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MATCH試合情報

2020明治安田生命J2リーグ 第14節 - ギラヴァンツ北九州 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

真夏の5連戦もラスト。1週間を開けて再び5連戦がやってくるが、一旦の区切りに3連勝と調子を上げてきたヴェルディ。今節では7連勝で2位と乗りに乗っているギラヴァンツ北九州と敵地で対戦した。

 

端戸仁の離脱により前節から前線の組み合わせを変えているヴェルディは、フリーマンに森田晃樹を起用し、井上潮音を左ワイドストライカーに置いた。フロントボランチには佐藤優平と井出遥也が並び、前節のメンバー入りを回避した大久保嘉人がサブに入った。

 

お互いに確固たるサッカースタイルを持つチーム同士。勢いに乗っている部分も同じで、真っ向からぶつかり合う展開になった。お互いに前線へ圧力をかけ、高い位置でマイボールを奪って攻撃に出る。北九州がやや縦に早い展開を見せると、ヴェルディもハイプレスをはがすために早いテンポでボールを早めに前に運ぶ形で応戦する。最初の決定機がどちらに訪れてもおかしくない中で、試合は10分に動く。カウンター気味の早い展開から小池純輝がペナルティエリア際右寄りのスペースでボールを受けると、相手DFを釣り出してサポートに入ってきた奈良輪雄太に落とす。ファーサイドに井上が飛び込んでいるのを見た奈良輪はワンタッチで早いクロスボールを入れる。井上にピンポイントで合うボールが入るが、手前で相手GKとDFが先に触ろうとボールにチャレンジすると、DFに当たったボールがそのままゴールに流れ込んで、ヴェルディが先制に成功した。12分にはハーフライン付近で佐藤が右サイドのスペースへボールを入れると、小池が抜け出してゴール前まで運ぶが、シュートは枠を捉え切れない。すると直後の13分、左サイドから押し込まれると、シュート性のクロスボールをゴール正面位置でクリアし切れず、コースが変わったボールをマテウスも弾き切れずにゴール右前にこぼすと、詰めていた相手選手に押し込まれて同点に追いつかれる。直後の16分、そして20分には勢いに乗った北九州の猛攻を受けるが、どちらもマテウスのファインセーブに助けられ、逆転弾を阻止する。すると逆に27分には相手を押し込んでペナルティエリア際左寄りの位置で森田がボールを持つと、ペナルティエリアに沿うように横パス。右寄りの位置に飛び込んできた佐藤がワンタッチで合わせるが、これは枠を捉えられない。37分にはセットプレーを撥ね返してカウンターを発動すると、ヴェルディらしい流れるようなパスワークで相手を揺さぶりながら速攻を仕掛けて数的優位な状況でゴール前に侵入するが、井上のラストパスはギリギリで相手DFにクリアされた。

 

縦に早く強い相手に合わせてややカウンターが多く、マイボールを落ち着かせる時間が短かった前半から修正し、自分たちのペースに北九州を引き込みたい後半。しかし、最初のチャンスは北九州だった。46分、カウンターから右サイドを突破され、折り返しのパスをワンタッチで合わされるが、これもまたマテウスがファインセーブで凌いだ。その後も相手のプレスをはがして自分たちのペースにつなごうとボールを動かすが、効果的なボールを前線に入れることができない。決め手を欠いていると59分、左サイドからのクロスボールがファーサイドに入ると、頭で押し込まれて失点。久々にリードを追う展開の中、焦れずにボールを動かして相手を押し込んでいく。66分には右サイド浅い位置から大きく逆サイドの深い位置に向けてフィードを入れると、ペナルティエリアに入ってきた井上がワンタッチでダイアゴナルの位置にサポートに入った井出に落とす。井出は反転してゴール正面に切れ込みながらシュートを放つが、これは相手GKの好セーブに阻まれる。61分には大久保を投入して状況の打開を図る。78分には大久保がポストに入って落としたボールを佐藤が強振してミドルシュートを打つが、これも相手GKの好セーブに防がれてしまう。その後はやや陣形が間延びした中で個々の距離がやや伸び、守備時に割り切ってセットする相手の守備網を突破できず、5連戦の1戦目以来となる黒星を喫した。

