていくにはまだまだ課題だと感じています。

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