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2024.09.27 トップ

Match Preview #32

Match Preview

「5連勝でトップ5へ」

これまで何度も3連勝の壁を阻まれてきた今季のヴェルディだったが、第30節札幌戦で勝利して今季初の3連勝を達成すると、そこから勢いは止まらなかった。

前節ヴェルディは鳥栖とホームで対戦した。試合は18分、相手のスローインから宮原和也がボールを奪い返して縦パス。木村勇大がディフェンスを背負ってターンしたところを倒されてFKを獲得する。ゴールほぼ正面の位置から、狙うのは山田楓喜。短い助走から左足で放たれたボールは壁の上をきれいに抜けてゴールに突き刺さりヴェルディが先制に成功。後半に入って、81分。左CKのチャンスは、ゴール前で合わせることができなかったが、ファーサイドでボールをキープ。齋藤功佑の折り返しをニアで翁長聖が頭で合わせて追加点を奪った。試合はこのまま終了。

2003年以来となるJ1での4連勝だった。チームとしては全てが順調なように思われるが、城福浩監督は「ここ数試合の中では、我々の守備としては一番アベレージが低かったというか、緩かった」と前節を振り返る。実際、数字の上でも特に後半はヴェルディを上回る8本のシュートを打たれている。マテウスのセーブなど、ゴール前の局面で踏みとどまったというシーンが何度もあった。「ちょっとした気の緩みというものが靴1足分の違いに表れる。これぐらいで良いかなという気持ちが頭の片隅にあれば、そういうプレーになってしまう」。「勝って兜の緒を締める」という言葉があるように、今一度気を引き締めて今節に臨みたい。

今節の相手、G大阪は前節京都との“関西ダービー”を戦った。試合は20分にG大阪が先制に成功する。20分、中谷進之介のロングボールに山下諒也がディフェンスの裏へ抜け、飛び出してきたGKを外すラストパス。これを山田康太が押し込んだ。そこから両チームの打ち合いが始まる。27分にはGK一森純のパスを奪ったマルコ トゥーリオがシュート。ボールは無人のゴールに転がるが、これは何とかディフェンスがかき出す。だが無情にも、ラファエル エリアスに押し込まれ同点に追いつかれる。その後、G大阪が決定機を作るが京都のGKク ソンユンのファインセーブに阻まれると、60分には再びラファエル エリアスにゴールを決められ逆転されてしまう。その後もやはりク ソンユンに何度も決定機を阻まれていたG大阪だったが、終了間際の87分。FKから岸本武流が合わせ、GKが弾いたところを中谷が押し込んで同点。さらにG大阪は勝ち越しのチャンスもあったが、VARの介入でゴールが取り消されるなど、結局試合は2-2のまま終了。2万人を超える観客の前で、両チームが勝点を分け合う形になった。

G大阪は、今月11日の天皇杯準々決勝で広島を2-1で破り準決勝進出が決まったが、リーグ戦では現在7試合勝利がない。第24節終了時点で順位も2位だったものの、現在は5位。つまりヴェルディの1つ上の順位にいる。勝点は2差、ヴェルディが勝てば順位が入れ替わる状況だ。この1週間で守備を立て直してきたヴェルディが、次は1999年シーズン以来25年ぶりとなる5連勝で、トップ5入りを目指す。

(写真 近藤篤)