 

相手の勢いに飲まれた時間もあれば、それをいなして自分たちのパスワークで崩し切る場面もあっただけに、単純なチームの力量に差はなく、相手の戦い方をリスペクトし過ぎて合わせる時間が長くなってしまった部分に悔いが残る。細部を詰め、自分たちの戦いに相手を引き込めるだけの精度に仕上げるために、また次節のホームゲームに向けて準備を進める。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
まずは5連戦の最後の試合ということで、大変コンディション的に厳しい状況の中で本当に選手たちはよくやってくれたと思います。2位で7連勝中の北九州さんを相手に、我々のサッカーをどれだけ長い時間、狙い通りにやれるかという部分が大きなテーマでした。少し受けに回る時間があったということが、我々の少し反省点ではあります。彼らのポテンシャルをもってすれば、もう少し長い時間自分たちのサッカーができたと思うので、そこは自分自身含めて我々がまだまだ質を高めていく必要があるのかなと思います。何度か良い形で崩しのところまでは行きましたが、最後のところで崩し切る、しっかりと決めるという精度、質の追求のところも引き続き高めていきたいと思います。大変悔しい結果になりましたが、選手たちはこの5連戦で本当によくやってくれました。また、次の試合に向けて良い準備をして、またみんなでヴェルディの良いサッカーを追求していきたいと思います。

前半のボール支配率に関して40%を切る数字になりましたが、ボールを奪い返す部分に問題があったのか、ボールを簡単に失い過ぎたのか、どちらの影響をより感じていますか。
もちろん、原因はひとつではありませんが、まずは我々のいつもの距離感、いつものサポートの位置に関して、微妙な1メートル、2メートル、一歩、二歩のところでしたが、それが全体的に微妙なズレが生じて、自分たちが本来立つべきところに立てず、ボールの循環がうまくいかなかったのが一番の問題だと思います。もちろん、素晴らしい上位の相手との試合でしたが、そこに対して少し我々が精神的にも相手をリスペクトし過ぎたというのが、自分自身の反省点です。もう少し自信を持って自分たちのサッカーをやり続けることが必要だったというのが、反省点として感じています。

プレー強度のところで劣勢を強いられる展開になりました。
相手の出方は予想通り、想定通りだったと思います。その第一波をどのように越えていくか、剥がしていくかというところ。あとは空いているスペースを見つけることはできていましたが、もう少しそこを上手く使えていれば、ゲームの支配率は変わってきたのではないかと感じています。

ボディコンタクトの巧さという部分で相手が勝っていた印象ですが。
単純な身体の強さを考えれば、北九州さんが上回るところは理解できます。ただ、我々が今やっているサッカーは基本的にはぶつかる必要がないサッカーです。そのための立ち位置でもありますし、タイミングもそうですが、そのへんのところでコンタクトが増えてしまったことが、逆を言うと、自分たちの立ち位置が違うというところに繋がります。そこは反省点だと思っています。体当たり勝負では我々が不利だと思うので、そこはもう少し上手くやれると思いますし、改善したいと思います。

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選手コメント

MF36藤田 譲瑠チマ

試合を振り返ってください。
自分たちの思うようなサッカーができなかったですし、それを逆に相手にやられてしまったのが敗因だと思います。

自分たちのサッカーができなかった原因をどのように捉えていますか。
自信を持ってボールを持つこともできなかったですし、それをするための味方同士の距離感の悪さも感じていました。

ボールを奪い返すという部分でも上手くいかない場面が多かったですね。
ボールの取られ方自体良くなかったですし、シュートで終わることができていれば相手のカウンターも恐くなかったという部分もあります。

前半にカウンターの起点となる長い持ち上がりがありましたが、味方を探しながらのドリブルといった感覚でしたか?
あの時は味方を探しながらというか、自分がボールを持った段階から運べるなという感覚がありました。誰かにパスを出すふりをしながら相手をそっちに寄せてから上手く運ぶことができました。

