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MATCH試合情報

2013 Jリーグ ディビジョン2 第21節 - ジェフユナイテッド千葉 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

上位との対戦が続くヴェルディ。今節は敵地に乗り込んでジェフ千葉と対戦した。キックオフ直後、積極的な姿勢で攻勢に出たヴェルディ。しかし、早くも5分に劣勢に立たされる。連係ミスからナム・スンウにハーフライン付近でパスを奪われると、そのままペナルティエリアまでドリブルでの侵入を許し、カバーに入った刀根亮輔の股間を抜く強烈なシュートを叩き込まれて先制を許す。失点後、なかなかリズムをつかめないヴェルディは、自陣で相手の攻撃を受ける時間を過ごした。足を痛めたキローラン木鈴が15分に交代するアクシデントも重なり、バタバタした状態で試合が進んでいく。ただし、前半も終盤に入ってくると、徐々に相手陣内に侵入できる回数が増えて、特にセットプレーではあと一歩という場面を何度か作り出した。そして前半終了間際の44分、飯尾一慶の抜け出しから、相手DFのクリアミスを安田晃大がGKの前で詰めて同点に追いついた。

前半終盤の良い流れを生かして攻勢に出たいヴェルディだが、フィニッシュ手前の連係が噛み合わず、シュートを打てないまま攻撃を追える場面が続く。そして、徐々にボールを保持されて押し込まれる時間が増えていき、カウンターでの反撃もシュート前で止められてしまう。すると80分に素早い攻撃から田中佑昌に突破を許しゴール前で強烈な一撃を浴びる。このシュートは佐藤優也が一度はストップしたものの、こぼれ球を大塚翔平に詰められて勝ち越しを許した。その後、なんとか同点に追いつくために前掛かりになって攻め込むヴェルディだが、決定的な場面はクロスに合わせた常盤聡のシュートのみ。1点が届かずに、リードを許したまま試合終了のホイッスルを聞いた。

 

 

【試合後選手コメント:FW 44 高原直泰選手】

――惜しい結果になりましたね。

「負けは負けです。それをしっかり自分たちで受け入れて次の試合に行かなければなりません。今週自分たちが足りなかったものをしっかり見つめ直して、次の試合に繋げていきたいです」

――チームとしてメンタリティの強さという面はある程度見せられたのではないでしょうか。

「チームとしては少しずつ成長できてきていると思いますが、やっぱり最後の一歩のところで勝利を掴み切れない部分はまだまだですね。そこはチームとして皆で我慢して、ひとつ殻を破れるようにやっていくしかないですね。今日負けたことで、もちろん皆がっかりしているし、残念な気持ちもあると思います。そういったものを次の試合に生かせるようにしないといけないですし、落ち込んでいるばかりでは何の意味もないので、ここでしっかり切り替えてやっていきたいです」

 

【試合後選手コメント:MF 10 安田晃大選手】

――敗戦という結果について。

「もちろん、悔しいです」

――自身のミスを挽回する同点ゴールを決めました。ゴールシーンを振り返ってください。

「得点シーンというより、チームが良い入りをしているなかで自分のミスで試合を難しくしてしまい、申し訳ない気持ちでした。でも、すぐに気持ちを切り替えて自分で取り返してやろうという気持ちでプレーしていました」

――今日はシャドーストライカーのようにプレーしていた印象ですが?

「一応、3-5-2のトップ下でしたが、相手のサイドバックとセンターバックの間が空くという分析をしていたので、前半はそこを上手く突くことができていました」

――右サイドで森選手と良い形で絡んでいましたね?

「そうですね。でも、途中からなかなかボールを受けられなくなっていたので、そこは自分自身の課題です。もっとボールを受けられるようにやっていきたいです」

――後半途中からチーム全体の運動量が落ちていた印象ですが?

「プレーしていてそんな感じはあまりしなかったんですが、前半に比べてボールの回し方やリズムが出なかったので、後半は苦しい展開になってしまいました」

――ご自身では後半リズムが悪くなった理由についてどうお考えですか?

「選手間の距離感が遠かったことや、僕自身もあまりボールを受けることができませんでした。ちゃんと前でボールを収められなかったので、それが原因でもあり、僕自身の課題でもあります」

――陣形が間延びしてしまった感じですか?

