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MATCH試合情報

2020明治安田生命J2リーグ 第10節 - 東京ヴェルディ vs FC琉球

マッチレポート

【試合展開】

2連勝のあと3試合連続で引き分けたヴェルディ。ボールを保持して主導権を握る試合が続く中、過酷な夏場の5連戦で決定機を決め切って、上昇機運をつかみたいところ。連戦のスタートはホームにFC琉球を迎えた。

 

海外移籍が決まった藤本寛也キャプテンにとってはヴェルディでの最後の試合。試合翌日には離日する生え抜きのレフティを勝利で送り出したい一戦となった。前節からメンバーを変更したヴェルディは、藤田譲瑠チマに代えて今季初スタメンとなる山本理仁をリベロに起用。左サイドアタッカーには福村貴幸に代えて奈良輪雄太を戻した。

 

この一戦でも序盤からペースを握ったのはヴェルディだった。テンポの良いパスワークで相手のプレスをはがし、揺さぶりながら相手の手薄なスペースを使って押し込んでいく。11分には右サイドで崩すと、クロスボールをニアでおとりになって流し、ファーサイドで走り込んできた奈良輪がワンタッチで合わせたがシュートは枠の上へ逸れた。13分には右からのコーナーキックにニアで飛び込んだ若狭大志は合わせられなかったが、後ろに飛び込んできた山本がフリーで頭で合わせるがミートできない。29分にはワイドな展開で相手を揺さぶり、右サイドからのクロスボールをファーサイドで奈良輪が頭で合わせるが、相手GKの懐に収まった。前半の中盤以降は、ヴェルディが簡単なミスから逆襲を食らい、カウンタープレスもはまらずにズルズルと自陣まで押し下げられる。マイボールになってまたつないで押し込んでも、フィニッシュ手前のラストプレーがズレてチャンスを作り切れない。これまでの試合と一転して、ボール保有を相手に譲る展開で前半を終えた。

 

想定外に相手にボールを持たれる時間が長い中で、守備の狙いは維持しながら、攻撃時にはより相手の出方を見て攻撃パターンを使い分けることを確認し合い、後半のピッチに入った。ところが、仕切り直しの後半も相手の攻撃を高い位置で食い止めることができずに自陣に押し下げられ、防戦を強いられる。53分にはワイドに揺さぶるコーナーキックからマテウスの頭上を抜かれるが、ゴールカバーでピンチを回避する。直後にはサイドを起点に相手を押し込み、マイナスに戻して藤本のミドルシュート。DFがブロックしたこぼれ球に森田晃樹が反応してダイレクトに蹴り込もうとするが、これは昨シーズンまで在籍した李にコースを限定されて枠をとらえられず。73分にはまたもコーナーキックからピンチ。今度はファーではなくニアを狙われ綺麗に合わされたが、ゴール右隅に飛んだボールはポストに直撃した。お互いに攻め手が見いだせない展開の中、試合は85分に動いた。ヴェルディのペナルティエリア内に向けてロングボールが入り、覆いかぶさるように相手がのしかかってきた直後、高橋祥平が相手選手の足を引っかけたとして警告が与えられ、PKを献上する。主審の判断が定まらず判定が曖昧だったため、ヴェルディ側はPK判定に異を唱えたが覆らず。このPKをゴール隅に決められて失点。長い時間に渡り試合が止まったため、アディショナルタイムは9分となったが、残る時間で琉球のゴール前をこじ開けられず、微妙な判定で失った1点で試合を落とした。

 

試合後、永井秀樹監督は判定については深く言及せず、不確定要素に左右される前に自分たちで試合を決め切る力をつけることの重要性を語った。この日も前半序盤のリズムが良い時間帯に先制できれば、試合はまったく違った展開を見せたはずだ。藤本のラストマッチながら消化不良に終わったこの試合をどう受け止め、どう自分たちの強さに変えていくかで連戦の展開が変わってくる。幸いにもすぐに試合はやってくる。中3日、このもやがかかった気味悪さを晴らすために、体力の回復に努め、モチベーションを高め、福岡の地に乗り込む。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
率直に言いますと、大変色々考えさせられる試合だったというのが、まずひとつあります。教え子である藤本寛也選手を良い形で送り出そうと、非常に選手たちのモチベーションは高かったと思います。試合の入りはまずまず良かったと思いますが、もう少しプレー強度の部分で少し物足りなかったと感じる試合でした。やはり彼らのポテンシャルを考えますと、もっとやれると思いますし、ボール保持もそこから崩していく、何度か良い形はありましたが、まだまだやれるんじゃないかと、非常に悔しい思いと、自分自身も反省すべき点があります。


