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MATCH試合情報

2020明治安田生命J2リーグ 第22節 - 東京ヴェルディ vs ギラヴァンツ北九州

マッチレポート

【試合展開】

シーズン前半を7勝7分7敗というイーブンの成績で終えて、今節から後半戦に突入した。会場はピッチとスタンドの距離が近く、近年の成績も好調な味の素フィールド西が丘。必勝に地に迎えたのは、前半戦で攻撃志向同士の対戦として注目を集めた一戦で力負けしたギラヴァンツ北九州だ。

 

前半戦の戦いでは、序盤に複数のチャンスを作っており、それを決め切っていれば結果は違っていたと悔やむ選手もいるなど接戦を落とした。そのリベンジの舞台が後半戦の初戦となった。ここ3試合勝利から遠ざかっているヴェルディからすると、首位を争っている相手から勝利し、反攻のきっかけとしたい一戦。

 

前節メンバーから漏れた福村貴幸がスタメンに戻り、井出遥也が出場停止の中盤は佐藤優平と山本理仁がフロントボランチを組み、リベロには藤田譲瑠チマが入った。

 

立ち上がりから前線での圧力をかけてくる北九州。前半戦同様、相手はハイプレスとショートカウンターを仕掛けてきた。ラインを高めに設定する相手に対して、後方でプレスをいなしながら、早めにスペースを使って押し返すヴェルディ。最初のチャンスは14分、相手のロングボールを撥ね返したボールを佐藤が受け、右サイドのスペースへスルーパス。山下諒也が抜け出してシュートを放つが、相手DFにブロックされる。17分には相手に中央突破からゴール前に押し込まれると、若狭大志のシュートブロックがポストに当たったこぼれ球がゴール正面に転がる。相手選手がプッシュする手前、ギリギリのところで平智広が足を先に出してなんとかクリアした。19分にはヴェルディにチャンス。左からのコーナーキックを相手が中途半端にクリアしたボールをペナルティエリア内で拾った山本が左足でシュート。枠を逸れたが、ゴール前で高橋祥平が頭でプッシュしてゴールに流し込んだ。しかし、これは高橋のオフサイドをとられてノーゴール。その後も相手陣内の深い位置までボールを運び、選手個々の巧みな位置取りでギャップを使い、数的優位を作りながらゴールへ迫る。リズムとテンポが生まれてきたところで試合が動く。23分、最終ラインからGKのマテウスを通じて左サイドから右サイドへとボールを動かし、山下のスピードを使って深い位置までボールを運ぶ。サポートに入ってきた藤田がボールを受けると、ペナルティエリア際で相手DFと駆け引きした小池純輝の足元へくさびのパスが入る。ワンタッチで相手DFを置き去りにすると、クリアされる前に小池が滑り込みながらシュートをゴール左へと叩き込んでヴェルディが先制に成功した。

 

その後も攻め手を緩めないヴェルディ。30分には相手の背後を突いて山下がゴール正面でフリーでパスを受けてシュートチャンスを迎えるが、前に出たGKを見て打ったシュートは必死に追った相手DFにクリアされた。35分にはゴール目前でギャップに入られ、フリーでシュートを打たれるが、後方から足をだした若狭がシュートコースを変える巧みな守備を見せて危機を脱する。動きの激しい試合は終盤に入っても止まらない。40分にはカウンターから山下が抜け出し、一度はシュートブロックされるが、こぼれ球を拾った藤田がフリーでシュートを打つが、狙いすましたシュートはゴール右へと逸れた。なおも手を緩めないヴェルディ。42分には井上潮音のスルーパスに佐藤が抜け出し、ゴール左の位置でGKと1対1の局面を迎えるが、コースを狙ったシュートは相手GKにブロックされてわずかにゴール右へと逸れた。

 

勢いを持ったヴェルディは後半に入ってもギアを落とさずに前に出る。50分にはこの試合でもっとも美しくもっとも決定的なチャンスを作る。右サイドからの攻撃を一旦リセットすると、平から左サイドに開いた佐藤へ。佐藤はワンタッチで前方の小池に当てる。小池はサポートに入った佐藤に戻し、さらに佐藤は前線のスペースに入ってきた福村を使う。ワンタッチで中央の井上に当てると、さらに井上はワンタッチでゴール左手前のスペースへ。そこに勢いを持って走り込んだ佐藤は、相手DFを引きつけてゴールを横切るパスをファーサイドへ。フリーで飛び込んできた山下に合うが、わずかに足先を抜けてボールを押し込むことができなかった。ワンタッチで面白いように人とボールが有機的に絡み合い、北九州を完全にボールウォッチャーにする崩しを作った。直後にもチャンス。51分、カウンター気味に山下が右サイドのスペースへ抜け出すと、左サイドから中央に走り込んできた小池にアーリークロス。小池が狙いすましたヘディングシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。その後も相手の反撃をいなしながら前に出る場面を作るが、徐々にセカンドボールが拾えなくなり、自陣に押し込まれる時間が増えてくる。その中でも、決して焦れることなく、簡単には崩させないヴェルディ。80分には右サイドからインスイングのクロスボールを入れられると、DFの間に入られてヘディングシュートを打たれるが、ゴール左隅を捉えたボールはマテウスが鋭く反応して枠からかき出した。