「間延びというか、もう少しボールをもらいに行く動きがあっても良かったんじゃないかと思います。僕も前に前にという気持ちが強過ぎたので、もっと周りの動きを見るべきでした」

――失点から気持ちを切り替えて同点に追いつけたことはメンタル的にチームとして成長できたのではないでしょうか?

「そうですね。チーム全体で良い入りを意識しているので、こっちのリズムでプレーできてもいるので、とにかく先制点がほしいですね。そして前半で試合を決める気持ちでやっても良いと思います」

――中2日で京都戦ですが、それまでにチームをどのように修正していくつもりでしょうか?

「今日悔しい思いをしたので、次は京都という良いチームとやれるので、しっかり自分たちのサッカーをやって勝ちたいです」

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――試合を振り返ってください。

「結果の通り、勝ち点3を取りに行きながらも、結果を出すことができずに悔しいです。こういう独特な雰囲気で大きな試合でしっかりしたサッカーをやって勝利することを目指しているなかで、試合の展開というのも、自分たちのミスで難しくしてしまいました。それでも、選手たちが強いメンタリティを持ってそれを返そうとしました。苦しい時間帯にリズムを自分たちの方に持ってこられなかったことが、相手に得点を与えてしまった理由だと思います。非常にタフな試合で、後半はお互いに勝つチャンスがあり、我々が点を取られて勝ち点を失うことになってしまいました。それでも、大きな試合で大きなミスが起きた、それも個人のところで起きたものを、選手たちがまとまって団結して得点を取り返しに行って、彼を鼓舞して後半に臨むなど、ちょっとした成長を見せた部分もありました。だから、勝つという結果で終わらせて、チームをより成長させたかったですし、自信を付けさせたかったものの、結果が付いてこなかったということは非常に悔しいです。この次は、勝利して成長させることを目指してもう一度みんなで立て直して、しっかりとした気持ちを持って、勇気を持って試合に向かって行ければと思っています」

――苦しい時間帯にリズムを持ってくることができなかったというのは、何が一番の原因だったでしょうか?

「相手のセンターフォワードのナム・スンウ選手が負傷交代して、佐藤勇人選手を代わりにボランチで入れて、8番(伊藤選手)の選手を前に出して、田中選手をより前に出してきたなかで、センターフォワードの代わりではなく中盤を使ってきたため、少し様子を見ながら自分たちのペースに持っていければと思っていました。どちらにも行ったり来たりの攻防のなかで、怪我人も出ましたし、どこか不安を持ちながらプレーしている選手でリズムを持ってくることはなかなか難しかったです。そうなると、人を代えてリズムとテンポを出す方法しかないのですが、交代枠を使い切ったとしても、怪我が出る可能性のある選手がいるとメディカルの方から言われていたため、それにもなかなか踏み切れませんでした。何とかピッチにいる選手でテンポを取り戻すことができなかったのが、ひとつの“勝負のあや”となったのではないかと思っています」

――今日の試合で前半戦が終了しました。後半戦に向けてチームをどのように導いて行こうと考えていますか?

「半分で区切るという考え方よりも、一歩一歩継続していく姿勢を失わないようにしっかりとやっていくということが、自分自身にとって大事だと考えています。幸い、勝ち点というのは減らないものですから、今日勝ち点は積み重なることはなかったですが、減らない勝ち点を後半に向けてというか、シーズンのフィニッシュに向けて積み重ねていく。そこに自分たちがトレーニングから試合に向かって行くか、もう一度しっかりとしたマネジメントをしていければと思っています。ファーストステージ、セカンドステージというものがあれば、また考えも変わってきますが、実際には1年間をフルに戦ってどこにいるかというのが、非常に大事なことですので、半分をもし区切りとして、今の順位にいることだけでフィニッシュを考えるのであれば、自分たちはそこ(昇格圏内)に行けないという判断を外の人間がするのであれば、そういう形でヴェルディのことを見ていてくれた方がいい、またはおいてくれて問題ないのではないでしょうか。それよりも内側にいる我々がどういう姿勢でこれから臨んでいくのか。これまでの戦いをしっかり反省したなかで、また新しいものにトライできたらと思っています」

 

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