最後のところの判定に関してはまだ映像を確認していないのでなんとも言えませんが、それだけを言い訳にせず、特にプレー強度が今日の一番の反省点だと思います。もう一度きちんと反省して、また次の試合で自分たちの良いサッカーができるように準備していきたいと思います。大変悔しい試合となりましたが、寛也に関しては今日のゲームが最後になりましたので、ヨーロッパで彼が成功することを願っています。

前半半ば以降にリズムが落ちた点に関してプレー強度以外の面で影響した部分はありましたか?
一番はプレー強度と言いますか、ボールを持つ意味。繰り返し言っている熱を持ってポゼッションをできているか、という部分が反省点です。こういうサッカーを志向する中で非常に陥りがちな悪い部分でもありますが、ゲームが始まると、勝手に自分たちでボールを持てるというような気持ちになってしまうことがあります。そういうことではなく、しっかりと良い立ち位置を取って良いサポートがあって、相手のプレッシャーを越えていくという、一人ひとりが役割を実行していく中で我々のサッカーは進んでいくと思っています。よくやってくれていると思いますが、ほんの1メートル、2メートルのところだったり、1秒、2秒の判断の遅れなどが連鎖して悪い流れになっている時間があることは反省点です。

藤本選手のセレモニーの花束贈呈後にどのような言葉をかけていたのか聞かせてください。
寛也が向こうに行って色んな壁にぶつかっていく中、向上心を持って頑張ってくれると思っているので、それと同じぐらい自分も頑張るということを伝えました。そして、いつか必ずまた一緒に仕事をしようということを話しました。あとは彼が高校3年生の時に自分が渡したサッカーノートの最後の言葉を、非常に覚えていてその話を最後にしました。

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選手コメント

MF8藤本 寛也

ヴェルディでのラストマッチとご自身のプレーを振り返ってください。
後半より前半の方がチャンスを作れそうな場面がたくさんあったと思います。前半は予想通りではなく、相手にボールを持たれてしまいましたが、1つカウンターで起点になったり、どこかで仕留められたら良かったと思っています。後半は難しい時間帯が続きました。最終的にああいう失点の仕方をしてしまったので、後味は悪いです。自分のプレーはワイドのポジションに入ったので、ピッチの幅を上手く使いながら、チャンスを狙いながら自分もゴール前に関われるシーンを作りたかったです。前半はある程度できていましたが、後半はそういう場面が少なかったので、最後の試合なのに、自分のプレーがあまり出せなかったと感じています。最後は勝利で終わりたかったという思いが強いです。

昨シーズンまでのチームメイトだった李栄直選手から何か言葉はありましたか?
試合中と試合後に声をかけてもらいましたが、『移籍おめでとう』と『頑張って来いよ』って言ってくれました。今日はヨンジ君優しいなと思いました。いつもであれば、ばしばしと言ってきますが、良い言葉をもらって嬉しかったです。

ポルトガルではどういうプレーを見せていきたいですか?
自分の得意なプレーはパスだったり、ボールを動かしてゲームをコントロールすることだと思います。そういうところをたくさん発揮して、ボールをたくさん触りながら、チームが良い方向に向かえるようにしていきたいと思います。

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MF14森田 晃樹

ゴール前に到達できなかった要因をどのように捉えていますか?
自分でもけっこう良い形でボールを運べた場面もありましたが、もっと自分でシュートを見せれば良かったなと思っています。その辺の状況判断がまだ甘いかなと感じました。

2試合連続スタメン出場の中、自身のパフォーマンスの評価と試合の印象を聞かせてください。
個人的にはもっとゴールに向かうプレー、シュートなどへの意識が足りないと思っています。もっと自分でシュートを打ちにいけば良かったなと思います。チームとしては、やっぱり崩し切れなかった。そういう部分で相手を上回れなかったと思います。チャンスというチャンスもなかなか作れなかったです。

ユースのひとつ先輩である藤本選手との最後の共演となりましたが。
個人的には特別なことは感じず、いつも通りという感じでプレーしました。とりわけ、今日が最後だということは考えずにやっていました。