 

追加点を狙いにいきたいヴェルディは終盤に投入された大久保嘉人が前線を活性化させ、決定的なボールをゴール前に入れるなど反撃姿勢を見せる。そのまま守備も焦れることなく相手の猛攻に耐え、小池のゴールを守り切って4試合ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 

ここ3試合は勝ち点を逃した以上に内容の部分で停滞感があったが、この一戦では相手を棒立ちにさせるような華麗な崩しを見せるなど、きっちりと修正して自分たちのスタイルを取り戻した。指揮官が強調する「相手を見る」ことの意味が随所に表われた一戦。その精度を磨き続け、後半戦は一気に勝ち点を積んでいきたい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
後半戦のスタートの試合、また我々にとっては1カ月ほど前にアウェイの地で非常に悔しい負けをした。その悔しさが残る中での、今日はリベンジマッチということでしたが、選手たちと気持ちをひとつにして今日の試合を迎えました。そういう中で立ち上がりから、本当に我々のプラン通りによく選手がやってくれて、いつも毎試合思いますが、改めて素晴らしい選手たちだなと感じさせられる試合でした。ある程度、相手の北九州さんのボール回しはプラン通りで、そこからどうやってどこで奪って、その後に我々の言うところのコントラ(カウンター)をどのタイミングで発動して決めていくということは、ミーティングや短い時間のトレーニングの中で少し確認しながらやりました。選手たちは本当によくやってくれたと思います。 欲を言えば、もちろん我々が目指している、理想に掲げている、さらなるボール保持、90分間を通してのゲームの支配という部分に関しては、もう少し長い時間やれたという反省はありますが、金沢戦を含めこの試合も最終ラインを中心にゼロで抑えたことは、我々がさらに成長していく中でのひとつの大きな成果だと感じています。一人ひとりが本当に気持ちをひとつにして身体を張って失点を許さないというところは、選手たちの素晴らしさに頭が下がりますし、本日のマンオブザマッチに選ばれたマテウスがあらためて言っていましたが、「僕がもらう立場にない。最終ラインを中心に本当に全員で守備ができていた」と、彼が言っていましたが、まさにその通りだと思います。我々が目指している全員攻撃、全員守備というところを、さらにここから質を上げて一戦一戦大事にまた戦っていきたいと思います。 とにかく、首位の北九州さんを相手に素晴らしいファイトをしてくれた選手たちに感謝したいです。そして、この西が丘という我々にとっての本当の聖地のひとつであるこの場所で、サポーターの方々も本当に気持ちを込めて力を与えてくれたことを本当にチームを代表して心から感謝したいと思います。また、さらに良い試合ができるように選手たちと良い準備をしたいと思います。

今日の布陣や戦い方に関して以前からオプションのひとつとして準備していたのか、対北九州という部分で採用したのか、どちらでしょうか?
我々のサッカーが研究されてくる中、自分の中で持っていたと言いますか、思い描いていたオプションと言いますか、ひとつ上の積み上げの段階のひとつが、非常に選手たちがよく理解してやってくれたと思います。

残り15分間のゲームプランに関して交代カードの切り方含め、どのように考えていましたか?
自分たちでボールを持って相手を押し込んで残りの時間を使いながら追加点を狙っていくというプランは自分の中でありましたが、本当に相手チームがパワープレーに近い形、セットプレーでの空中戦というところも考えながらドゥー(近藤)に入ってもらうのはプラン通りでした。よく中の選手たちがやってくれたと思います。

守備に関していつもの4-4-2ではなく4-3-3の形でセットして守備をした狙いを聞かせてください。
北九州さんをしっかりと分析した中での守備の対応でした。そして、北九州さんのサイドバックが非常に高い位置を取る中で、その背後を効率よく取っていくという部分で我々のワイドストライカーを前に保存する形を取りました。守備とその後の攻撃のことを考えていく中で今日の並びで組みました。

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選手コメント

FW19小池 純輝

試合を振り返ってください。
前半戦で北九州にやられてしまっていたので、そのリベンジという意味合いに加えて、こういう勝てていない時間が続く中、自分たちは良いタイミングで当たったのかなと思っていました。みんなでリベンジをしようというのが、今日のひとつのテーマでした。

