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MATCH試合情報

2014 Jリーグ ディビジョン2 第37節 - ギラヴァンツ北九州 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

前節、首位の湘南ベルマーレと一進一退の攻防を繰り広げたヴェルディ。今節は、中後雅喜を警告累積の出場停止で欠き、ボランチに田村直也を起用。また鈴木惇に代えて前田直輝を左サイドMFに、常盤聡に代えて南秀仁をFWに起用した。

序盤こそお互いに出方をうかがうような慎重な試合運びになったが、徐々にヴェルディがコンビネーションから深い位置までボールを運ぶ場面が増えていく。しかし、肝心のシュートが少なく、丁寧につなごうとするあまり、固いギラヴァンツ北九州の守備ブロックにボールを奪われてターンオーバーする形が続く。特に相手の帰陣の早さと人数をかけた割り切った守備姿勢の前に攻めあぐね、逆にカウンターへの対応が後手に回ってズルズルと下がってフィニッシュまで持ち込まれてしまう。有効な攻め手を見いだせないもどかしい展開のまま前半の45分が過ぎていった。

前半終了間際に負傷した南に代え、後半から鈴木惇を投入。前田と平本一樹の2トップへとシステムを変更した。ハーフタイムに今一度攻守のポイントを整理した冨樫監督は、シンプルな形を徹底することを選手に確認し、なによりフィニッシュで攻撃を終えることを強調した。しかし、後半に入ってもなかなかフィニッシュまで持ち込むことができず、ボールを保持するものの崩し切れない展開が続いた。手を変え品を変え攻め込むうちに、ようやく北九州の守備をこじ開けた。76分、左サイドでボールを受けた安在和樹がバイタルエリアに入ってきた平本にくさびを入れる。DFが平本に引きつけられて背後にスペースができると、鈴木が斜めに走り込んでボールを要求。平本からのリターンを安在がワンタッチで合わせてスルーパスを送り込み、走り込んだ勢いのまま鈴木が反転してシュートをゴールへと流し込んだ。ようやく手にした虎の子の1点。ここからは4試合連続無失点と結果を残している守備の出番かと思われたが、セットプレーを契機に崩れてしまった。86分、コーナーキックをニアで合わされて失点。その後、焦って前に出ていこうとしたところ、攻守のバランスが崩れた間隙を突かれて逆転されてしまう。わずか3分間のうちに2失点を喫し、呆然としたまま残る時間に落ち着いて反撃に出ることができずに敗れた。

先制した後のゲーム運びの部分に課題を残したが、引いた相手を崩すだけの力もつけていることを証明した。残り5試合。来季につながるものを少しでも手にするために、全身全霊で勝利を目指していく。

 

 

 

【試合後監督コメント:冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「シビアなゲームになるとずっと思っていましたし、いかに自分たちが失点しないで点を取る形を作るかといったところで、本当に自分が考えているとおりに選手たちが1点を取ってくれました。残りのゲームを終わらせるといった部分で、自分自身の力のなさを感じたし、選手は一生懸命やってくれていたので、最後に勝たせられなくて申し訳ないと思っています。また、遠くまで来てくれているサポーターを喜ばせれなかったし、向こう(東京)で応援してくれている方々にもすごく申し訳ないなと思います。ただ、幸いなことに自分たちの持っている(下位との)勝点差は同じままになったので、この経験をプラスに変えてよりいっそう強いチームになって残り5試合、また自分たちのやるべき仕事、トレーニングをして来週のホームゲームを迎えたいなと思います」

――南秀仁に代えて鈴木惇を投入した意図は?

「南については、前半終了間際のタックルを受けて足を痛め、代えざるを得なくなって鈴木惇を入れました。南とは違ったタイプの惇を入れることによって、どうやって自分たちのストロングポイントを出していくかは日頃のトレーニングで取り組んでいるので、南がいた前半とはまた違う形でゲームを進めていくプランを彼らとは話をしました」

 

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