なかなか前にボールを運べなかった要因に相手のプレッシングの影響がありましたか?
プレッシャーも感じましたが、相手のプレッシャーによって自分たちの距離感がどんどん悪くなってしまい、ボールを取られた時も相手が数的優位になっているので、取り返そうにも人数をかけられず、ボールを取ることができなかったです。そこが大きかったと思います。

ボディコンタクトなど球際の部分で相手との間に感じた差について聞かせてください。
相手の18番(町野修斗)に右と左のサイドで2度縦に突破されてしまうところがありました。あとはボランチの17番(加藤弘堅)は自分がまだできていない縦パスやサイドに広げる動きなどができていたので、個人的にそういう部分を上げていかないと、もっと上にはいけないと思いました。

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MF24奈良輪 雄太

相手のオウンゴールに繋がったクロスは井上選手の飛び込みを促す意味合いのボールでしたか。
あそこに人が入っていくというのはチームとしての決まり事でした。

自分たちのサッカーができなかった原因をどのように捉えていますか。
相手が本当に良いチームだったと思います。ただ、先制点を含め、立ち上がりに相手はウチの攻撃やボールも回し方をしっかりと把握できていなかったので、あそこで2、3点取ることができれば、もっと自分たちのゲームになったと考えています。

永井監督が求めているプレー強度の部分で今日に関しては相手に上回られる展開になりましたが、ピッチ内ではどのように感じていましたか?
相手がよく動けているという感覚はありましたし、もっと簡単に自分たちが相手をいなせるような場面でも相手が必死に追ってきている感覚もありましたし、相手のプレー強度は素晴らしかったと思います。

ファーストディフェンスを含め、相手のボランチの加藤弘堅選手のところを上手く消すことができないなど、後手の対応が目立ちました。どのような改善を考えていましたか?
チームとしてはボランチの彼がもっと最終ラインに下がってビルドアップに参加するということで対応を考えていましたが、比較的ボランチの位置でボールを受ける場面が多かったので、そこに対して誰が行くのかという部分がハッキリしなかったです。ただ、結局はピッチにいる自分たちが臨機応変に対応しないといけないので、90分通して攻撃面も守備面も多くの改善の余地を残すようなゲームになってしまいました。

監督が試合後に話していましたが、相手をリスペクトし過ぎたという部分はありましたか?
サッカーをやる上では自分たちのサッカーに対して自信を持ってやっていかないとダメだと思いますし、それが過信になってはいけないという難しい部分があります。ただ、今日に関しては相手が本当に良いチームだったと思います。そういう意味でリスペクトし過ぎた部分はあったのかもしれません。

今日は自分たちが悪かったのか、それ以上に相手が良かったのか、どちらのイメージでしょうか?
個人的な感想としては相手がシンプルに強いと感じました。試合後にシャワーを浴びていた際に近くの選手と話しましたが、『今日の相手はこれまでで一番強かった』と、素直に話せるような感じでした。相手も自分たちに対してどんな感想を持ったかどうかは気になるところですが、去年からここ数試合にかけては自分たちの対策をしてくるチームが多いですが、北九州はしっかりと自分たちのサッカーを貫いてきました。お互いに自分たちの長所を出した試合だったと思いますし、負けた自分が言うのもおかしいですが、やっていて楽しかったです。こういうゲームを勝てるようにやってきたいと思います。

相手の監督から崩しのアイデア、精度を警戒されていたという部分は以前からの成長を実感するところだと思いますが。
スタジアムでは観客の声援がないという部分で相手の監督の指示が耳に入りますが、試合中に自分たちがボールを持つことを諦めるチームがいたり、ボールを奪いに行っても剥がされると思っているチームもあります。ベンチの声やピッチ上の選手からもそういった声が聞こえてきます。ただ、そういうふうに自分たちがボールを持てることに過信せずにやっていきたいです。

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