対北九州という部分で分析や対策が嵌った印象ですか?
積み上げてきたもの、自分たちがやっているサッカーを証明したいと思っているので、そのためには勝利が必要ですし、僕たちはそこを今積み上げている最中です。そういう意味で勝ってリベンジできたことはすごく良かったと思います。

全体の試合内容はどのように感じていましたか?
正直、2点、3点、4点と決められるチャンスもありましたし、そこで決め切る力や、チャンスでゴール前の一歩手前のところでミスしてしまうシーンが多々あったので、そこはこれから向上していき、そこで点を取ることができれば、またラクな展開になっていくので後ろを助けたいという思いもありますし、全員で守備と攻撃をやっていきたいと思います。

ゴールシーンを振り返ってください。
ちょうど一瞬空いたスペースに藤田選手がボールを付けてくれたので、来た時にトラップして振るところまでは自分のイメージ通りでした。ある程度、決め打ちではないですが、必ず振ってやろうという部分でトラップが上手く決まったので、結果的に入って良かったです。

サイドで数的優位を作ってのパスワークが目立ちましたが、ここ最近に比べて改善された理由について聞かせてください。
今回の試合を迎えるにあたってサイドの横の2対2や縦の2対2、3対3というのは、そこの部分はミーティングでも言われていたので、出てもう一人が付くなどは意識していた部分だったので、そこが上手く出たと思います。ただ、しっかりと決め切りたかったというのが正直な本音です。

カウンタープレスが機能した理由に関してどのように捉えていますか?
北九州はサイドの選手が高い位置を取るので、ボールを奪った瞬間、僕と山下選手のところでスペースが空くというのは、分析の段階からありました。チームとしてボールを奪ったら、そこを使っていくという共通認識があったので、最後決め切りたかったです。そこは反省点です。

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MF20井上 潮音

試合を振り返ってください。
90分を通して自分たちのサッカーはできませんでしたが、耐えるべき時間帯で最終ラインを中心に耐えることができたのが、勝利の要因だと思います。

守備に関していつもの4-4-2ではなく4-3-3の形でセットして守備をしましたが、その感触を聞かせてください。
僕のところでアンカーの選手を消すところと、タイミングを見て前の3枚で相手の後ろの3枚を嵌めていく部分で、判断的に難しさもありましたが、後ろからの声を聴きながらチーム一丸となって守備できたと思います。

後半押し込まれた中で前線の選手としてどのようなことを意識してプレーしていましたか?
90分間ずっと自分たちのサッカーをやり続けることは難しいですし、押し込まれた時間帯に耐える。あとは取ったボールに関してカウンターだけでなく、自分たちがボールを持つ時間を作ることも大事だと思っていました。

前半に佐藤選手の決定機を演出する場面もありましたが。
今日の狙いとしてはボールを取った後のカウンターが狙いにあったので、プラン通りだったかなと思います。ただ、優平さんも守備をしてからのシュートだったので、あそこは少し疲れていたのかなと思います。試合が終わってから決めてほしかったと伝えました。

前回対戦の敗戦をどのように捉えていましたか。また、今日の勝利で差が縮まったと考えていますか?
前半戦で戦った21チームの中で一番強かったと感じました。自分たちがそこまでチームとしての差に関して、J2ではないと考えていますし、自分たちの戦い方を上手く修正できた点が今日の勝利に繋がったと思います。

今日は攻守両面で貢献度は高かったと思いますが、個人としての手応えはいかがでしょうか?
全然ですね。正直、守備のところは相手のアンカーを消すというところで、多少の仕事量はあったと思いますが、その後の奪って出ていくところ、最後にゴール前に顔を出していくところは、まだまだ少ないと感じています。そこはもう少し増やしていきたいと思います。

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DF6高橋 祥平

試合を振り返ってください。
前半の最初の方は上手くいかなかったとしても、みんなが身体を張ってプレーできたことはポジティブに捉えたいです。

個人としては今季初の北九州との対戦になりましたが、率直な感想を聞かせてください。
首位ですし、僕たちも前回負けているので、モチベーション高く臨みましたし、自分たちのサッカーをもっとしたかった部分はありますが、こういう試合は絶対にどこかで出てくるものなので、そういう中で勝てたこと。耐えられたこと。全員で奪ったボールを前線に繋げていくこともそうですが、前の選手も守備も攻撃も頑張ってくれたので、本当に今日は良い勝利だったと思います。

守備に関しては前回対戦からの分析が生かされた良い守り方ができていたと思いますが。
結構、自分たちと似ている部分があってボールを保持するところもそうですし、色々と工夫して崩していく部分もそうですが、僕たちが考え方を変えた部分もありましたし、こういうサッカーもできることを見せられたのは良い部分だと思います。