昨年のアウェイでの琉球相手の大勝を意識して試合に臨んだ部分はありましたか?
確かに去年のアウェイでの琉球戦のイメージというのは自分の中でありました。イメージ自体は良かったですが、今日に関してはあまり上手くいかなかったです。琉球が自分たちに対して、対策を敷いてきたことは感じましたし、それに対して自分たちが対応していくのに時間がかかった印象です。

琉球の樋口監督がパスを出させてから狙うという話をしていましたが、相手にパスを狙われている感覚はありましたか?
個人的にはあまり感じなかったです。個人でボールロストする場面も少なかったので、感じなかったです。

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DF24奈良輪 雄太

試合を振り返ってください。
前半の良い流れで決め切りたかったですし、内容的にももっと前半に相手を走らせるような展開に持って行き、後半に相手の足を止めるような試合にしたかったです。

前半半ばまでは中央とサイドを織り交ぜた良い形の攻めができていた中、最後に繋がるプレーで引っかかる場面が多かったと思いますが。
やっぱり、最後の質は課題ですね。特に、この琉球戦に臨む中ではもっとシュートの場面でチーム全体としてパワーを出したり、より強くアクションを出していくということは意識していました。前半に関しては少なからずそういった形は出せていたと思いますが、自分を含めて最後の質は課題です。90分間を通してもより多くのチャンスを作るべきでしたし、それができると思っていました。まだ、課題は多いという感じです。

今日に関してはいつも以上にポジションのローテーションが盛んに行われていた印象でしたが。
攻撃も守備でも最初の立ち位置はある程度決まっていますが、そこからは個人の特長など選手が上手く理解した上で、ポジションを変えたりしています。左サイドに関して前半に関してはスムーズにやれていたと思います。ただ、もっと上手くできると感じながらのプレーでもありました。

ボール支配率に関しては完全に五分五分でしたが、相手のボール保持の巧さを感じる部分はありましたか?
いつもよりも自分たちがボールを持っている時間は少ないと感じていましたし、自分たちがボールを持って相手を動かすことで、相手が先に足が止まってくるというのはピッチ上でも肌で感じている部分です。ただ、今日に関してはあまりその感覚がなかったです。

ボール保持の問題もありますが、ここ数試合に比べてカウンタープレスの効きが鈍かったようにも見えました。
自分たちのボール保持の時間が短かった部分と、それ以上にいつもに比べてボールを持つ場所が低いと感じていました。前線でプレーしていた選手に関してもファーストディフェンダーとしてもっとプレスをかけに行った方がいいのか、少し迷う場面が多いというのは聞いていました。守備というよりも自分たちがもっと相手を押し込んだ状態でプレーしたかったです。

自分たちのサッカーがいつもほどできなかった原因に関して聞かせてください。
コンディションは関係ないと思っていて、前半にあった幾度かのチャンスを決め切れなかった部分と、自分を含めて最後のクロスやシュートの場面でちょっと無理に行き過ぎてしまい、相手に撥ね返ったボールをカウンターに繋げられてしまう場面がありました。やり切る、最後の質もそうですが、選手たちがフィニッシュの局面で共通のイメージを持ってプレーする重要性を感じました。もちろん、自分たちは五分五分のボールを入れてとにかく競り勝ってゴールにするというサッカーではなく、クロスを入れる場面はチャンスだと思って上げていますが、そのときに出し手、受け手の2人だけで同じ絵が描けていても、他の選手が違う意図を持っているときに上げてしまった場面もあったので、そこは反省点です。

藤本選手のラストマッチということもあり、チームとしてより気持ちの入った試合だったと思いますが。
できるだけ意識しないようにはしていましたが、ここ数試合チームとしても負けておらず、ホームでも負けていなかったので、自信を持って試合に臨みました。カンヤのことも含めて内容と結果をしっかりと出してチームとして良い方向に向かいつつ、カンヤ自身にとっても良い気持ちで海外に行ってほしいという気持ちでした。それができるという自信を持って試合に臨みましたが、最後の判定を含めて自分たちで難しくしてしまった試合になりました。

5連戦の初戦で6戦ぶりの黒星となりましたが、この敗戦をどのように受け止めていますか。
負けるようなゲームではなかったと思いますが、自分たちのやりたいプレーができたというわけでもなかったです。良い意味で気持ちを残さず、自分たちの力を過信することなく、これからすぐに次の試合があるので、毎試合良い準備をして戦っていくだけです。

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