攻撃でも前線に一度当ててから前向きな選手が背後を狙う味方にシンプルなダイレクトパスを送り、そこから良い形の仕掛けも多くありました。
前線が頑張って走ってくれているおかげでカウンターも決まっていたと思いますし、あとは最後の部分、点を取る部分がもう少し噛み合っていければ、複数得点を奪って勝つこともできた試合だと思います。後ろは後ろでゼロで終われたことは次の試合に自信を持って臨めると思います。

前後半に追加点を奪うチャンスがありながら決め切ることができず、後半は押し込まれる場面もありましたが、ピッチの中ではどのような感覚でしたか?
先ほども話したようにこういう試合もあるので、そういう割り切った部分もありましたし、それなりに自分たちのサッカーができた部分もあるので、次の試合で本来の自分たちのサッカーをできるかは、ここからの2日間にかかっていると思うので、あとは次に向けて準備したいです。

直近2試合では一時かげりが見られた守備の粘りがよく出ているように見えましたが。
前線から守備を頑張ってくれているお陰で後ろはゼロで抑えられていますし、後ろも最後の場面で身体を張れているところは、チーム全体で良い連鎖が起きていると思っています。全員がやるべきことは分かっていると思うので、そういう部分でチームとして噛み合ってきていると感じています。

キャプテンマークを巻いて久々の西が丘のピッチでプレーした感想を聞かせてください。
すごく思い出もありますし、若い頃もユースの頃も何度も西が丘でプレーしてきたので、懐かしいという思いもありました。ただ、首位の北九州というチームを相手にモチベーション高く、チームとして戦えたこと。そこは誰がキャプテンマークを巻いても同じ気持ちでプレーできていると思いますし、そこは良いチームだと思っています。

前節、前半戦を終えての個人としての感想を聞かせてください。
前半戦は怪我やら何やら色々あったので、あまり貢献できている実感はありません。後半戦は本当にどの相手にも負けない気持ちでやっていきたいですし、まだまだJ1に上がるチャンスはあるので、そのチャンスをモノにしていきたいです。

中2日で迎える甲府戦に向けた意気込みを聞かせてください。
やることは変わらないので、僕たちは僕たちのサッカーをやるだけですし、全員攻撃、全員守備をして、自分たちよりも上位の相手なのできっちりと叩いていきたいです。

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FW48山下 諒也

試合を振り返ってください。
本当に前半戦の対戦で悔しい思いをさせられたチームだったので、チーム全体として本当にモチベーション高くこの試合でやり返そうという強い気持ちを持って、勝利のために全力でプレーしました。

前回対戦で苦戦した守備の部分で今日は大きな改善が見受けられました。
上手くいかない状況でもチーム全体でその時々でコミュニケーションを図りながら、どんどん改善できたことが一番良かった部分だと思います。

高い位置を取る相手のサイドバックの背後を狙うという部分で良い抜け出しが幾度もありました。
そこはずっと今日の試合で狙っていたところだったので、そこはチームの中でもあそこが空くということは言われていたので、自分のところで相手の背後を取ることはずっと狙っていました。

後半立ち上がりに佐藤選手の折り返しからご自身にビッグチャンスもありましたが。
本当に紙一重のところだと思いますが、あそこは自分がもっと味方のボールに合わせて動かなければいけなかったですし、絶対にあそこで決めてチームをラクにすることが求められる場面だったので、あそこは自分としても改善点だと思うので、練習のうちからもっと質を高めていきたいです。

今日はフル出場の中で守備面の献身的な働きも大きかったと思いますが。
チームのためにハードワークするのは個人として絶対にやらなければいけない部分ですし、そこは永井さんもチームに対して常に求めている部分です。そこは自分の中で強く意識しているところです。

前回対戦で完敗した相手に対して勝ち切れた点は大きな自信になると思いますが。
こうやって首位のチーム、前回対戦で敗れている相手に対して勝てたことは、本当にチームとしても自信になりますし、さらに、モチベーションも上がっていきます。そういう意味で今日の勝利は単なる勝ち点3ではないと思います。

前節、前半を終えてみての個人としての感想。また、後半戦に向けた改善点を聞かせてください。
常にゴール前での質という部分はどんな状況でも意識してプレーしないといけないですし、それは練習の中からどんどん追求していかなければならないので、個人としてはゴール、結果を出していかなければならないと思います。

中2日で迎える甲府戦に向けた意気込みを聞かせてください。
自分たちのやることは変わらないと思うので、目の前の相手に対してワールドカップの決勝戦のような気持ちで一戦一戦、戦っていきたいです。

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